「蕎麦猪口ぐらい衣装持ちは無い」と柳宗悦も記しているほど。数百年もの時を超え、日本の暮らしの中で、最も愛され使い続けられている蕎麦猪口をお愉しみください。
年越し蕎麦
大晦日に年越し蕎麦を食べる風習は江戸時代、“細く長く”ということから「健康長寿」「家運長命」や、蕎麦は切れやすいことから「今年一年の厄を断ち切る」などの縁起をかついで食べるようになったと言われています。
粋な大人は蕎麦屋で呑む。大人になってやってみたかったことのひとつです。 うどん文化の瀬戸内に生まれは私には、東京の大晦日、目当ての蕎麦屋の出前や、年越し蕎麦を楽しむために昼間から並んでいる姿を見ると、江戸っ子の蕎麦好きがなんともお洒落に見えたものです。
江戸時代の蕎麦屋はお酒を楽しむ場所でもあり、もとは蕎麦猪口と猪口の区別はあまりなく、お酒を飲んだり、向付、そして蕎麦用と、さまざまに使われ、今も昔もいろいろな用途で気軽に使える器として親しまれていました。
そして蕎麦猪口の絵柄は、あらゆる器類の中でも類を見ないほど豊富です。「蕎麦猪口ぐらい衣装持ちは無い」と柳宗悦も「藍絵の猪口」の中で記しているほど。動植物、自然、幾何学、紋など、その時代の流行も表していたようです。
数百年もの時間、日本の暮らしの中で、最も愛され使い続けられている蕎麦猪口。日本人の知恵と美意識がここにあります。
今年はどの蕎麦猪口で年越し蕎麦を…こんな愉しみも日本人ならでは。
古い年は行き、新しい年がやってきます。
骨董の日
■開催期間:2022/12/15(木) - 12/18(日)
■時間:11:00~20:00 (東京ミッドタウンの営業時間に準ずる)
■場所:THE COVER NIPPON (東京ミッドタウン ガレリア3F)
毎月第3木・金・土・日曜日は「骨董の日」。12月の特集は蕎麦猪口。
蕎麦猪口は、江戸時代に庶民の間で蕎麦が大流行したことで、佐賀県の伊万里で焼かれはじめたと言われています。時代によって形や特徴が異なることから、骨董や古伊万里のコレクターにも人気の器です。「蕎麦猪口は、お蕎麦一枚の24倍のお金を掛ける。」こんな贅沢な話も残っているそうです。
お正月を迎える重箱や漆椀、クリスマスパーティを彩る華やかな古伊万里など、併せて取り揃えています。日々の暮らしを華やかにしてくれる骨董のうつわを、季節と共にお愉しみください。
当日は、骨董や日本の食文化・うつわ暮らしに詳しい目利きによる、骨董のお見立ても行います。骨董を通して、ニッポンのモノづくりの奥深さや季節に寄り添う日本の暮らしなど、ご一緒に探索をしてみませんか。
詳細はこちらから
https://thecovernippon.jp/20221201-sobachoko/
【店舗情報】
THE COVER NIPPON
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
東京ミッドタウンガレリア3階E-0305
tel 03-5413-0658
fax 03-5413-0659
年中無休(年始を除く) 11am-8pm
【企画・運営】
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
〒104-0054 東京都中央区勝どき5-5-14-314
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