トモ・スズキ・ジャパン有限会社(東京都渋谷区)が製作し、社長の鈴木朋幸がエグゼクティブ・プロデューサーをつとめた遠藤麻衣子監督による短編映画『自在』が、2024年8月3日(土)より8月16日(金)まで、渋谷シアター・イメージフォーラムで2週間限定上映する運びとなりました。
この短編映画『自在』はアジア初公開、日本プレミア上映となり、その記念に遠藤麻衣子監督が「人機の情動/MAN MACHINE EMOTION」をテーマにセレクトした3作品(長編1作+短編2作)も同時上映します。人類とテクノロジーの共生のあり方を、上映後のアフタートークやQ&Aを交えながら考察する特別企画となります。
そもそも映画『自在』は、稲見自在化身体プロジェクトとのコラボレーションとして生まれました。日々進化するテクノロジー。その中で「人機一体」はどこまで進むのか?物理空間とバーチャル空間の双方で、自己主体感を保ったまま、人がロボットやAIと一体になる。気づかぬほどに自然なマンマシン・テクノロジーの未来。そんな身体拡張の可能性を探究するのが東京大学教授・稲見昌彦率いる100人の研究者集団「稲見自在化身体プロジェクト」であり、映画『自在』の発端でした。
この研究室に遠藤麻衣子(『KUICHISAN』『TECHNOLOGY』ほか)が潜入し、実験用実機を装着の上、若手研究者たちと対話を重ねながら創り上げたのが本作『自在』となります。本作は、2024年スイス「ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭」(ヴィジョン・ドゥ・リール)で世界初公開となり、ドイツ「オーバーハウゼン国際短編映画祭」などで招待上映されました。
---
アジアプレミア・日本初公開
遠藤麻衣子監督 短編 『自在』 (英題:JIZAI)
2024年/日本/14分/DCP/白黒・カラー/1.33:1/5.1ch
ロボットと一体化した少年は、能力の限界を広げるために新たな体の一部を作っている。彼は三つ目のメガネやロボットを通じ、同時に他のふたりの子供と、現実世界の時空を超えて交感を重ねる。重奏的なその体験の先で…。
出演:遠藤陽太郎、シュミット真綾、早川天麻 ほか|監修:稲見昌彦|制作・監督・脚本・編集:遠藤麻衣子|エグゼクティブ・プロデューサー:鈴木朋幸|サイエンスアウトリーチ企画・共同制作:楠見春美、中川純希|共同制作・撮影監督:野田直樹|セットデザイン:三ツ泉貴幸|照明:前島祐樹|録音:島津未来介|サウンドデザイナー:ニコラス・ベッカー|リレコーディング・ミキサー:浅梨なおこ|音楽、音響効果:服部峻|特別協力: 山中俊治|撮影協力・実機操縦:堀江新、村田凌、前川和純、山村菜穂子、村松充、神山友輔、阪本真、大伏仙泰、矢崎武瑠、井上康之、アモウリ・デュショウ、上田大智、高原唯、安田玲、赤松和昌、ユン・ソクジュン|取材協力:岩田浩康、北崎充晃、ゴウリシャンカー・ガネッシュ、宮脇陽一、杉本麻樹、石黒周、瓜生大輔、中川純希、東京大学、早稲田大学、豊橋技術科学大学、フランス国立科学研究センター(CNRS)、電気通信大学、慶應義塾大学 ほか|製作:JST ERATO 稲見自在化身体プロジェクト、トモ・スズキ・ジャパン|制作:3 EYES FILMS、A FOOL|協力:JIZAIE、Art&Science Communication Lab
監督:遠藤麻衣子(Maiko Endo)
映画監督/アーティスト。ヘルシンキ生まれ。東京で育つ。ニューヨークで創作の後、帰国。 2011年日米合作長編映画『KUICHISAN』で監督デビュー。同作は 2012年イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭にてグランプリを受賞。日仏合作で長編二作目となる『TECHNOLOGY』を完成させた。中編『TOKYO TELEPATH 2020』が、2020年ロッテルダム国際映画祭正式出品作となる。2021年に初の美術作品となる映像インスタレーション《Electric Shop No.1》を東京のTakuro Someya Contemporary Artで発表。2022年、第14回恵比寿映像祭でオンライン映画《空》を発表。翌年、東京都写真美術館の展覧会「風景論以後」に同作を展示。現在、東京を拠点に活動中。
---
特別企画「人機の情動/MAN MACHINE EMOTION」併映作品
『ハックト・サーキット』(原題:HACKED CIRCUIT)
2014年/15分/アメリカ/DCP/カラー/16:9/ステレオ
フランシス・フォード・コッポラ監督、ジーン・ハックマン主演による映画『カンバセーション…盗聴…』(1974)の編集で、スタッフが映像に音を加えている。それを記録した短編で、映画制作のメカニズムを伝えると同時に、リアルとは何かを問いかけ、監視社会への問題をも提起。
監督:デボラ・ストラットマン (Deborah Stratman)
映像作家、アーティスト。権力や支配、信念の問題を作品化し、場所やアイデア、社会の絡み合いを探求。音を究極の多機能ツールとし、時間を超自然的なものと見なす表現が特徴。そうした作品が国際的に評価され、受賞多数。シカゴ在住。イリノイ大学で教鞭を取る。
---
『アーティフィシャル・ユーモア』(原題:OS HUMORES ARTIFICIAIS)
2016年/29分/ポルトガル・ブラジル・スペイン/DCP/カラー/2.39:1/5.1ch
ブラジル先住民族の少女が恋する相手はキュートなAIロボット。やがて、都会でロボットはスタンダップコメディの人気者になってゆく。恋の行方は?ドキュメンタリー的アプローチから、マット・グロッソ州のヤワラピティ族やカマユラ族の村でも撮影された短編フィクション。
監督:ガブリエル・アブランテス(Gabriel Abrantes)
1984年に米国のノースカロライナ州で生まれ、現在はポルトガルのリスボンに居住。過去の作品が「カンヌ監督週間」や「カンヌ批評家週間」「ベルリン国際映画祭」「ロカルノ映画祭」「ベネチア・ビエンナーレ」「トロント国際映画祭」に招待され、「カンヌ批評家週間」ではグランプリ、「ベルリン国際映画祭」でEFA賞、「ロカルノ映画祭」でゴールデンレオパード賞、EDPヤングアーティスト賞を受賞。ニューヨーク・リンカーンセンターやブエノスアイレス・BAFICIでレトロスペクティブ上映が開催されている。
---
『ネプチューン・フロスト』(原題:NEPTUNE FROST)
2021年/105分/ルワンダ・アメリカ/DCP/カラー/1.66:1/5.1ch
アフリカ・ブルンジ共和国の電子廃棄物キャンプでは、独裁者が奴隷労働を強いていた。宇宙の力を通じて脱出したインターセックスの主人公が、鉱山労働者や反独裁ハッカー集団とともに特殊な回路を…。共同監督のソウル・ウィリアムズが作曲も手がけたアフロフューチャリスティックなSFパンク・ミュージカル。
監督・音楽:ソウル・ウィリアムズ(Saul Williams)
米国の詩人、ミュージシャン、俳優。これまで5冊の詩集を出版。ミュージシャンとしては、6枚のアルバムをリリースし、カニエ・ウェスト、ナズ、ジャネール・モネイ、ナイン・インチ・ネイルズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ザ・ルーツ、モス・デフ、アレン・ギンズバーグ、アミリ・バラカ、ギル・スコット・ヘロン、エリカ・バドゥなどのアーティストとツアーやコラボレーションを行ってきた。俳優としては、マーク・レヴィン監督「スラム」でデビューし、共同脚本も手がけている。同作は1998年「サンダンス映画祭」審査員大賞、「カンヌ国際映画祭」カメラ・ドールを受賞。アラン・ゴミス監督『Aujourd'hui - TEY』に出演し、2013年「FESPACO」金賞に輝き、同映画祭で最優秀男優賞を受賞した初のアフリカ系アメリカ人となる。
監督:アニシア・ユゼイマン(Anisia Uzeyman)
ルワンダ生まれの女優、劇作家、映画監督。フランスの高等演劇学校で演劇を学ぶ。出演した映画『Aujourd'hui-TEY』でソウル・ウィリアムズと出会う。ゲティ・フェリンが監督『Ayiti Mon Amour』に出演し、同作が2017年「トロント国際映画祭」でプレミア上映。自身の監督デビュー作『Dreamstates』は全編iPhoneで撮影し、ソウル・ウィリアムズが出演。2016年「ロサンゼルス映画祭」初上映。ほか、数多くのミュージックビデオの監督もつとめ、オリジナル脚本を詩的に表現した「Saolomea, Saolomea」を2021年に出版した。
---
上映スケジュール
● 8/3(土) 21:00~『自在』+ アフタートーク
ゲスト:樋口泰人(映画評論家・爆音映画祭ディレクター)×遠藤麻衣子(映画監督)
● 8/4(日)~8/9(金) 『ハックト・サーキット』『アーティフィシャル・ユーモア』『自在』
● 8/10(土)~8/15(木) 『ネプチューン・フロスト』『自在』
● 8/12(月・祝)のみ、『ネプチューン・フロスト』+ Q&A (ソウル・ウィリアムズ、アニシア・ユゼイマン監督)
● 8/16(金) 『自在』+ アフタートーク
ゲスト:稲見昌彦(東京大学教授)×遠藤麻衣子(映画監督)
---
ゲストプロフィール
樋口泰人(Yasuhito Higuchi)
『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』の編集委員を経て、ビデオ、単行本、CDなどを製作・発売するレーベル「boid」を1998年に設立。2004年から、吉祥寺バウスシアターにて、音楽用のライヴ音響システムを使用しての爆音上映シリーズを企画・上映。2008年より始まった「爆音映画祭」は全国で展開中。2020年、新レーベル「Voice Of Ghost」を立ち上げた。著書に『映画は爆音でささやく』(boid)、『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)がある。
稲見昌彦(Masahiko Inami)
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 博士(工学)。東京大学助手、電気通信大学講師・助教授・教授、マサチューセッツ工科大学コンピューター科学・人工知能研究所客員科学者、慶應義塾大 学大学院メディアデザイン研究科教授等を経て2016年より現職。自在化技術、人間拡張工学、エンタテインメント工学に興味を持つ。米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞。超人スポーツ協会共同代表、情報処理学会理事・フェロー、日本バーチャルリアリティ学会理事・フェロー、日本学術会議連携会員等を兼務。著書に『スーパーヒューマン誕生!人間はSFを超える』(NHK出版新書)、『自在化身体論』(NTS)、『ネオ・サピエンス誕生』(インターナショナル新書)ほか。
---
関連リンク
● 『自在』公式X https://x.com/movie_jizai
● 『自在』公式インスタグラム https://www.instagram.com/jizai_movie/
● 『ハックト・サーキット』予告編 https://vimeo.com/78308633
● 『アーティフィシャル・ユーモア』予告編 https://vimeo.com/203467518
● 『ネプチューン・フロスト』予告編 https://youtu.be/acfBNIXovww?si=XCcIWPrC7tGCa0rT
● 「未来のかけら」展 (21_21 DESIGN SIGHTにて開催中。~2024年9月8日)※『自在』の関連作品や映画に登場する実機が展示されています。https://www.2121designsight.jp/program/future_elements/
● JST ERATO 稲見自在化身体プロジェクト https://www.jst.go.jp/erato/inami/
この短編映画『自在』はアジア初公開、日本プレミア上映となり、その記念に遠藤麻衣子監督が「人機の情動/MAN MACHINE EMOTION」をテーマにセレクトした3作品(長編1作+短編2作)も同時上映します。人類とテクノロジーの共生のあり方を、上映後のアフタートークやQ&Aを交えながら考察する特別企画となります。
そもそも映画『自在』は、稲見自在化身体プロジェクトとのコラボレーションとして生まれました。日々進化するテクノロジー。その中で「人機一体」はどこまで進むのか?物理空間とバーチャル空間の双方で、自己主体感を保ったまま、人がロボットやAIと一体になる。気づかぬほどに自然なマンマシン・テクノロジーの未来。そんな身体拡張の可能性を探究するのが東京大学教授・稲見昌彦率いる100人の研究者集団「稲見自在化身体プロジェクト」であり、映画『自在』の発端でした。
この研究室に遠藤麻衣子(『KUICHISAN』『TECHNOLOGY』ほか)が潜入し、実験用実機を装着の上、若手研究者たちと対話を重ねながら創り上げたのが本作『自在』となります。本作は、2024年スイス「ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭」(ヴィジョン・ドゥ・リール)で世界初公開となり、ドイツ「オーバーハウゼン国際短編映画祭」などで招待上映されました。
---
アジアプレミア・日本初公開
遠藤麻衣子監督 短編 『自在』 (英題:JIZAI)
2024年/日本/14分/DCP/白黒・カラー/1.33:1/5.1ch
ロボットと一体化した少年は、能力の限界を広げるために新たな体の一部を作っている。彼は三つ目のメガネやロボットを通じ、同時に他のふたりの子供と、現実世界の時空を超えて交感を重ねる。重奏的なその体験の先で…。
出演:遠藤陽太郎、シュミット真綾、早川天麻 ほか|監修:稲見昌彦|制作・監督・脚本・編集:遠藤麻衣子|エグゼクティブ・プロデューサー:鈴木朋幸|サイエンスアウトリーチ企画・共同制作:楠見春美、中川純希|共同制作・撮影監督:野田直樹|セットデザイン:三ツ泉貴幸|照明:前島祐樹|録音:島津未来介|サウンドデザイナー:ニコラス・ベッカー|リレコーディング・ミキサー:浅梨なおこ|音楽、音響効果:服部峻|特別協力: 山中俊治|撮影協力・実機操縦:堀江新、村田凌、前川和純、山村菜穂子、村松充、神山友輔、阪本真、大伏仙泰、矢崎武瑠、井上康之、アモウリ・デュショウ、上田大智、高原唯、安田玲、赤松和昌、ユン・ソクジュン|取材協力:岩田浩康、北崎充晃、ゴウリシャンカー・ガネッシュ、宮脇陽一、杉本麻樹、石黒周、瓜生大輔、中川純希、東京大学、早稲田大学、豊橋技術科学大学、フランス国立科学研究センター(CNRS)、電気通信大学、慶應義塾大学 ほか|製作:JST ERATO 稲見自在化身体プロジェクト、トモ・スズキ・ジャパン|制作:3 EYES FILMS、A FOOL|協力:JIZAIE、Art&Science Communication Lab
監督:遠藤麻衣子(Maiko Endo)
映画監督/アーティスト。ヘルシンキ生まれ。東京で育つ。ニューヨークで創作の後、帰国。 2011年日米合作長編映画『KUICHISAN』で監督デビュー。同作は 2012年イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭にてグランプリを受賞。日仏合作で長編二作目となる『TECHNOLOGY』を完成させた。中編『TOKYO TELEPATH 2020』が、2020年ロッテルダム国際映画祭正式出品作となる。2021年に初の美術作品となる映像インスタレーション《Electric Shop No.1》を東京のTakuro Someya Contemporary Artで発表。2022年、第14回恵比寿映像祭でオンライン映画《空》を発表。翌年、東京都写真美術館の展覧会「風景論以後」に同作を展示。現在、東京を拠点に活動中。
---
特別企画「人機の情動/MAN MACHINE EMOTION」併映作品
『ハックト・サーキット』(原題:HACKED CIRCUIT)
2014年/15分/アメリカ/DCP/カラー/16:9/ステレオ
フランシス・フォード・コッポラ監督、ジーン・ハックマン主演による映画『カンバセーション…盗聴…』(1974)の編集で、スタッフが映像に音を加えている。それを記録した短編で、映画制作のメカニズムを伝えると同時に、リアルとは何かを問いかけ、監視社会への問題をも提起。
監督:デボラ・ストラットマン (Deborah Stratman)
映像作家、アーティスト。権力や支配、信念の問題を作品化し、場所やアイデア、社会の絡み合いを探求。音を究極の多機能ツールとし、時間を超自然的なものと見なす表現が特徴。そうした作品が国際的に評価され、受賞多数。シカゴ在住。イリノイ大学で教鞭を取る。
---
『アーティフィシャル・ユーモア』(原題:OS HUMORES ARTIFICIAIS)
2016年/29分/ポルトガル・ブラジル・スペイン/DCP/カラー/2.39:1/5.1ch
ブラジル先住民族の少女が恋する相手はキュートなAIロボット。やがて、都会でロボットはスタンダップコメディの人気者になってゆく。恋の行方は?ドキュメンタリー的アプローチから、マット・グロッソ州のヤワラピティ族やカマユラ族の村でも撮影された短編フィクション。
監督:ガブリエル・アブランテス(Gabriel Abrantes)
1984年に米国のノースカロライナ州で生まれ、現在はポルトガルのリスボンに居住。過去の作品が「カンヌ監督週間」や「カンヌ批評家週間」「ベルリン国際映画祭」「ロカルノ映画祭」「ベネチア・ビエンナーレ」「トロント国際映画祭」に招待され、「カンヌ批評家週間」ではグランプリ、「ベルリン国際映画祭」でEFA賞、「ロカルノ映画祭」でゴールデンレオパード賞、EDPヤングアーティスト賞を受賞。ニューヨーク・リンカーンセンターやブエノスアイレス・BAFICIでレトロスペクティブ上映が開催されている。
---
『ネプチューン・フロスト』(原題:NEPTUNE FROST)
2021年/105分/ルワンダ・アメリカ/DCP/カラー/1.66:1/5.1ch
アフリカ・ブルンジ共和国の電子廃棄物キャンプでは、独裁者が奴隷労働を強いていた。宇宙の力を通じて脱出したインターセックスの主人公が、鉱山労働者や反独裁ハッカー集団とともに特殊な回路を…。共同監督のソウル・ウィリアムズが作曲も手がけたアフロフューチャリスティックなSFパンク・ミュージカル。
監督・音楽:ソウル・ウィリアムズ(Saul Williams)
米国の詩人、ミュージシャン、俳優。これまで5冊の詩集を出版。ミュージシャンとしては、6枚のアルバムをリリースし、カニエ・ウェスト、ナズ、ジャネール・モネイ、ナイン・インチ・ネイルズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ザ・ルーツ、モス・デフ、アレン・ギンズバーグ、アミリ・バラカ、ギル・スコット・ヘロン、エリカ・バドゥなどのアーティストとツアーやコラボレーションを行ってきた。俳優としては、マーク・レヴィン監督「スラム」でデビューし、共同脚本も手がけている。同作は1998年「サンダンス映画祭」審査員大賞、「カンヌ国際映画祭」カメラ・ドールを受賞。アラン・ゴミス監督『Aujourd'hui - TEY』に出演し、2013年「FESPACO」金賞に輝き、同映画祭で最優秀男優賞を受賞した初のアフリカ系アメリカ人となる。
監督:アニシア・ユゼイマン(Anisia Uzeyman)
ルワンダ生まれの女優、劇作家、映画監督。フランスの高等演劇学校で演劇を学ぶ。出演した映画『Aujourd'hui-TEY』でソウル・ウィリアムズと出会う。ゲティ・フェリンが監督『Ayiti Mon Amour』に出演し、同作が2017年「トロント国際映画祭」でプレミア上映。自身の監督デビュー作『Dreamstates』は全編iPhoneで撮影し、ソウル・ウィリアムズが出演。2016年「ロサンゼルス映画祭」初上映。ほか、数多くのミュージックビデオの監督もつとめ、オリジナル脚本を詩的に表現した「Saolomea, Saolomea」を2021年に出版した。
---
上映スケジュール
● 8/3(土) 21:00~『自在』+ アフタートーク
ゲスト:樋口泰人(映画評論家・爆音映画祭ディレクター)×遠藤麻衣子(映画監督)
● 8/4(日)~8/9(金) 『ハックト・サーキット』『アーティフィシャル・ユーモア』『自在』
● 8/10(土)~8/15(木) 『ネプチューン・フロスト』『自在』
● 8/12(月・祝)のみ、『ネプチューン・フロスト』+ Q&A (ソウル・ウィリアムズ、アニシア・ユゼイマン監督)
● 8/16(金) 『自在』+ アフタートーク
ゲスト:稲見昌彦(東京大学教授)×遠藤麻衣子(映画監督)
---
ゲストプロフィール
樋口泰人(Yasuhito Higuchi)
『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』の編集委員を経て、ビデオ、単行本、CDなどを製作・発売するレーベル「boid」を1998年に設立。2004年から、吉祥寺バウスシアターにて、音楽用のライヴ音響システムを使用しての爆音上映シリーズを企画・上映。2008年より始まった「爆音映画祭」は全国で展開中。2020年、新レーベル「Voice Of Ghost」を立ち上げた。著書に『映画は爆音でささやく』(boid)、『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)がある。
稲見昌彦(Masahiko Inami)
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 博士(工学)。東京大学助手、電気通信大学講師・助教授・教授、マサチューセッツ工科大学コンピューター科学・人工知能研究所客員科学者、慶應義塾大 学大学院メディアデザイン研究科教授等を経て2016年より現職。自在化技術、人間拡張工学、エンタテインメント工学に興味を持つ。米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞。超人スポーツ協会共同代表、情報処理学会理事・フェロー、日本バーチャルリアリティ学会理事・フェロー、日本学術会議連携会員等を兼務。著書に『スーパーヒューマン誕生!人間はSFを超える』(NHK出版新書)、『自在化身体論』(NTS)、『ネオ・サピエンス誕生』(インターナショナル新書)ほか。
---
関連リンク
● 『自在』公式X https://x.com/movie_jizai
● 『自在』公式インスタグラム https://www.instagram.com/jizai_movie/
● 『ハックト・サーキット』予告編 https://vimeo.com/78308633
● 『アーティフィシャル・ユーモア』予告編 https://vimeo.com/203467518
● 『ネプチューン・フロスト』予告編 https://youtu.be/acfBNIXovww?si=XCcIWPrC7tGCa0rT
● 「未来のかけら」展 (21_21 DESIGN SIGHTにて開催中。~2024年9月8日)※『自在』の関連作品や映画に登場する実機が展示されています。https://www.2121designsight.jp/program/future_elements/
● JST ERATO 稲見自在化身体プロジェクト https://www.jst.go.jp/erato/inami/