2023年04月03日 13:00

Nordic Semiconductor、Amazon Sidewalkデバイスの開発を既存のnRF Connect SDKとnRF52840 マルチプロトコル SoC の活用で可能に

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年3月31日 【参考日本語訳】

Amazon Sidewalkは接続コストを必要としない「コミュニティ」向けワイヤレスIoTネットワーク。Amazon EchoおよびRingという世界中に点在するスマートホームデバイスをゲートウェイ(Sidewalk Bridge)として活用し、短距離のBluetooth接続と「近隣エリアをカバーする」サブGHz長距離無線接続を提供

ノルウェー、オスロ発(2023年3月28日) - 超低消費電力無線ソリューションのリーディング・プロバイダーであるNordic Semiconductor(OSE:NOD、以下Nordic)は、無線IoT分野における業界最大の新技術の1つであるAmazon Sidewalkの最前線にNordicのBluetooth無線技術を再び投入いたします。

実績あるNordicのnRF52840 Bluetooth Low Energy (LE) System-on-Chip (SoC)とnRF Connect SDKを活用すれば、クラス最高のAmazon Sidewalk製品の開発をすぐに始めることができます。

Amazon Sidewalkには大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつは家庭内での用途を対象とした、ライセンス不要の2.4GHz Bluetooth LEを使用する短距離タイプ、もうひとつは屋外での用途を対象とした、産業・科学・医療(ISM)用のライセンス不要のサブGHz周波数帯を利用する長距離タイプです。

短距離では、Bluetooth LEでAmazon Sidewalkを利用することにより、データのプライバシーとセキュリティを特に重視した、Bluetooth LEデバイスのクラウドへのスムーズな接続が可能になります。このタイプは家庭やビルの中にあるデバイスに最適です。Nordicのソリューションで必要なのはNordic nRF52840 SoCのみです。

長距離タイプのAmazon Sidewalkは、ホームWi-FiとセルラーIoTネットワークの間に置くことを目的とする、低データレートの無線IoTネットワークです。ホームWi-Fiよりも広い「近隣エリア全体」を対象としていますが、セルラーネットワーク接続の利用に伴うコストが発生しません。

米国では、長距離タイプのSidewalkは900MHzのISM帯域を使用する予定になっています。Nordicのソリューションにおいてこの機能を可能にするのはSemtech SX1262トランシーバーになります。このトランシーバーにはさらにSidewalk over LoRaとSidewalk over FSKという2つのオプションがあり、FSKは「周波数偏移変調」(FSK)という昔から確立されたデジタルデータ変調方式を使用しているため、LoRaよりもデータのスループットが高くなりますが、距離は短くなります。

サブGHzの長距離タイプのAmazon Sidewalkでは、今後もNordic nRF52840を利用する予定です。nRF52840はアプリケーションプロセッサとして機能し、デバイスのネットワーク登録や認証のためのBluetooth LE接続や重要なデバイスのファームウェアの無線アップデートを実現します。

用途の例としては、屋外でのスマート照明、環境センサー、電気・ガス・水道などのメーター、アセットトラッカーのほか、地下室やガレージに置かれることの多い洗濯機や乾燥機などの家電、および医療機器、産業機器などがあります。

Amazon Sidewalkが開発者に開放されたことで、開発者やデバイスのメーカーはインターネットへの接続方法を気にすることなく製品の開発に専念できます。また、すでに導入されている莫大な数のデバイスにもAmazon Sidewalkが搭載されることになります。ネットワークに参加するすべてのSidewalk Bridgeデバイスは、インターネット帯域のごく一部分の帯域のみを共有し、Amazon Sidewalkのどのエンドデバイスにもサービスを提供します。これにより、アセットトラッキングや紛失物の探索など、さらに多くのユースケースを実現することができます。

NordicのプロダクトマーケティングエンジニアであるFinn Boetiusは次のように述べています。
「Amazon Sidewalkは、消費者を対象とするワイヤレスIoTにおいて非常に有望な技術です。米国のいたるところに存在する、Amazon EchoおよびRingデバイスを導入した既存のインフラをアップグレードすることで、AmazonはワイヤレスIoTの用途の幅と市場のポテンシャルをさらに広げるまたとない機会を手に入れました。中でも、Bluetoothを活用することで、スマートフォンを使用した消費者のネットワークへのAmazon Sidewalkデバイスの追加が非常に簡単になります」

Amazon Sidewalkはまず米国内で発売予定です。

Amazon Sidewalkについて(英語)
https://www.businesswire.com/news/home/53369107/en

nRF Connect SDKについて(英語)
https://www.nordicsemi.com/Products/Development-software/nrf-connect-sdk

nRF52840について(英語)
https://www.nordicsemi.com/Products/Low-power-short-range-wireless/nRF52840

Nordic Semiconductor ASAについて
Nordic Semiconductor(以下、Nordic)は、モノのインターネット(IoT)のためのワイヤレス通信技術に特化したノルウェーのファブレス半導体企業です。1983年に設立し、世界中に1,000人を越える社員がいます。Nordicはアワード受賞歴のあるBluetooth Low Energyソリューションを提供する、超低消費電力無線テクノロジーのリーディング・プロバイダーです。Nordicのテクノロジーは、ANT+、Thread、Zigbee対応のみならず、2018年には、IoT分野のさらなる市場拡大に向け、LTE-M/NB-IoT向けの低電力でコンパクトなセルラーIoTソリューションも発表しました。 Nordicの製品ポートフォリオは、2021年にWi-Fi技術によりさらに拡充しています。

開発者をRFの複雑さから解き放つ画期的な開発ツールにより、最先端のワイヤレス技術を提供することで市場での地位を築き、優れたアイデアがあれば誰でもIoTプラットフォームに基づいてイノベーションを構築できるようにしました。 今日、Nordicのアワード受賞歴のある高性能且つ設計が容易なBluetooth Low Energyソリューションは、ワイヤレスPC周辺機器や、ゲーム、スポーツとフィットネス、携帯電話アクセサリ、コンシューマ向け家電製品、おもちゃ、ヘルスケア、オートメーションなどさまざまな用途で世界をリードする企業に採用されています。 Nordicは、ANT+ Alliance、Bluetooth SIG、Thread Group、Zigbee Alliance、Wi-Fi Alliance、およびGSMAのメンバーです。
https://www.nordicsemi.com/About-us(英語)

【本リリースに関する報道関係からのお問い合わせは下記にお願いいたします】
Nordic Semiconductor PRエージェンシー(日本国内)
株式会社バッキャス
早田 真由美 (ハヤタ マユミ)
TEL: 03-6435-2271
E-mail: hayata@backcas.com

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

Nordic Semiconductor
商号
Nordic Semiconductor(ノルディックセミコンダクター)
代表者
山崎 光男(ヤマザキ ミツオ)
所在地
〒220-0022
神奈川県横浜市西区花咲町6-145 横浜花咲ビル9F
TEL
045-620-0162
業種
製造・メーカー(電気・電子)
上場先
未上場
従業員数
10名未満
会社HP
http://www.nordicsemi.com/
IR情報
http://www.nordicsemi.com/eng/Investor-Relations

運営会社 プライバシーポリシー情報削除ガイドラインサイトのご利用についてサイトマップお問い合わせ

© 2007-2024 GlobalIndex Co.,Ltd. All Rights Reserved.