Microchip社、放射線耐性PolarFire（R） SoC FPGA、低消費電力、コンフィギュレーション破壊ゼロ、宇宙アプリケーション向けRISC-Vアーキテクチャを提供

[NASDAQ: MCHP] - 宇宙機向け電子機器の開発者は、放射線耐性（RT）FPGA（フィールドプログラマブルゲートアレイ）を活用することで、高性能、高信頼性、電力効率、そして新たな宇宙領域の脅威に対するクラス最高のセキュリティを確保しています。Microchip Technology Incorporated（日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 櫟晴彦 以下Microchip社）は本日、さらに一歩進んで迅速でコスト効率に優れたソフトウェアのカスタマイズを実現するため、RT PolarFire（R） system-on-chip （SoC） FPGA（https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/radiation-tolerant-fpgas/rt-polarfire-soc?utm_source=pressrelease&utm_medium=pressrelease&utm_campaign=rtpfsoc&utm_bu=fpga）を発表しました。Microchip社のRT PolarFire FPGA上で開発されたこのSoCは、宇宙機器搭載実績のあるRT PolarFire FPGAファブリック上で初のリアルタイムLinux（R）対応RISC-Vベースマイクロプロセッササブシステムです。

本日の発表により、開発者は市販のPolarFire SoC（MPFS460）デバイスとLibero（R） SoC開発ツールを使用して設計を開始できます。Microchip社の広範なMi-Vエコシステム、PolarFire SoCソリューションスタック、PolarFire SoC Icicle KitまたはPolarFire SoC Smart Embedded Vision Kitと共に、宇宙で見られる厳しい熱環境向けの低消費電力ソリューションの開発が可能になります。

セーフティ・クリティカルなシステム、制御システム、宇宙、セキュリティ・アプリケーションは、Linuxオペレーティング・システム（OS）の柔軟性と、ハードウェアを制御する為のリアルタイム決定性を必要とします。RT PolarFire SoC FPGAは、メモリサブシステムとコヒーレントなマルチコアLinux対応プロセッサを搭載しています。RT PolarFire SoCは、コマンドやデータ処理、プラットフォームのアビオニクス、ペイロード制御など、宇宙産業で一般的なシングルボードコンピュータと同様の衛星用中央処理機能を実現します。このSoCは、サイズ、重量、電力を改善しながら、高度に統合された設計の柔軟な実装、機能のカスタマイズと進化を可能にします。

宇宙で使用されるシステムは過酷な放射線にさらされるため、放射線に起因する故障の中でも最も重要なタイプに対応できる設計手法が求められています。SRAM FPGA とは異なり、RT PolarFire SoC は放射線によるコンフィギュレーションメモリ情報の破壊が起こらないように設計されているため、外部スクラバー（再復旧機構）が不要となり、システムの総コストを削減できます。衛星は、ピーク電力と平均電力の両方を供給し、金属などの導電経路を通じて熱を放散するように設計されています。消費電力を最大50%削減できるSoC FPGAから始めることで、衛星全体の設計が簡素化され、設計者は目の前のミッションに集中できます。

Microchip社のFPGA事業部コーポレート バイスプレジデントであるBruce Weyerは次のように述べています。「業界初のRISC-Vベース放射線耐性SoC FPGAの設計エコシステムを提供することで、Microchip社は技術革新を推進し、設計者に全く新しいクラスの宇宙機向け電力効率に優れたアプリケーションを開発する能力を提供できるようになりました。これにより、当社のお客様は航空宇宙および防衛システムに強化されたエッジ コンピューティング機能を追加することができます。」

Microchip社の包括的なMi-Vエコシステムは、Linux、VxWorks（R）、PIKE OSなどの対称型マルチプロセッシング（SMP）リッチ オペレーティング システムやRTEMS、Zephyr（R）などのリアルタイム オペレーティング システムをサポートし、設計者の市場投入までの時間短縮を支援します。Mi-Vは、RISC-V設計をサポートするために多数のサードパーティと共同で開発されたツールおよび設計リソースの包括的なスイートです。Mi-VエコシステムはRISC-V命令セットアーキテクチャ（ISA）の採用を拡大し、Microchip社のSoC FPGAポートフォリオをサポートすることを目的としています。

RT PolarFire FPGA は、アメリカ国防兵站局が規定する特定の性能および品質要件に基づき、Qualified Manufacturers List （QML） Class Q の指定を既に受けています。また、このデバイス採用は、QML Class V（宇宙用マイクロエレクトロニクスの最高認定基準）認定への優れた道筋となるものです。

60年以上にわたり、Microchip社のソリューションは宇宙飛行ミッションを支援してきました。業界で信頼性の高い低消費電力のSONOS、Flash、およびアンチヒューズベースのFPGAを提供してきた歴史を基盤に、低軌道（LEO）、深宇宙、またはその中間を目指す高速通信ペイロード、高解像度センサ、計測器、およびフライト クリティカル システムの設計の効率化を支援しています。詳細については、Microchip社の耐放射線FPGAページ（https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/radiation-tolerant-fpgas?utm_source=pressrelease&utm_medium=pressrelease&utm_campaign=rtpfsoc&utm_bu=fpga）をご覧ください。

開発ツールのご案内
お客様は、商用同等のPolarFire SoC用に提供される開発ツールとボードを使って、今すぐ設計を開始することができる。詳細については、PolarFire SoCのページ（https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/system-on-chip-fpgas/polarfire-soc-fpgas?utm_source=pressrelease&utm_medium=pressrelease&utm_campaign=rtpfsoc&utm_bu=fpga）をご覧ください。

参考資料
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● アプリケーション画像: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/53640600685/sizes/l/

Microchip Technology社について:
Microchip Technology社（以下、Microchip社）はスマート、コネクテッド、セキュアな組み込み制御ソリューションのトッププロバイダです。使いやすい開発ツールと包括的な製品ポートフォリオにより、リスクを低減する最適な設計を作成し、総システムコストの削減、迅速な商品化を実現できます。Microchip社は産業、車載、民生、航空宇宙と防衛、通信、コンピューティングの市場でおおよそ125,000社のお客様にソリューションを提供しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社ウェブサイト（www.microchip.com）をご覧ください。

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