一般社団法人情報処理学会(会長:徳田英幸)は、我が国のコンピュータ技術発達史上の貴重な研究開発成果や国民生活、経済、社会、文化などに顕著な影響を与えたコンピュータ技術や製品など、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ情報処理技術遺産の保存と活用を図るために、2008年度より情報処理技術遺産および分散コンピュータ博物館認定制度を設けています。
第13回目となる本年度は、2件の分散コンピュータ博物館を認定し、施設の所有者をお招きして認定式を行うことになりましたので、お知らせいたします。
■期日 2023年3月3日(金)15:20~16:15
■会場 電気通信大学(東京都調布市調布ケ丘1丁目5-1)(ハイブリッド開催)
■詳細 情報処理学会第85回全国大会Webサイト https://www.ipsj.or.jp/event/taikai/85/
●認定制度制定の背景と目的
情報処理学会では我が国のコンピュータ発達史上の重要な成果や製品を当会Webサイトの中の「コンピュータ博物館」に掲載して、紹介してきました。約1,700点の写真を含めてその史料点数は3,000点を超えており、月に10万件前後のアクセスがあるなど、多数の方々にご利用いただいております。
しかしながら、それら史料の大半はすでに実物としては存在しておりません。コンピュータ技術の急速な発展や利用環境の変化の中で、古い技術や製品の意義が見失われ、廃棄されて急速に失われつつあります。情報処理学会では、現存する貴重な史料をコンピュータに特化した実博物館などで保存すべきと考えて各方面に働きかけるなど努力してきましたが、残念ながら未だ実現の可能性がみえません。
このような状況の中で、わずかに残っている貴重な史料の保存を図るとともに、我が国のコンピュータ技術の発展を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことが急務と考えております。その一助として、情報処理技術遺産の認定制度を設けました。
また、小規模ながら、貴重な史料を保存・展示しておられる資料室やコレクションが日本各地に点在いたします。それらをネットワーク化して利用を拡大することも有意義であると考え、併せて分散コンピュータ博物館の認定制度も設けました。
コンピュータ博物館:https://museum.ipsj.or.jp/
情報処理技術遺産:https://museum.ipsj.or.jp/heritage/index.html
●2022年度認定リスト
<情報処理技術遺産>
なし
<分散コンピュータ博物館>
1)京都産業大学ギャラリー
バッチ処理時代に大型汎用機を使ってどのように大学での事務処理・教育利用が行われていたかを一般にもわかりやすく伝えることのできる資料が展示されている。具体的にはTOSBAC-3400 Model40の全体(周辺機器も含めたハードウェアの一式と、ソフトウェアとしてプログラムのパンチカードデッキ等)が展示されており、さらに当時の学生の履修登録用の説明映像により、エンドユーザがどのようにデータを入力していたかまで理解できるようになっている。
2)科学技術継承財団「マイコン博物館」と「夢の図書館」
黎明期からのパソコンと関連史料、技術雑誌などが大量に保存、展示されている。現在は個人のコレクションであるが地元の青梅佐藤財団の支援を受けて非営利型一般財団法人を設立しそこに移管する計画である。
<本件に関するお問い合わせ>
企業名:一般社団法人情報処理学会
担当者名:会誌編集部門 TEL:03-3518-8371 Email:editj@ipsj.or.jp
第13回目となる本年度は、2件の分散コンピュータ博物館を認定し、施設の所有者をお招きして認定式を行うことになりましたので、お知らせいたします。
■期日 2023年3月3日(金)15:20~16:15
■会場 電気通信大学(東京都調布市調布ケ丘1丁目5-1)(ハイブリッド開催)
■詳細 情報処理学会第85回全国大会Webサイト https://www.ipsj.or.jp/event/taikai/85/
●認定制度制定の背景と目的
情報処理学会では我が国のコンピュータ発達史上の重要な成果や製品を当会Webサイトの中の「コンピュータ博物館」に掲載して、紹介してきました。約1,700点の写真を含めてその史料点数は3,000点を超えており、月に10万件前後のアクセスがあるなど、多数の方々にご利用いただいております。
しかしながら、それら史料の大半はすでに実物としては存在しておりません。コンピュータ技術の急速な発展や利用環境の変化の中で、古い技術や製品の意義が見失われ、廃棄されて急速に失われつつあります。情報処理学会では、現存する貴重な史料をコンピュータに特化した実博物館などで保存すべきと考えて各方面に働きかけるなど努力してきましたが、残念ながら未だ実現の可能性がみえません。
このような状況の中で、わずかに残っている貴重な史料の保存を図るとともに、我が国のコンピュータ技術の発展を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことが急務と考えております。その一助として、情報処理技術遺産の認定制度を設けました。
また、小規模ながら、貴重な史料を保存・展示しておられる資料室やコレクションが日本各地に点在いたします。それらをネットワーク化して利用を拡大することも有意義であると考え、併せて分散コンピュータ博物館の認定制度も設けました。
コンピュータ博物館:https://museum.ipsj.or.jp/
情報処理技術遺産:https://museum.ipsj.or.jp/heritage/index.html
●2022年度認定リスト
<情報処理技術遺産>
なし
<分散コンピュータ博物館>
1)京都産業大学ギャラリー
バッチ処理時代に大型汎用機を使ってどのように大学での事務処理・教育利用が行われていたかを一般にもわかりやすく伝えることのできる資料が展示されている。具体的にはTOSBAC-3400 Model40の全体(周辺機器も含めたハードウェアの一式と、ソフトウェアとしてプログラムのパンチカードデッキ等)が展示されており、さらに当時の学生の履修登録用の説明映像により、エンドユーザがどのようにデータを入力していたかまで理解できるようになっている。
2)科学技術継承財団「マイコン博物館」と「夢の図書館」
黎明期からのパソコンと関連史料、技術雑誌などが大量に保存、展示されている。現在は個人のコレクションであるが地元の青梅佐藤財団の支援を受けて非営利型一般財団法人を設立しそこに移管する計画である。
<本件に関するお問い合わせ>
企業名:一般社団法人情報処理学会
担当者名:会誌編集部門 TEL:03-3518-8371 Email:editj@ipsj.or.jp