2024年10月02日 10:00

組み込みデバッガ「Ozone」においてRustプログラミング言語のサポートしたSegger開発環境の販売開始

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2024年10月2日、ポジティブワン株式会社(本社:東京都渋谷区:ドイツ本社SEGGER社VAR正規代理店)は、組み込みデバッガ「Ozone」においてRustプログラミング言語のサポートした開発環境の販売を開始いたします。

組み込みシステム開発向けの強力なデバッガ「Ozone」において、最新のアップデートによりRustプログラミング言語のサポートを開始したことを発表しました。これにより、組み込み開発者は、高い安全性と効率性を誇るRust言語を活用したプロジェクトにおいて、Ozoneの高度なデバッグ機能を最大限に活用できるようになりました。

■ Rustサポートの強化と技術的な利点
Ozoneは、SEGGERのデバッグプローブ「J-Link」と連携し、プロフェッショナルな組み込みシステム開発をサポートするデバッガです。今回のアップデートにより、Rustの固有の言語特性とメモリ管理モデルに完全に対応することで、組み込み開発者は効率的かつ精密なデバッグを実現できます。

Rustの所有権システムへの対応: Rustが持つ独自の所有権システム(ownership)や借用(borrowing)モデルを理解し、デバッグ時に変数の所有権やライフタイムを可視化します。これにより、メモリリークやアクセスバグの発生を防ぎ、Rustの高い安全性を活かした開発が可能となります。
ジェネリクスとトレイトのデバッグ: Rustで一般的に使われるジェネリクスやトレイト(traits)も正確にデバッグ可能で、ジェネリック関数やトレイトに関連する複雑なデータ構造の解析が可能です。これにより、開発者は高度に抽象化されたコードの動作をより深く理解することができます。
パニック時の詳細なスタックトレース: Rustプログラムの実行中に発生するパニック(panic)に対して、詳細なスタックトレース情報を提供します。これにより、エラー発生箇所や原因の特定が容易になり、迅速なデバッグが可能です。

■ Ozoneの高機能デバッグ機能
Ozoneは、多彩なデバッグ機能を備え、組み込み開発者にとって強力なツールです。Rustのサポート拡充により、次のような高度なデバッグ機能をRustプロジェクトでも利用できます。

リアルタイムデータウォッチ: 実行中のプログラムの変数やデータ構造をリアルタイムに監視し、Rustの所有権ルールに基づいてメモリの変化を正確に追跡できます。これにより、所有権や借用に関連するバグの早期発見が可能です。
トレース機能: J-Link PROと組み合わせて、ターゲットデバイス上のコード実行のトレースが可能です。Rust特有の非同期処理や並列処理に関する問題を解決するための詳細な情報を提供します。
マルチスレッドデバッグ: Rustのスレッドモデルに対応し、複数のスレッド間のデータ競合や同期の問題を効果的にデバッグすることができます。

■ SEGGER Ozoneを使用したRustデバッグに必要な製品
「SEGGER Ozone」でRustサポートを活用するためには、以下の製品やツールを購入および準備することをお勧めします。

・ J-Linkデバッグプローブ
製品例: J-Link BASE、J-Link PLUS、J-Link ULTRA+、J-Link PRO
概要: J-LinkシリーズはSEGGERのデバッグプローブで、組み込みデバッグに必要不可欠な製品です。Ozoneと組み合わせることで、高速で信頼性のあるデバッグが可能になります。用途や開発環境に合わせて選択できますが、より高度なトレース機能を必要とする場合はJ-Link PROやJ-Link ULTRA+が適しています。
Ozoneデバッガソフトウェア

入手先: SEGGERの公式ウェブサイトでダウンロード可能
概要: OzoneはSEGGERの高機能デバッガで、J-Linkと連携して使用します。Rustサポートを最大限に活用するにはOzoneの最新版を利用することが推奨されます。Ozoneは無償で提供されているため、J-Linkを購入すればOzoneは無料で使用できます。

・ ターゲットマイクロコントローラ/プロセッサ
製品例: ARM Cortex-M、RISC-V、RX、RL78など
概要: Rust対応の組み込み開発対象のマイクロコントローラやプロセッサを選択します。SEGGERのJ-Linkは多くのプロセッサをサポートしているため、目的に合わせて適切なターゲットを選定してください。

・ SEGGER Embedded Studio(オプション)
概要: 組み込み開発用の統合開発環境(IDE)で、Rustでの組み込みプログラミングに対応しています。Rust専用のIDEを既にお持ちでない場合や、SEGGER製品との高い互換性を求める場合に適しています。

・ ターゲットボード(評価ボード)
製品例: ARM Cortex-M評価ボード、RISC-V評価ボードなど
概要: J-LinkとOzoneを接続し、デバッグを行うためのハードウェアが必要です。ターゲットとするプロセッサに対応した評価ボードを選択することで、Rustコードのデバッグや実行確認が可能です。

【SEGGER社について】
SEGGER Microcontrollerは、組み込みシステム向けのソフトウェア、ハードウェア、開発ツールのフルレンジサプライヤーです。同社は、手頃な価格で、柔軟で使いやすいツールとコンポーネントを使用して、開発プロセス全体を通じてサポートを提供しています。SEGGERは、急速に発展するIoT、エッジコンピューティングのニーズを満たすセキュアな通信とデータおよび製品セキュリティのためのソリューションを提供します。SEGGER社は1992年に設立され、着実に成長を続けています。詳細については、以下をご覧ください。https://www.segger-pocjapan.com

【ポジティブワン株式会社について】
社名: ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)
所在地: 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館 22F
URL: http://www.positive-one.com

ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションをご提供します。そのために海外の有力な最先端技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウェアや世界標準ISO等に準拠する品質向上のためのツールをご提供します。さらに、システムコンサルティング、エンベデッドからPC、スマートフォン、サーバーを含むハードウェアからソフトウェアまでのシステム受託開発など、皆様のプロジェクト成功のためのご支援をいたします。

【本件に関するお問い合わせ先】
ポジティブワン株式会社
メールアドレス:poc_sales@positive-one.com
TEL:03-3256-3933 FAX:03-4360-5301

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

商号
ポジティブワン株式会社(ポジティブワンカブシキカイシャ)
所在地
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
TEL
03-3256-3933
業種
その他IT関連
上場先
未上場
従業員数
50名未満
会社HP
https://www.positive-one.com
IR情報
https://www.positive-one.com
公式ブログ
https://www.yoshin-kan.com

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