一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ(東京都港区 代表:志村季世恵、以下DJS)では、株式会社ポーラ(東京都品川区 代表取締役社長:及川美紀、以下 ポーラ)との協働により、2023年7月1日より12月31日まで、「ダイアログ・ダイバーシティ交換留学」を行った。ポーラの社員2名がDJSで、またDJSからはダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンド1名(視覚障害者)がポーラで働く、まさに“交換留学”の形だ。半年間の実施期間を終え、3人それぞれが新たな視点を持ち、24年1月より元の職場に復帰。今後両社での共創によるイノベーションが芽生えようとしている。
■実施の目的・ねらい
「ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、およびイノベーション」は、ビジネス環境で非常に重要な概念です。なぜなら、これらの要素は、組織が持続可能な成功を収め、競争力を維持し成長するために不可欠だからです。 たとえ、障害者雇用率(2.2%)をクリアしても、100名に3名以下。インクルーシブな開発や組織運営を継続的に実現することは難しく、多くの多様性のあるスタッフが常にいるソーシャルプロジェクトで共に働くことで、お互いの可能性を拡張すると信じています。
(一般社団法人ダイアローグ・ジャパンソサエティ 理事/志村真介)
「今回のダイアログ・ダイバーシティ交換留学の目的は当社社員のダイバーシティへの理解の促進と、
実際に多様な特徴を持った皆さんと触れ合うことでの視野の拡大、自分自身の挑戦意欲の醸成でした。
加えて、当社社員2名の留学生においては、ダイアログ・イン・ザ・ダーク、ダイアログ・イン・サイレンス、そしてリアル対話ゲームなどのようなスペシャルコンテンツを生み出す企画力とそのスピードを体感してもらいたいという狙いでした。」(株式会社ポーラ社長/及川美紀)
■背景
従業員数1,313名※1、店舗数全国2,800店※2、海外10の国と地域※1で展開する、美容業界の大手企業ポーラ。一方、DJSは、視覚障害者が純度100%の暗闇を案内するダイアログ・イン・ザ・ダーク等を展開するソーシャルプロジェクトで、スタッフの約半数が視覚障害者、聴覚障害者など多様な文化を持つ人たちで構成されている。このまったく異なる企業文化をもつ双方が繋がったのは、ポーラの社長・及川美紀氏がダイアログ・イン・ザ・ダークを体験し、感動したことが発端となっている 。及川氏は2021年8月にDJSの理事に就任、2022年10月にはアテンド・スタッフを対象にしたメークレッスンを開催している(https://www.dreamnews.jp/press/0000271039/)
※1:2022年12月末現在 ※2:2023年3月末現在
■「ダイアログ・ダイバーシティ交換留学」概要
2023年2月、ポーラではダイバーシティ留学の希望者を募り、人事戦略部の岸夏海、TB営業部の根本碧の2名が選出された。DJSからはアテンドスタッフの渋谷美紀が“留学”することになった。同年7月1日より12月31日まで、それぞれが初めて触れる企業文化の中で働いている。DJSからポーラに留学している渋谷はDJSでの勤務を継続しつつ、毎週月曜、週1日ポーラで勤務しており、ポーラからDJSに留学している岸・根本の2名は月~金の週5日、完全に元の職場を離れてDJSでフルタイム勤務している。
■実施の目的・ねらい
「ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、およびイノベーション」は、ビジネス環境で非常に重要な概念です。なぜなら、これらの要素は、組織が持続可能な成功を収め、競争力を維持し成長するために不可欠だからです。 たとえ、障害者雇用率(2.2%)をクリアしても、100名に3名以下。インクルーシブな開発や組織運営を継続的に実現することは難しく、多くの多様性のあるスタッフが常にいるソーシャルプロジェクトで共に働くことで、お互いの可能性を拡張すると信じています。
(一般社団法人ダイアローグ・ジャパンソサエティ 理事/志村真介)
「今回のダイアログ・ダイバーシティ交換留学の目的は当社社員のダイバーシティへの理解の促進と、
実際に多様な特徴を持った皆さんと触れ合うことでの視野の拡大、自分自身の挑戦意欲の醸成でした。
加えて、当社社員2名の留学生においては、ダイアログ・イン・ザ・ダーク、ダイアログ・イン・サイレンス、そしてリアル対話ゲームなどのようなスペシャルコンテンツを生み出す企画力とそのスピードを体感してもらいたいという狙いでした。」(株式会社ポーラ社長/及川美紀)
■背景
従業員数1,313名※1、店舗数全国2,800店※2、海外10の国と地域※1で展開する、美容業界の大手企業ポーラ。一方、DJSは、視覚障害者が純度100%の暗闇を案内するダイアログ・イン・ザ・ダーク等を展開するソーシャルプロジェクトで、スタッフの約半数が視覚障害者、聴覚障害者など多様な文化を持つ人たちで構成されている。このまったく異なる企業文化をもつ双方が繋がったのは、ポーラの社長・及川美紀氏がダイアログ・イン・ザ・ダークを体験し、感動したことが発端となっている 。及川氏は2021年8月にDJSの理事に就任、2022年10月にはアテンド・スタッフを対象にしたメークレッスンを開催している(https://www.dreamnews.jp/press/0000271039/)
※1:2022年12月末現在 ※2:2023年3月末現在
■「ダイアログ・ダイバーシティ交換留学」概要
2023年2月、ポーラではダイバーシティ留学の希望者を募り、人事戦略部の岸夏海、TB営業部の根本碧の2名が選出された。DJSからはアテンドスタッフの渋谷美紀が“留学”することになった。同年7月1日より12月31日まで、それぞれが初めて触れる企業文化の中で働いている。DJSからポーラに留学している渋谷はDJSでの勤務を継続しつつ、毎週月曜、週1日ポーラで勤務しており、ポーラからDJSに留学している岸・根本の2名は月~金の週5日、完全に元の職場を離れてDJSでフルタイム勤務している。
写真1:左から留学中のポーラ根本碧、DJS渋谷美紀、ポーラ岸夏海
写真2:■留学期間の業務内容詳細
<左>DJS渋谷はポーラにて人事戦略部に所属し、ダイバーシティ推進を担当。
多様性理解につながるワークショップの企画・実施や、視覚障害がある渋谷だからこその視覚以外の優れた感覚を活かした商品官能評価や、インクルーシブなパッケージデザイン評価などに携わり、両社の共創を実現した。
<中> ポーラ岸はDJSにて広報や企業案件を担当。
公式SNSの新規開設やHPのアップデート、他企業向け提案資料の改修を提案・実施した。また、自身の人事経験を活かし、DJSのビジョン策定や組織風土改革の取り組み支援など、DJS社内の課題解決に貢献した。
<右>ポーラ根本はDJSにて接客やミュージアム運営業務を担当。
根本はDJSの多様性溢れる環境に身を置くことで得た気づきから、美容教育の経験を活かし、視覚障害のあるアテンドスタッフへのメークレッスンを企画。昨年12月には第2弾となる「鏡を使わないメークレッスン」を実施した。
■今後の展望
ダイバーシティ留学を通して経た自己変革を自社変革へ、そしてその先の社会変革へと。各々が今回の学びを自社の課題解決に還元することが期待されている。
一般社団法人 ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ
たがいを認め、助けあう社会を実現するためのフラッグシッププロジェクト。『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』『ダイアログ・イン・サイレンス』『ダイアログ・ウィズ・タイム』などのソーシャルエンターテイメントプログラムを通じて社会に貢献することがミッション。
我が国の社会、地域、企業、学校、家庭においてコミュニケーションロスにより社会資本である人の可能性が低下しており、それぞれの文化や立場の違いを相互理解する対話がいま最も必要とされていることにかんがみ、誰もが対等に対話することで協力し信頼し安心して社会参加ができるようにし、もっとより豊かで多様性のある社会の形成及び発展に寄与することを目的としています。
https://djs.dialogue.or.jp/
株式会社ポーラ
ポーラは1929年の創業より、創業者の「最上のものを一人ひとりにあったお手入れとともに直接お手渡ししたい」という想いから、B.A・リンクルショット・APEX・エステなど、企業理念である「Science. Art. Love.」を軸としたブランド・美容サービスを提供する化粧品会社。
創業100周年を迎える2029年への行動スローガンとして、「We Care More.」(世界を変える、心づかいを。)を掲げ、「私と社会の可能性を信じられるつながりであふれる社会」を創ることを目指しています。
https://www.pola.co.jp/
写真2:■留学期間の業務内容詳細
<左>DJS渋谷はポーラにて人事戦略部に所属し、ダイバーシティ推進を担当。
多様性理解につながるワークショップの企画・実施や、視覚障害がある渋谷だからこその視覚以外の優れた感覚を活かした商品官能評価や、インクルーシブなパッケージデザイン評価などに携わり、両社の共創を実現した。
<中> ポーラ岸はDJSにて広報や企業案件を担当。
公式SNSの新規開設やHPのアップデート、他企業向け提案資料の改修を提案・実施した。また、自身の人事経験を活かし、DJSのビジョン策定や組織風土改革の取り組み支援など、DJS社内の課題解決に貢献した。
<右>ポーラ根本はDJSにて接客やミュージアム運営業務を担当。
根本はDJSの多様性溢れる環境に身を置くことで得た気づきから、美容教育の経験を活かし、視覚障害のあるアテンドスタッフへのメークレッスンを企画。昨年12月には第2弾となる「鏡を使わないメークレッスン」を実施した。
■今後の展望
ダイバーシティ留学を通して経た自己変革を自社変革へ、そしてその先の社会変革へと。各々が今回の学びを自社の課題解決に還元することが期待されている。
一般社団法人 ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ
たがいを認め、助けあう社会を実現するためのフラッグシッププロジェクト。『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』『ダイアログ・イン・サイレンス』『ダイアログ・ウィズ・タイム』などのソーシャルエンターテイメントプログラムを通じて社会に貢献することがミッション。
我が国の社会、地域、企業、学校、家庭においてコミュニケーションロスにより社会資本である人の可能性が低下しており、それぞれの文化や立場の違いを相互理解する対話がいま最も必要とされていることにかんがみ、誰もが対等に対話することで協力し信頼し安心して社会参加ができるようにし、もっとより豊かで多様性のある社会の形成及び発展に寄与することを目的としています。
https://djs.dialogue.or.jp/
株式会社ポーラ
ポーラは1929年の創業より、創業者の「最上のものを一人ひとりにあったお手入れとともに直接お手渡ししたい」という想いから、B.A・リンクルショット・APEX・エステなど、企業理念である「Science. Art. Love.」を軸としたブランド・美容サービスを提供する化粧品会社。
創業100周年を迎える2029年への行動スローガンとして、「We Care More.」(世界を変える、心づかいを。)を掲げ、「私と社会の可能性を信じられるつながりであふれる社会」を創ることを目指しています。
https://www.pola.co.jp/