アメリカ大豆輸出協会(USSEC、本部:米国ミズーリ州チェスタフィールド市、日本事務所:東京都港区)は、2023年5月24日から5月29日までの6日間、「U.S.Soy International Oil Masters 2023」を実施しました。
本研修は、USSEC主催の「ソイオイルマイスター検定」の合格者、ソイオイルマイスターを対象とした特典企画で、コロナ禍により2年間見送られていたため、3年ぶり3回目の実施となりました。
現在、大豆油などの大豆加工食品、豆腐、納豆、豆乳、味噌、醤油、たんぱくなどの日本の大豆食品には多くの割合で米国大豆が使用されています。そのため、ソイオイルマイスターには、大豆および大豆油が結ぶ、日米の食のパートナーシップのアンバサダー役となることが期待されています。
今回の研修には、ソイオイルマイスターの第3回検定以降の上位合格者から選抜された11名が参加しました。食用油脂メーカー、加工油脂メーカー、関連卸業、管理栄養士など大豆油や食品分野の関係者に加えて、京都の油の神様で親しまれる離宮八幡宮の神職の方が参加。日本で最古の油を祀る神社の禰宜をされているとのことで、バラエティに富んだ顔ぶれになりました。
USSECでは参加者に対し、「安心・安定供給/品質管理」、「サステナビリティ」、「最新技術・研究開発(高オレイン酸大豆など)」のアプローチから、原料に対する知見、背景ストーリーへの理解を深め、その知見を周囲と共有することで、日本の食市場・食文化に新たな価値を創出、貢献することを期待しています。
なお、参加者による本研修のコラムを、ソイオイルマイスター検定ホームページ上にて順次掲載していく予定です。
<U.S.Soy International Oil Masters 2023 ~ ソイオイルマイスター米国研修 日程>
5月24日(火) 出国・移動日
5月25日(水) 《インデイアナ州》 ベックス・ハイブリッド社を訪問
当社は、家族経営の農家から全米を代表する種子会社へと成長。農家の視点に立って生産効率を上げるための種子開発だけでなく将来の市場トレンドなどを踏まえた新たな種子開発にも取り組む。
《インデイアナ州》ブンゲ(Bunge)社を訪問
Bunge社は、アメリカを代表する穀物メジャー、グローバルな農業産業のビジネスリーダー。農作物の収穫、貯蔵、輸送、加工、流通において幅広いサービスを提供。高オレイン酸大豆の開発生産にも取り組む。
5月26日(木) 《インディアナ州》ケビン・ケリー農場訪問/
パデュー大学 インディアナ・コーン&大豆・イノベーション・センター を訪問/
~大豆収量・品質向上を目指す最先端研究発表などを聴講~
5月27日(金) 《インディアナ州》コルテバ社訪問/
コルテバ社はアグリサイエンスのリーディングカンパニー、革新的な技
術で農薬、バイオスティミュラント資材などの開発を手掛ける。
5月28日(土) 帰国
■研修参加者のコメント
・「現地の個人農家を視察しましたが、”日本の個人農場”のイメージを持っていたのが良い意味で裏切られました。風力タービンが100基程置ける農地で巨大なトラクターが数機あるといった広大な農場だったためです。アメリカの農業、農家のスケールの大きさと日本の農業の違いが実体験できました」
・「大豆の品種研究や農法を通して、収量アップやサステナビリティ推進に取り組み、大
豆の品質管理、安定供給にも継続して注力していることがうかがえました」
・「Cover Crop(被覆作物)が土壌改善と保護にとって、さらに生物多様性の観点からも
いかに重要な取り組みであるかを理解し、実際に大規模農場でも確認できました」
・「米国では高オレイン酸大豆・大豆油の市場への流通が先行しており、中国への輸出も
始まっています。訪問した穀物メジャーでは、高オレイン酸大豆の作付面積を将来的に
8~10倍に拡大させるとしています。生産コストの低下と市場普及はこれからですが、
機能性商品の拡販は日米にとってメリットがあると考えています」
・「アメリカの大豆生産農家の方々は、広大とはいえ限られた農地面積(米国大豆約9000万エーカー)に対して1%でも多く収穫出来るよう懸命に努力をし続けている事がよく伝わってきました。米国から大豆が供給されていることを当たり前のように感じていましたが、その安定した収量は、関係者のただならぬ努力の上で成り立っていることを実感させられました」
・「視察したパデュー大学のように、米国では大学と連携した農業テクノロジーの開発が積極的に進められていることが大変印象的でした。アフリカの栄養不足を補うトウモロコシの品種を開発したり、ドローンで土壌の劣化を発見するなど、技術革新がどんどん進められていることに驚かされました」
・「油に関わる異業種の人たちが参加し、様々な意見が聞ける点は非常に有意義でした」
・「私が奉職する離宮八幡宮は、平安時代に神官が『長木』という搾油機を考案したことから「製油発祥の地」として多くの油脂関係の方々に参拝頂いております。日本での油生産の歴史を海外に伝えたいと思い、『長木』のミニチュア模型を持参し生産者やインデイアナ大豆協会やUSSECの方と話をしました。約1200年前から続く日本の油搾りについて拙い英会話での説明でしたが興味深く聞いていただくことができました」
本研修は、USSEC主催の「ソイオイルマイスター検定」の合格者、ソイオイルマイスターを対象とした特典企画で、コロナ禍により2年間見送られていたため、3年ぶり3回目の実施となりました。
現在、大豆油などの大豆加工食品、豆腐、納豆、豆乳、味噌、醤油、たんぱくなどの日本の大豆食品には多くの割合で米国大豆が使用されています。そのため、ソイオイルマイスターには、大豆および大豆油が結ぶ、日米の食のパートナーシップのアンバサダー役となることが期待されています。
今回の研修には、ソイオイルマイスターの第3回検定以降の上位合格者から選抜された11名が参加しました。食用油脂メーカー、加工油脂メーカー、関連卸業、管理栄養士など大豆油や食品分野の関係者に加えて、京都の油の神様で親しまれる離宮八幡宮の神職の方が参加。日本で最古の油を祀る神社の禰宜をされているとのことで、バラエティに富んだ顔ぶれになりました。
USSECでは参加者に対し、「安心・安定供給/品質管理」、「サステナビリティ」、「最新技術・研究開発(高オレイン酸大豆など)」のアプローチから、原料に対する知見、背景ストーリーへの理解を深め、その知見を周囲と共有することで、日本の食市場・食文化に新たな価値を創出、貢献することを期待しています。
なお、参加者による本研修のコラムを、ソイオイルマイスター検定ホームページ上にて順次掲載していく予定です。
<U.S.Soy International Oil Masters 2023 ~ ソイオイルマイスター米国研修 日程>
5月24日(火) 出国・移動日
5月25日(水) 《インデイアナ州》 ベックス・ハイブリッド社を訪問
当社は、家族経営の農家から全米を代表する種子会社へと成長。農家の視点に立って生産効率を上げるための種子開発だけでなく将来の市場トレンドなどを踏まえた新たな種子開発にも取り組む。
《インデイアナ州》ブンゲ(Bunge)社を訪問
Bunge社は、アメリカを代表する穀物メジャー、グローバルな農業産業のビジネスリーダー。農作物の収穫、貯蔵、輸送、加工、流通において幅広いサービスを提供。高オレイン酸大豆の開発生産にも取り組む。
5月26日(木) 《インディアナ州》ケビン・ケリー農場訪問/
パデュー大学 インディアナ・コーン&大豆・イノベーション・センター を訪問/
~大豆収量・品質向上を目指す最先端研究発表などを聴講~
5月27日(金) 《インディアナ州》コルテバ社訪問/
コルテバ社はアグリサイエンスのリーディングカンパニー、革新的な技
術で農薬、バイオスティミュラント資材などの開発を手掛ける。
5月28日(土) 帰国
■研修参加者のコメント
・「現地の個人農家を視察しましたが、”日本の個人農場”のイメージを持っていたのが良い意味で裏切られました。風力タービンが100基程置ける農地で巨大なトラクターが数機あるといった広大な農場だったためです。アメリカの農業、農家のスケールの大きさと日本の農業の違いが実体験できました」
・「大豆の品種研究や農法を通して、収量アップやサステナビリティ推進に取り組み、大
豆の品質管理、安定供給にも継続して注力していることがうかがえました」
・「Cover Crop(被覆作物)が土壌改善と保護にとって、さらに生物多様性の観点からも
いかに重要な取り組みであるかを理解し、実際に大規模農場でも確認できました」
・「米国では高オレイン酸大豆・大豆油の市場への流通が先行しており、中国への輸出も
始まっています。訪問した穀物メジャーでは、高オレイン酸大豆の作付面積を将来的に
8~10倍に拡大させるとしています。生産コストの低下と市場普及はこれからですが、
機能性商品の拡販は日米にとってメリットがあると考えています」
・「アメリカの大豆生産農家の方々は、広大とはいえ限られた農地面積(米国大豆約9000万エーカー)に対して1%でも多く収穫出来るよう懸命に努力をし続けている事がよく伝わってきました。米国から大豆が供給されていることを当たり前のように感じていましたが、その安定した収量は、関係者のただならぬ努力の上で成り立っていることを実感させられました」
・「視察したパデュー大学のように、米国では大学と連携した農業テクノロジーの開発が積極的に進められていることが大変印象的でした。アフリカの栄養不足を補うトウモロコシの品種を開発したり、ドローンで土壌の劣化を発見するなど、技術革新がどんどん進められていることに驚かされました」
・「油に関わる異業種の人たちが参加し、様々な意見が聞ける点は非常に有意義でした」
・「私が奉職する離宮八幡宮は、平安時代に神官が『長木』という搾油機を考案したことから「製油発祥の地」として多くの油脂関係の方々に参拝頂いております。日本での油生産の歴史を海外に伝えたいと思い、『長木』のミニチュア模型を持参し生産者やインデイアナ大豆協会やUSSECの方と話をしました。約1200年前から続く日本の油搾りについて拙い英会話での説明でしたが興味深く聞いていただくことができました」
■ USSECのコメント
「今年の参加者は、食用油の営業部門、研究・開発部門、生産技術部門、飼料畜産事業部門、加工油脂メーカの研究開発や購買部門、原料の輸入業に携わるや方、和食のライフスタイリスト、日本最古の搾油に由来する神職の方など、バラエティーに富んだバックグラウンドの方々でした。訪問先では多様な視点からの質問、意見交換が活発に行われました。また、京都の油の神様で親しまれる離宮八幡宮の禰宜をされている津田様が参加されたことで、1,200年にもわたる日本の油の歴史についてアメリカの関係者や世界のソイオイルマイスターに直接伝授していただいた事は、日本における食用油のルーツや食文化の奥深さについての世界発信に繋がり、大変意義深く思いました。
<ソイオイルマイスター検定について>
2017年からUSSECが企画・実施している、大豆の種子から抽出される代表的な植物油である「大豆油」に焦点を当てた、主に業界関係者(油脂業、食品業、食品流通業、料理人、管理栄養士、調理師専門学生など)向けの学習・試験プログラムです(一般消費者も受検可)。大豆油に関する正しい知識(性質、適正用途、経済性、機能性、栄養面など)を体系的に習得できる他、原料である大豆の知識、その他様々な食用油脂の知識も合わせて習得できる点が特徴です。 URL:http://ussoybean.jp/soyoilmaster/
<アメリカ大豆輸出協会について>
アメリカ大豆輸出協会 (USSEC) は大豆生産者、関連団体、政府機関とのパートナーシップを通じ、世界90ヶ国以上でアメリカ大豆と大豆製品の市場拡大や輸出プロモーションをおこなっているダイナミックなマーケティング機関です。日本事務所 (東京都港区) は初の海外オフィスとして1956年に設立され、今年で67年目を迎えました。現在日本オフィスは韓国の北アジア地域の管轄内にあり、各国と連携しながらローカルかつグローバルな活動を目指しています。情報提供、海外視察、コンファレンス開催や業界とのコラボなどを通じ米国大豆の普及および需要喚起活動を行っています。近年はサステナビリティに関する情報発信に力を入れています。
「今年の参加者は、食用油の営業部門、研究・開発部門、生産技術部門、飼料畜産事業部門、加工油脂メーカの研究開発や購買部門、原料の輸入業に携わるや方、和食のライフスタイリスト、日本最古の搾油に由来する神職の方など、バラエティーに富んだバックグラウンドの方々でした。訪問先では多様な視点からの質問、意見交換が活発に行われました。また、京都の油の神様で親しまれる離宮八幡宮の禰宜をされている津田様が参加されたことで、1,200年にもわたる日本の油の歴史についてアメリカの関係者や世界のソイオイルマイスターに直接伝授していただいた事は、日本における食用油のルーツや食文化の奥深さについての世界発信に繋がり、大変意義深く思いました。
<ソイオイルマイスター検定について>
2017年からUSSECが企画・実施している、大豆の種子から抽出される代表的な植物油である「大豆油」に焦点を当てた、主に業界関係者(油脂業、食品業、食品流通業、料理人、管理栄養士、調理師専門学生など)向けの学習・試験プログラムです(一般消費者も受検可)。大豆油に関する正しい知識(性質、適正用途、経済性、機能性、栄養面など)を体系的に習得できる他、原料である大豆の知識、その他様々な食用油脂の知識も合わせて習得できる点が特徴です。 URL:http://ussoybean.jp/soyoilmaster/
<アメリカ大豆輸出協会について>
アメリカ大豆輸出協会 (USSEC) は大豆生産者、関連団体、政府機関とのパートナーシップを通じ、世界90ヶ国以上でアメリカ大豆と大豆製品の市場拡大や輸出プロモーションをおこなっているダイナミックなマーケティング機関です。日本事務所 (東京都港区) は初の海外オフィスとして1956年に設立され、今年で67年目を迎えました。現在日本オフィスは韓国の北アジア地域の管轄内にあり、各国と連携しながらローカルかつグローバルな活動を目指しています。情報提供、海外視察、コンファレンス開催や業界とのコラボなどを通じ米国大豆の普及および需要喚起活動を行っています。近年はサステナビリティに関する情報発信に力を入れています。