株式会社幻冬舎のグループ会社、株式会社幻冬舎メディアコンサルティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:久保田貴幸)は、『不屈のファーストペンギン 新技術に挑み続けた地方中小測量会社の軌跡』(坂井 浩 著)を2023年9月26日に発売いたします。
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地方における航空写真測量分野のパイオニア
中小測量会社の経営者が語るリスク上等の先行投資戦略とは
日進月歩の勢いで技術が進化していく時代、その流れについていくのは、大手には可能でも人材や資金力の乏しい中小企業にとっては並大抵のことではありません。
著者が身をおく測量業界も、新しい技術が次から次へと生まれる、変化が目まぐるしい業界です。昔は測量といえば、測量部隊が現場へ出向き、地形の起伏や道幅など一つひとつ長さや高さを丁寧に測量し、その結果を手書きして地図を作成するアナログな方法が主流でした。しかし、技術が進歩し航空測量が登場すると、飛行機やヘリコプターで上空から写真を撮影しそれをデジタルデータに変換し図化する手法が確立されました。そこからの進化は加速度的に進み、レーザー技術によってより迅速かつ正確に、3D電子地図データも作成できるまでになりました。さらには車両を走らせながらリアルタイムで空間データを取得することができるようになり、またドローンを使って人が入れない場所の測量を行う技術も登場しています。
1970年代、著者が入社した会社は、従業員が10人程度、営業力も足りていない弱小測量会社だったといいます。ただ、いち早く航空測量を導入し、必要な機器をそろえた点が他社とは違っていました。当時の社長は、まだ参入している企業が限られていた航空測量を採用し、会社の特長にしようと考えたのです。しかし、最新の測量技術を求める公共事業はなく宝の持ち腐れとなっていました。今では航空測量が定番の測量技術として認められていますが、当時はまだまだアナログな測量技術が主流だったのです。仕事を受注できず会社は徐々に追い込まれていきましたが、その危機を救ったのが地方自治体の主導で始まった道路台帳整備業務と呼ばれる大規模測量業務の開始でした。この業務は広範囲の測量を行う必要があったため、それまで一般的だった地上測量ではなく、効率的に業務を遂行できる航空測量が用いられることになりました。航空測量ができるということで著者の会社は指名業者になることができ、会社をV字回復させることができたのです。
まだまだニーズも少なく時期尚早といえる技術であっても、いつか業界全体に革新的な進歩をもたらすと信じて自ら一歩を踏み出す――
航空測量への先行投資が実った経験から確信を得た著者は、その後も新しい技術を積極的に取り入れることで他社との差別化を図り成長を続けてきました。
本書は、ある地方の中小企業が、猛スピードで発展を遂げていく業界のなかで、生き残りをかけた闘いに挑んでいく軌跡をまとめたものです。自社の将来に不安を抱えていたり、現在進行形で問題に向き合っていたりする経営者にとって、現状打破のヒントとなる一冊です。
【書籍情報】
書 名:『不屈のファーストペンギン 新技術に挑み続けた地方中小測量会社の軌跡』
著 者:坂井浩(サカイ ヒロシ)
発売日:2023年9月26日
定 価:1600円(税込価格 1760円)
体 裁:四六判・並製/186ページ
ISBN :978-4-344-94728-3
【目次】
第1章 測量の仕事はどこにある?社員10人、小さな測量会社の生き残りをかけた闘い
第2章 昨日まであった仕事が明日にはなくなる!?測量のデジタル化で、仕事が一変
第3章 新技術で先行しなければ測量会社は生き残れない レーザー測量によるモービル・マッピング・システムの導入
第4章 さらなる差別化へ向けて、ソフトウェア開発と測量データ活用の内製化へ舵を切る測量会社からICTソリューションカンパニーへの飛躍
第5章 地下測量、ドローン技術、メタバース……測量技術とICTの融合が事業領域をさらに広げる
【著者プロフィール】
坂井 浩(サカイ ヒロシ)
1954年新潟県生まれ。株式会社ナカノアイシステム代表取締役社長。東京の大学を中退後、故郷に戻りアルバイトとして株式会社ナカノアイシステムの前身である中野測量航業株式会社に勤め、1978年2月に正社員として入社。その後営業として着実に昇進し、取締役を経て2010年に株式会社ナカノアイシステム代表取締役社長に就任。「進化する技術、変わらぬ信頼」をモットーに、地上測量に加えて1975年から航空写真測量にも進出、この分野における県内のパイオニアとしての地位を築く。その他、MMS(モービル・マッピング・システム)やVRシステムなど最新の設備を積極的に導入し、全国に支社(支店)5カ所、営業所(事業所)19カ所を抱える新潟一の測量会社へと導いた。
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地方における航空写真測量分野のパイオニア
中小測量会社の経営者が語るリスク上等の先行投資戦略とは
日進月歩の勢いで技術が進化していく時代、その流れについていくのは、大手には可能でも人材や資金力の乏しい中小企業にとっては並大抵のことではありません。
著者が身をおく測量業界も、新しい技術が次から次へと生まれる、変化が目まぐるしい業界です。昔は測量といえば、測量部隊が現場へ出向き、地形の起伏や道幅など一つひとつ長さや高さを丁寧に測量し、その結果を手書きして地図を作成するアナログな方法が主流でした。しかし、技術が進歩し航空測量が登場すると、飛行機やヘリコプターで上空から写真を撮影しそれをデジタルデータに変換し図化する手法が確立されました。そこからの進化は加速度的に進み、レーザー技術によってより迅速かつ正確に、3D電子地図データも作成できるまでになりました。さらには車両を走らせながらリアルタイムで空間データを取得することができるようになり、またドローンを使って人が入れない場所の測量を行う技術も登場しています。
1970年代、著者が入社した会社は、従業員が10人程度、営業力も足りていない弱小測量会社だったといいます。ただ、いち早く航空測量を導入し、必要な機器をそろえた点が他社とは違っていました。当時の社長は、まだ参入している企業が限られていた航空測量を採用し、会社の特長にしようと考えたのです。しかし、最新の測量技術を求める公共事業はなく宝の持ち腐れとなっていました。今では航空測量が定番の測量技術として認められていますが、当時はまだまだアナログな測量技術が主流だったのです。仕事を受注できず会社は徐々に追い込まれていきましたが、その危機を救ったのが地方自治体の主導で始まった道路台帳整備業務と呼ばれる大規模測量業務の開始でした。この業務は広範囲の測量を行う必要があったため、それまで一般的だった地上測量ではなく、効率的に業務を遂行できる航空測量が用いられることになりました。航空測量ができるということで著者の会社は指名業者になることができ、会社をV字回復させることができたのです。
まだまだニーズも少なく時期尚早といえる技術であっても、いつか業界全体に革新的な進歩をもたらすと信じて自ら一歩を踏み出す――
航空測量への先行投資が実った経験から確信を得た著者は、その後も新しい技術を積極的に取り入れることで他社との差別化を図り成長を続けてきました。
本書は、ある地方の中小企業が、猛スピードで発展を遂げていく業界のなかで、生き残りをかけた闘いに挑んでいく軌跡をまとめたものです。自社の将来に不安を抱えていたり、現在進行形で問題に向き合っていたりする経営者にとって、現状打破のヒントとなる一冊です。
【書籍情報】
書 名:『不屈のファーストペンギン 新技術に挑み続けた地方中小測量会社の軌跡』
著 者:坂井浩(サカイ ヒロシ)
発売日:2023年9月26日
定 価:1600円(税込価格 1760円)
体 裁:四六判・並製/186ページ
ISBN :978-4-344-94728-3
【目次】
第1章 測量の仕事はどこにある?社員10人、小さな測量会社の生き残りをかけた闘い
第2章 昨日まであった仕事が明日にはなくなる!?測量のデジタル化で、仕事が一変
第3章 新技術で先行しなければ測量会社は生き残れない レーザー測量によるモービル・マッピング・システムの導入
第4章 さらなる差別化へ向けて、ソフトウェア開発と測量データ活用の内製化へ舵を切る測量会社からICTソリューションカンパニーへの飛躍
第5章 地下測量、ドローン技術、メタバース……測量技術とICTの融合が事業領域をさらに広げる
【著者プロフィール】
坂井 浩(サカイ ヒロシ)
1954年新潟県生まれ。株式会社ナカノアイシステム代表取締役社長。東京の大学を中退後、故郷に戻りアルバイトとして株式会社ナカノアイシステムの前身である中野測量航業株式会社に勤め、1978年2月に正社員として入社。その後営業として着実に昇進し、取締役を経て2010年に株式会社ナカノアイシステム代表取締役社長に就任。「進化する技術、変わらぬ信頼」をモットーに、地上測量に加えて1975年から航空写真測量にも進出、この分野における県内のパイオニアとしての地位を築く。その他、MMS(モービル・マッピング・システム)やVRシステムなど最新の設備を積極的に導入し、全国に支社(支店)5カ所、営業所(事業所)19カ所を抱える新潟一の測量会社へと導いた。