江戸から昭和初期に栄えた「小倉織」。一度途絶え、染織家・築城則子氏の手により復元・再生。2007年スタートした「小倉 縞縞」よりバックやストール、革小物など幅広くお届けします。
江戸時代から全国各地で人気を博し、近代の名著にも登場しながらも、一度途絶えてしまった「小倉織」。北九州市出身の染織家・築城則子氏の手により息を吹き返しました。2007年よりスタートした小倉織ブランド「小倉 縞縞(KOKURA SHIMA SHIMA)」より、今回はバックやストール、日傘、革小物など幅広くお届けします。
小倉織の歴史
小倉織の生産は、日本に綿布が普及し始めた江戸時代、豊前小倉藩(現在の北九州市)で始まりました。
武家の婦女子が織っていた当時の小倉織は、経糸(たていと)の密度が緯糸(よこいと)の約2倍もあり、独特の縞模様が見られました。厚くて丈夫なところから豊前小倉藩の特産品として名を馳せると、全国の武士の袴や帯に重宝されます。その強さは「槍をも通さぬ」という逸話まで生まれたほど。やがて庶民の衣類にも広く用いられるようになりました。
明治期に入ると、小倉織には黒糸と白糸を撚ったグレーの杢糸による「霜降小倉(しもふりこくら)」という新しいタイプの生地が誕生。これが男子学生の夏服に使われて、再び小倉織は全国で人気に。その名は夏目漱石や田山花袋の文学作品にも記されています。 その後、機械生産の波に押されて小倉織は昭和初期に途絶えてしまいまいますが、数十年後に1人の染織家によって息を吹き返します。
小倉 縞縞-KOKURA SHIMA SHIMA の誕生
一度、途絶えた小倉織を復元したのは、北九州市出身の染織家・築城則子氏。
粋で潔い、たて縞の配色。厚みがありつつ、しなやかな肌ざわり。木綿なのにシルクのような艶もある。この古布に魅せられた築城は、再生に向けて研究に着手。すると、経糸は緯糸より細く、密度も緯糸の約2倍もあったことがわかります。これが、何とも美しいたて縞が生まれる理由。ほかの木綿布には見られない特長でした。
ただし、築城氏は研究を終わらせず、より上質な手触りを求め、更に試行錯誤を重ねました。そして、1984年、ようやく現在の小倉織の礎を完成させました。
築城が小倉織を復元した後、地域の人々の想いが実を結び、北九州市に小倉織協同組合が発足。1996年に「株式会社 小倉縞縞」の前身となる会社が創業し、2007年には築城則子がデザイン監修を行う機械織の小倉織ブランド[小倉 縞縞(KOKURA SHIMA SHIMA)]がスタートしました。その後も、ライフスタイルに合わせて常に進化を続けています。
今や、人気は国内に留まらず海外ではKokura Stripesと称されるほど。北九州市内はもとより、国内外の様々なシーンを彩るまでになりました。ファッションやインテリアで、建築やアートで。あなたの日常を美しく、豊かに彩る小倉織の魅力を様々なシーンでお楽しみください。
■開催期間:2023年4月5日(水)~ 18日(火)
■時間:11:00~20:00 (東京ミッドタウンの営業時間に準ずる)
■場所:THE COVER NIPPON (東京ミッドタウン ガレリア3F)
詳細はこちらから
https://thecovernippon.jp/20230401-kokura-shima-shima/
【店舗情報】
THE COVER NIPPON
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