株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の時計(ウォッチ、クロック)市場を調査し、製品セグメント別の動向、注目すべき動向、将来展望を明らかにした。ここでは、国内ウォッチ(腕時計)市場の分析結果を公表する。
1.市場概況
一般社団法人日本時計協会データによると2021年の国内ウォッチ市場規模は小売金額ベースで、前年比114.6%の7,139億円であった。SNSを活用したインフルエンサー・マーケティングなど新しい取り組みによる若い世代の顧客獲得に成功したブランドが増加したことに加え、コロナ禍などによる経済不況から実物資産としての投資需要が増したことで高級ウォッチの売れ行きが好調となった。コロナ禍の影響を払拭し、販売チャネルでは百貨店や時計専門店、インターネット販売を中心に、流通に適した製品展開が奏功した。
1.市場概況
一般社団法人日本時計協会データによると2021年の国内ウォッチ市場規模は小売金額ベースで、前年比114.6%の7,139億円であった。SNSを活用したインフルエンサー・マーケティングなど新しい取り組みによる若い世代の顧客獲得に成功したブランドが増加したことに加え、コロナ禍などによる経済不況から実物資産としての投資需要が増したことで高級ウォッチの売れ行きが好調となった。コロナ禍の影響を払拭し、販売チャネルでは百貨店や時計専門店、インターネット販売を中心に、流通に適した製品展開が奏功した。
2.注目トピック~SDGs、サステナブルに対応した製品が本格化
近年多くのブランドがSDGsやサステナブルを意識した商品を数多く展開している。ウォッチストラップに果物の端材や、ナイロン製の廃棄漁網などを再生して作った素材が採用されているほか、パッケージにプラスチックではなく再生紙を使用するなど、環境に配慮した素材への切り替えが進んでいる。そのほか、製品売上の一部を環境保護活動に寄付するなど積極的な支援が行われており、自社の成長とともに持続可能(サステナブル)な社会発展の実現に、各社の注力度合いが高まっている。
3.将来展望
2022年の国内ウォッチ市場(小売金額ベース)は前年比116.3%の8,300億円と予測する。国際的な展示会が2年ぶりにリアルで開催されたことや、ラグジュアリースポーツウォッチの人気の高まりにより、ウォッチ業界が再び大きな盛り上がりをみせている。コロナ禍の長期化によって「ブランドを選んでもらうための費用対効果を重視したブランド戦略」から「良い商品を適正価格で販売する高付加価値戦略」への動きが強まったことで、これまで以上に新素材や新機構の開発競争の激化が見込まれる。さらに、インバウンド需要の消失が一転し、再び需要が活発化していくとみられることから、国内ウォッチ市場は好調に推移すると予測する。
※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3193
調査要綱
1.調査期間: 2022年11月~2023年1月
2.調査対象: 時計関連企業(メーカー・卸売業・小売業)、関連団体等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒアリング、郵送アンケート調査、ならびに文献調査併用
4.発刊日:2023年1月27日
お問い合わせ
⇒プレスリリースの内容や引用についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
https://www.yano.co.jp/contact/contact.php/press
株式会社矢野経済研究所
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近年多くのブランドがSDGsやサステナブルを意識した商品を数多く展開している。ウォッチストラップに果物の端材や、ナイロン製の廃棄漁網などを再生して作った素材が採用されているほか、パッケージにプラスチックではなく再生紙を使用するなど、環境に配慮した素材への切り替えが進んでいる。そのほか、製品売上の一部を環境保護活動に寄付するなど積極的な支援が行われており、自社の成長とともに持続可能(サステナブル)な社会発展の実現に、各社の注力度合いが高まっている。
3.将来展望
2022年の国内ウォッチ市場(小売金額ベース)は前年比116.3%の8,300億円と予測する。国際的な展示会が2年ぶりにリアルで開催されたことや、ラグジュアリースポーツウォッチの人気の高まりにより、ウォッチ業界が再び大きな盛り上がりをみせている。コロナ禍の長期化によって「ブランドを選んでもらうための費用対効果を重視したブランド戦略」から「良い商品を適正価格で販売する高付加価値戦略」への動きが強まったことで、これまで以上に新素材や新機構の開発競争の激化が見込まれる。さらに、インバウンド需要の消失が一転し、再び需要が活発化していくとみられることから、国内ウォッチ市場は好調に推移すると予測する。
※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3193
調査要綱
1.調査期間: 2022年11月~2023年1月
2.調査対象: 時計関連企業(メーカー・卸売業・小売業)、関連団体等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒアリング、郵送アンケート調査、ならびに文献調査併用
4.発刊日:2023年1月27日
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