ロンドン、, 2023年7月19日 /PRNewswire/ -- オムディア(Omdia)が発表したディスプレイ長期需要予測トラッカーの新しい調査によると、OLEDディスプレイのエリア需要は、2022年から2030年にかけて、年平均成長率(CAGR)が11.0%成長すると予想されています。 主要ブランドは、OLEDパネルを徐々に、テレビや携帯電話、ノートブックやタブレットなどの大衆消費電子製品のより広いプレミアム製品シリーズに採用しています。
OLED area demand forecast
新型コロナ感染症の影響を受けて、2022年と2023年はディスプレイの需要が減少した理由から、OLEDの需要も減少しました。 しかし、こういった市況の変化によって、以前は上級者向け携帯電話にのみ採用されていたOLEDが、初心者向けモデルにも採用されるようになりました。 Omdiaによると、スマートフォンのディスプレイ市場におけるOLEDの市場シェアは、2020年の30%から2022年には42%に急速に増加して、今後もシェアは着実に増加すると予想されます。
OLEDテレビの売上も、液晶価格が急落したことによって比較的低迷していましたが、サムスン電子のOLED売上拡大戦略ならびにWOLEDの採用が既成事実となったため、OLEDテレビ市場は、2024年以降に成長が見込まれています。
Omdiaのディスプレイリサーチプラクティス (Display research practice)のシニア・プリンシパルアナリスト、Ricky Park
によると、次のとおりです。「2024年以降、AppleはiPad ProモデルにOLEDを本格的に採用する予定なので、その結果、モバイルPC用OLEDパネルの需要が急速に増加すると予想されます。AppleがOLEDを積極的に採用し、ライバル企業がそれに続くという楽観的な筋書きでは、エリアベースのモバイルPC用OLEDパネルの需要によって、CAGRが34%成長すると予測されています。」
近年、タブレット市場だけでなく、ノートパソコンにもOLEDが採用される可能性が高まっています。 サムスン・ディスプレイは、低い生産コストで最適なOLED画質を実現するために、専用生産ラインとなるG8.6ファブの構築を決定しました。
携帯電話やOLEDテレビの売上が鈍化している状況で、モバイルPC用OLEDは、ディスプレイメーカーにとって開拓すべき新しい市場として浮上しています。
▽OMDIAについて
Informa Tech傘下のOmdiaは、テクノロジー調査・アドバイザリーグループである。同社はテクノロジー市場に関する深い知識と実用的な洞察を組み合わせ、企業がスマートな成長の意思決定を下すことを支援する。より詳しい情報はwww.omdia.com を参照のこと。
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写真 - https://mma.prnasia.com/media2/2156270/OLED_area_demand_forecast.jpg?p=medium600