オーストラリア総合不動産会社大手の日本法人レンドリース株式会社(本社:東京・港、代表取締役:アンドリュー・ガウチ)は、プリンストン・デジタル・グループ(以下、PDG)と進めてきた、 日本最大級規模の96MWデータセンター・キャンパスとなる TY1 (建物名称:ティーワイワン)第1フェーズのコア&シェルが竣工したことをお知らせいたします。
東京の中心部から約30キロの所にあり、首都圏の主要な商業都市の一つであるさいたま市内の約33,000平方メートルの敷地に、TY1は建設されています。プロジェクトの第1フェーズは、地上6階建て48MWの施設です。TY1は、レンドリース・データセンター・パートナーズ(レンドリースと機関投資家が出資するファンド)にとって初のプロジェクトであり、PDGにとっても日本初のデータセンターとなります。プロジェクト全期間を通じたレンドリースの最終的な開発総額は7.5億豪ドル以上、PDGの総投資額は10億米ドルとなる見込みです。
TY1は、PDG仕様のビルド・トゥ・スーツ型で開発・建設されました。2024年第四半期にサービスを開始する予定で、世界最大級のAIおよびクラウド企業のインフラ需要に応えるため、高密度なラック配置に対応するよう設計されています。
サステナビリティは、TY1の設計および施工において軸となった部分です。建設工事に起因するScope1、2のCO2排出についてカーボンクレジットや再生可能エネルギー証書を活用し、100%ニュートラル化を実現しました。植栽用散水やトイレの洗浄水の雨水利用を進め、植栽は日本の在来種・適応種のみを採用しています。TY1はサステナブルな建物基準に沿って建設され、業務用スペース(commercial interior)でLEED認証の取得を目指しています。
日本はアジアで二番目に大きなコロケーション市場であり、付随サービスの市場規模(売上高)は毎年10%以上の成長率を達成すると予想されており、2026年には3.2兆円(220億米ドル)に達する見込みです(※1)。
レンドリースのグローバル・チーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるトニー・ロンバードは、「さいたま市の最新データセンターの竣工は、レンドリースとプロジェクトパートナーであるPDG双方にとって、大きなマイルストーン達成となりました。急成長するアジアのデータセンター市場の一つである日本は、レンドリース・データセンター・パートナーズ初のプロジェクトを実行する理想的な市場であり、日本のデータ通信能力を向上し、デジタル・レジリエンスを改善するという日本政府の方針にも合致した施設となります。」と述べています。
PDGの会長兼最高経営責任者(CEO)であるラングー・サルガメは、「AIに対する需要の急増は、データセンターの世界に極めて重要な変化をもたらしました。最も急成長しているデータセンタープロバイダーの1社として、TY1への10億米ドルの投資は、当社の強力な汎アジア成長戦略の一環として、日本へのコミットメントを示すものです。」と述べています。続けて「埼玉県は、土地と電力の安定性と拡張性に加え、東京都心部への強固な接続性を備えており、データセンター拡張の新たな機会を創出します。レンドリースのような定評あるパートナーと協力することで、コミットメントを果たし実績を積み重ねていくことが可能となります。PDGがアジア地域でハイパースケーラーのパートナーとして選ばれる重要な要素は、このようなパートナーとの協力関係にあります。」
PDGは、サステナビリティにおいて最も先進的なデータセンター事業者となることをビジョンに掲げ、2030年までにスコープ1とスコープ2の排出量をネットゼロにする取り組みを行っています。
レンドリース日本法人について
レンドリース(本社:オーストラリア・メルボルン、オーストラリア市場上場)の日本法人となります。1988年に日本で事業を開始し、「不動産投資& 開発」「プロジェクト・マネジメント& 建設」「テレコム&インフラ」の3つの事業を柱にビジネスを展開しています。
レンドリースについて
レンドリースは、オーストラリア、アジア、ヨーロッパ、アメリカに拠点を置く国際的な不動産グループです。地域社会が繁栄する場所を創造しています。当社の強みは、投資、開発、建設の事業セグメントに表れています。この3つのセグメントを組み合わせることで、お客様に革新的な統合ソリューションを提供し、持続可能な競争優位性を実現しています。詳細については、ウエブサイトをご覧ください。https://www.lendlease.com/ja/jp/
プリンストン・デジタル・グループ(PDG)について
プリンストン・デジタル・グループ(PDG)は、インターネットインフラの開発および運営を行うリーディングカンパニーです。シンガポールに本社を置き、中国、シンガポール、インド、インドネシア、マレーシアおよび日本で事業を展開しています。データセンターのポートフォリオは、アジア全域で最も急成長しているデジタルエコノミーのハイパースケーラーや企業の事業拡大を後押ししています。詳細情報については、https://princetondg.com/ をご覧いただくか、LinkedIn( https://www.linkedin.com/company/princetondg/ )のフォローをお願いします。
※1 出典:総務省「情報通信白書令和5年版、データセンター市場およびクラウドサービス市場の動向)」
(施設概要等)
96MWデータセンターの完成した第一棟(コア&シェル)の主な仕様
階数 :地上6階
建築面積 :6,230 m2
延床面積 :28,686m2
IT負荷容量 :48MW
施工 :鹿島建設株式会社
設計 :株式会社日建設計
竣工:2024年3月31日(竣工式2024年3月27日)
安全の取り組み
レンドリースでは、当社のプロジェクトに携わるすべての方が、事故やケガ無く安全に帰宅できる環境をつくることを目指しています。環境・安全衛生リスクを管理するために「環境・安全衛生リスクに関するミニマムスタンダード、GMRs (Global Minimum Requirements Framework)」を定め、投資、入札の検討から、開発・建設、施設運営まで「プロジェクトライフサイクル」のすべての場面で、GMRsを適用しています。本プロジェクトの現場では、より安全な現場運営の実現のために、当社においても積極的に現場の状況を把握し、施工者の鹿島建設と蜜に連携しながら、以下の取り組みを実施しました。
・安全モチベーションの向上を目的に、現場内に家族の写真や利き手と逆の手で書いた安全宣言などを掲示し、毎日無事に家族のもとに帰るという思いを形にしました。現場で働く技能労働者に向けた安全ワークショップも定期的に開催し、経験豊富な職員による保護メガネの強度実験や重機作業半径体験、VR事故体験教育を実施しました。
・熱中症対策として、各所に冷房を完備したハウス(ハウス内にはスポーツドリンクや塩飴を常備)、製氷機(安全通路でかき氷が食べられる)、ミスト扇風機、WBGT値計などを設置しました。
・1.8メートル以上での高所作業では、作業床と手すりを必須としているため、スラブユニット工法を採用し、梁の上に乗らない鉄骨建方を実施しました。ユニット化された大梁・小梁とデッキを吊り上げ、鳶工は足場の上で受けるという作業方法を取り入れました。
サステナビリティの取り組み
レンドリースでは、サステナビリティ・フレームワークを作成し、業界をリードするサステナビリティ目標を2020年に定めました。当社は気温上昇1.5℃未満を目指し、2025年までに2億5,000万豪ドル規模のソーシャルバリューを創出します。
・LEED v4 BD+C CSの取得を目指しており、外壁・屋上を高断熱化し、LED照明を採用しました。また大規模な雨水の貯水設備の設置し、雨水を植栽やトイレに活用し、環境負荷を抑えるよう取り組んでいます。この貯水設備は、ゲリラ豪雨時など排水調整を行うことで、周辺地域の洪水リスクを低減します。
・一般的に無機質になりがちな建物外観のデザイン、本施設を取り囲む防音壁や敷地内の歩道周辺等の緑化、花壇の設置など、近隣周辺の街並みに溶け込むよう配慮しました。緑化に使用する植栽は日本の在来種・適応種のみを採用し、頻繁な水やりを不要としています。
・解体工事では電力において、再生可能エネルギーを100%使用しました。その他工事起因となるScope1、2のCO2排出についても100%ニュートラル化を実現しました。
災害対策の取り組み
耐震構造は基礎免震構造を採用し、大地震時における建物への揺れを大幅に低減することで、主架構に大きな損傷がなく、地震後も継続使用できる設計です。非常用電源として停電時には約2日間電源を確保できるよう燃料を備蓄しています。
東京の中心部から約30キロの所にあり、首都圏の主要な商業都市の一つであるさいたま市内の約33,000平方メートルの敷地に、TY1は建設されています。プロジェクトの第1フェーズは、地上6階建て48MWの施設です。TY1は、レンドリース・データセンター・パートナーズ(レンドリースと機関投資家が出資するファンド)にとって初のプロジェクトであり、PDGにとっても日本初のデータセンターとなります。プロジェクト全期間を通じたレンドリースの最終的な開発総額は7.5億豪ドル以上、PDGの総投資額は10億米ドルとなる見込みです。
TY1は、PDG仕様のビルド・トゥ・スーツ型で開発・建設されました。2024年第四半期にサービスを開始する予定で、世界最大級のAIおよびクラウド企業のインフラ需要に応えるため、高密度なラック配置に対応するよう設計されています。
サステナビリティは、TY1の設計および施工において軸となった部分です。建設工事に起因するScope1、2のCO2排出についてカーボンクレジットや再生可能エネルギー証書を活用し、100%ニュートラル化を実現しました。植栽用散水やトイレの洗浄水の雨水利用を進め、植栽は日本の在来種・適応種のみを採用しています。TY1はサステナブルな建物基準に沿って建設され、業務用スペース(commercial interior)でLEED認証の取得を目指しています。
日本はアジアで二番目に大きなコロケーション市場であり、付随サービスの市場規模(売上高)は毎年10%以上の成長率を達成すると予想されており、2026年には3.2兆円(220億米ドル)に達する見込みです(※1)。
レンドリースのグローバル・チーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるトニー・ロンバードは、「さいたま市の最新データセンターの竣工は、レンドリースとプロジェクトパートナーであるPDG双方にとって、大きなマイルストーン達成となりました。急成長するアジアのデータセンター市場の一つである日本は、レンドリース・データセンター・パートナーズ初のプロジェクトを実行する理想的な市場であり、日本のデータ通信能力を向上し、デジタル・レジリエンスを改善するという日本政府の方針にも合致した施設となります。」と述べています。
PDGの会長兼最高経営責任者(CEO)であるラングー・サルガメは、「AIに対する需要の急増は、データセンターの世界に極めて重要な変化をもたらしました。最も急成長しているデータセンタープロバイダーの1社として、TY1への10億米ドルの投資は、当社の強力な汎アジア成長戦略の一環として、日本へのコミットメントを示すものです。」と述べています。続けて「埼玉県は、土地と電力の安定性と拡張性に加え、東京都心部への強固な接続性を備えており、データセンター拡張の新たな機会を創出します。レンドリースのような定評あるパートナーと協力することで、コミットメントを果たし実績を積み重ねていくことが可能となります。PDGがアジア地域でハイパースケーラーのパートナーとして選ばれる重要な要素は、このようなパートナーとの協力関係にあります。」
PDGは、サステナビリティにおいて最も先進的なデータセンター事業者となることをビジョンに掲げ、2030年までにスコープ1とスコープ2の排出量をネットゼロにする取り組みを行っています。
レンドリース日本法人について
レンドリース(本社:オーストラリア・メルボルン、オーストラリア市場上場)の日本法人となります。1988年に日本で事業を開始し、「不動産投資& 開発」「プロジェクト・マネジメント& 建設」「テレコム&インフラ」の3つの事業を柱にビジネスを展開しています。
レンドリースについて
レンドリースは、オーストラリア、アジア、ヨーロッパ、アメリカに拠点を置く国際的な不動産グループです。地域社会が繁栄する場所を創造しています。当社の強みは、投資、開発、建設の事業セグメントに表れています。この3つのセグメントを組み合わせることで、お客様に革新的な統合ソリューションを提供し、持続可能な競争優位性を実現しています。詳細については、ウエブサイトをご覧ください。https://www.lendlease.com/ja/jp/
プリンストン・デジタル・グループ(PDG)について
プリンストン・デジタル・グループ(PDG)は、インターネットインフラの開発および運営を行うリーディングカンパニーです。シンガポールに本社を置き、中国、シンガポール、インド、インドネシア、マレーシアおよび日本で事業を展開しています。データセンターのポートフォリオは、アジア全域で最も急成長しているデジタルエコノミーのハイパースケーラーや企業の事業拡大を後押ししています。詳細情報については、https://princetondg.com/ をご覧いただくか、LinkedIn( https://www.linkedin.com/company/princetondg/ )のフォローをお願いします。
※1 出典:総務省「情報通信白書令和5年版、データセンター市場およびクラウドサービス市場の動向)」
(施設概要等)
96MWデータセンターの完成した第一棟(コア&シェル)の主な仕様
階数 :地上6階
建築面積 :6,230 m2
延床面積 :28,686m2
IT負荷容量 :48MW
施工 :鹿島建設株式会社
設計 :株式会社日建設計
竣工:2024年3月31日(竣工式2024年3月27日)
安全の取り組み
レンドリースでは、当社のプロジェクトに携わるすべての方が、事故やケガ無く安全に帰宅できる環境をつくることを目指しています。環境・安全衛生リスクを管理するために「環境・安全衛生リスクに関するミニマムスタンダード、GMRs (Global Minimum Requirements Framework)」を定め、投資、入札の検討から、開発・建設、施設運営まで「プロジェクトライフサイクル」のすべての場面で、GMRsを適用しています。本プロジェクトの現場では、より安全な現場運営の実現のために、当社においても積極的に現場の状況を把握し、施工者の鹿島建設と蜜に連携しながら、以下の取り組みを実施しました。
・安全モチベーションの向上を目的に、現場内に家族の写真や利き手と逆の手で書いた安全宣言などを掲示し、毎日無事に家族のもとに帰るという思いを形にしました。現場で働く技能労働者に向けた安全ワークショップも定期的に開催し、経験豊富な職員による保護メガネの強度実験や重機作業半径体験、VR事故体験教育を実施しました。
・熱中症対策として、各所に冷房を完備したハウス(ハウス内にはスポーツドリンクや塩飴を常備)、製氷機(安全通路でかき氷が食べられる)、ミスト扇風機、WBGT値計などを設置しました。
・1.8メートル以上での高所作業では、作業床と手すりを必須としているため、スラブユニット工法を採用し、梁の上に乗らない鉄骨建方を実施しました。ユニット化された大梁・小梁とデッキを吊り上げ、鳶工は足場の上で受けるという作業方法を取り入れました。
サステナビリティの取り組み
レンドリースでは、サステナビリティ・フレームワークを作成し、業界をリードするサステナビリティ目標を2020年に定めました。当社は気温上昇1.5℃未満を目指し、2025年までに2億5,000万豪ドル規模のソーシャルバリューを創出します。
・LEED v4 BD+C CSの取得を目指しており、外壁・屋上を高断熱化し、LED照明を採用しました。また大規模な雨水の貯水設備の設置し、雨水を植栽やトイレに活用し、環境負荷を抑えるよう取り組んでいます。この貯水設備は、ゲリラ豪雨時など排水調整を行うことで、周辺地域の洪水リスクを低減します。
・一般的に無機質になりがちな建物外観のデザイン、本施設を取り囲む防音壁や敷地内の歩道周辺等の緑化、花壇の設置など、近隣周辺の街並みに溶け込むよう配慮しました。緑化に使用する植栽は日本の在来種・適応種のみを採用し、頻繁な水やりを不要としています。
・解体工事では電力において、再生可能エネルギーを100%使用しました。その他工事起因となるScope1、2のCO2排出についても100%ニュートラル化を実現しました。
災害対策の取り組み
耐震構造は基礎免震構造を採用し、大地震時における建物への揺れを大幅に低減することで、主架構に大きな損傷がなく、地震後も継続使用できる設計です。非常用電源として停電時には約2日間電源を確保できるよう燃料を備蓄しています。
(画像1)TY1データセンターキャンパス外観
(画像2)竣工式写真左から:レンドリース日本マネジング・ダイレクター及びアジア・テレコムズ&データ・インフラストラクチャ-・ ヘッド アンドリュー・ガウチ、駐日オーストラリア大使ジャスティン・ヘイハースト、レンドリース・グローバル・チー フ・エグゼクティブ・オフィサートニー・ロンバード、PDG 会長兼最高経営責任者(CEO)ラングー・サルガメ