2025年03月24日 11:30

Microchip社、セーフティ クリティカル アプリケーションのシステムコストと複雑さを低減するエントリレベルのマイクロコントローラを発表

[NASDAQ: MCHP] - 設計コストと複雑さを最小限に抑えながら厳しい安全要件を満たすエンジニアを支援するため、Microchip Technology Incorporated(日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 櫟晴彦 以下Microchip社)は本日、AVR(R) SD MCU(マイクロコントローラ) ファミリhttps://www.microchip.com/en-us/products/microcontrollers-and-microprocessors/8-bit-mcus/avr-mcus/avr-sd)を発表しました。このMCUは厳格な安全性保証が求められるアプリケーションをサポートするために設計された機能安全機構を内蔵しています。この価格帯で初のエントリレベルMCUとなる本製品は、専用の安全ソフトウェア フレームワークと組み合わされており、重複した安全性チェックを義務付けるASIL C (Automotive Safety Integrity Level C)およびSIL 2(Safety Integrity Level 2)の要件を満たすよう設計されています。AVR SDファミリの安全性をさらに強化するため、このMCUはTÜV Rheinland社認証済みの機能安全管理システムに準拠しています。

ハードウェア安全機能には、デュアルコア ロックステップCPU、2つのADC (A/Dコンバータ)、全てのメモリに対するECC(誤り訂正コード)、専用のエラー コントローラ モジュール、エラー注入メカニズム、電圧モニター、クロックモニターが含まれます。これらの機能により、エラー検出時間が短縮されると共にソフトウェアの複雑さも低減されます。AVR SDファミリは、内部フォルトを迅速かつ決定論的に検出する機能を備えており、アプリケーションはわずか1ミリ秒のFDTI(フォルト検出時間間隔)目標を達成し、危険な状況を回避して信頼性を向上させる事ができます。

これらのハードウェア機能がMicrochip社の安全性フレームワーク ソフトウェアと連携して機能安全診断を管理する事で、MCUはエラーを自律的に検出および処理して、必要に応じて安全な状態に移行できます。このMCUは、熱暴走の検出やセンサデータ (ロータリー位置等)の監視等の重要な機能のメインプロセッサとして、最小限の消費電力で利用できます。また、ASIL DおよびSIL 3までのより高い安全度レベルをターゲットとするアプリケーションのセーフティ クリティカルな機能をミラーリングまたはオフロードするための、複雑なシステムにおけるコプロセッサとしても優れた候補です。

Microchip社MCU部門担当副社長のGreg Robinsonは次のように述べています。「セーフティ クリティカルなアプリケーションを設計する際、エンジニアは通常、高価で複雑なデバイスを使うしかありませんでした。Microchip社は、特定の安全機能をエントリレベルのMCUに直接統合し、それをサポートするソフトウェア フレームワークを提供する事で、お客様が厳しい安全基準をより効率的に満たせるよう支援します。AVR SDファミリを使うと、設計者は開発時間を大幅に短縮し、システムコストと認証コストを最小限に抑える事ができます」

AVR SD MCUは、ISO(国際標準化機構)26262とIEC(国際電気標準会議)61508の規格に準拠して設計されています。安全規格は、航空宇宙/防衛、産業用オートメーション、自動車、医療分野等の幅広い業界で導入されています。具体的なアプリケーションには、飛行制御システム、点火制御、ロボットの安全機能、ADAS(先進運転支援システム)、医療用輸液ポンプ等があります。Microchip社のAVR(R) MCUhttps://www.microchip.com/en-us/products/microcontrollers-and-microprocessors/8-bit-mcus/avr-mcus)と機能安全https://www.microchip.com/en-us/solutions/technologies/functional-safety)製品の全てのポートフォリオの詳細はMicrochip社ウェブサイトを参照してください。

開発ツール
AVR SD MCUはTÜV SÜD機能安全認証済みのMPLAB(R) XC8 Prohttps://www.microchip.com/en-us/development-tool/sw006021-fs)コンパイラとMicrochip社の定評あるCuriosity Nano開発ボードhttps://www.microchip.com/en-us/development-tool/EV75S16A)と互換性があります。このMCUは、安全文書(FMEDA(故障モード影響診断解析)レポート、安全マニュアル、従属故障解析レポート)、安全ソフトウェア、コンプライアンス レポートを含む機能安全パッケージによってサポートされています。

在庫/供給状況
AVR SD MCUの単価は5,000個をご注文の場合、1個あたり0.93ドルからで、それ以上ご注文の場合は割引価格が適用されます。詳細とご購入はMicrochip社の正規代理店にお問い合わせ頂くか、Microchip社のオンラインストアのウェブサイトhttps://www.microchipdirect.comをご覧ください。

リソース
高画質の写真は報道関係専用窓口までお問い合わせ頂くか、Flickrでご覧ください。
● アプリケーション画像: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/54382054667/sizes/l/
● ブロック図: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/54383137999/sizes/l/
● ツールの写真: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/54383173738/sizes/l/

Microchip Technology社について:
Microchip Technology社(以下、Microchip社)はスマート、コネクテッド、セキュアな組み込み制御ソリューションおよび処理ソリューションのトッププロバイダです。使いやすい開発ツールと包括的な製品ポートフォリオにより、リスクを低減する最適な設計を作成し、総システムコストの削減、迅速な商品化を実現できます。Microchip社は産業、車載、民生、航空宇宙と防衛、通信、コンピューティングの市場で100,000社を超えるお客様にソリューションを提供しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社ウェブサイト(https://www.microchip.com)をご覧ください。

詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社): daphne.yuen@microchip.com

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会社概要

商号
マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社(マイクロチップテクノロジージャパンカブシキガイシャ)
代表者
櫟 晴彦(イチイ ハルヒコ)
所在地
〒105-0013
東京都港区浜松町 1-10-14 住友東新橋ビル3号館4階
TEL
03-6880-3770
業種
その他IT関連
上場先
その他

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