2022年11月25日 16:00

フルーツ野菜系は「シャインマスカット」が急アップ、「桃」「みかん」がダウン。洋風系は「バニラ」がトップ、「キャラメル」「モッツァレラチーズ」が順位アップ。和エスニック系は「はちみつ」から「カレー」に。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
◆嗜好するフレーバーテイスト

食べ物や飲み物のベースになる「風味や味」は数多くあります。スナック菓子や清涼飲料の「風味」、料理の「味付けや調味料」などを”フレーバーテイスト”と呼び、どのようなフレーバーテイストが好まれているか、明らかにします。
消費者調査『好きな風味・素材:フレーバーテイスト』です。

◆調査したフレーバーテイストの分野

フレーバーテイストは大きく、フルーツ・野菜系、洋風系、和・エスニック系の3つの分野に分けています。
2022年に調査したアイテム数は、全部で261アイテム。3分野では次のようなアイテム数になります。

  〇フルーツ・野菜系:101
  〇洋風系:81
  〇和・エスニック系:79

この調査は、全国の一般の男女を対象者にして、2006年から行ってきました。ここでは、2018年から2022年の時系列分析を中心に調査結果をご紹介します。時系列の分析対象アイテムは、分析対象の期間に調査し続けてきたアイテムに限定します。




◆フルーツ・野菜系の意向
「シャインマスカット」が急アップ
「桃」「みかん」がダウン

フルーツ・野菜系で、意向が最も高いのは「いちご」、次いで2位「シャインマスカット」、3位も「マスカット」です。この「マスカット」はほぼ「シャインマスカット」を指していると言えます。
4位は同じぶどうの「巨峰」、5位と6位は「桃」と「白桃」です。”桃”では「黄桃」は24位と低く、「桃」はほぼ「白桃」を指していると言えます。

大きなカテゴリーで順位をみると、「いちご」、「シャインマスカット」と「巨峰」の「ぶどう」、次いで「桃」の順、これがフルーツ・野菜系のトップ3、続いて、「りんご」「オレンジ」「パイナップル」「みかん」となります。

フルーツ・野菜系のランキングは大きく変化、「シャインマスカット」が2018年の18位から2022年は2位と劇的にアップです。

フルーツ・野菜系のトップは、ここ数年、「いちご」か「桃」でした。そのうち、「いちご」は一位を維持していますが、「桃」は「シャインマスカット」「巨峰」に抜かれ、順位を落としています。


◆品種名とカテゴリー名
品種「シャインマスカット」は「ぶどう」を超え、
品種「あまおう」は「いちご」の枠内にいる

フレーバーテイストのアイテムはカテゴリーを表す普通名詞を原則としています。ただ、広く認知が浸透している「品種名」も調査しています。

品種名がカテゴリー名を上回って浸透しているのが、“ぶどう”です。なかでも 「シャインマスカット」「巨峰」は、「ぶどう」「白ぶどう」「赤ぶどう」という普通名詞よりも高い意向があります。品種名の認知がカテゴリー名から自立して広がっていると言うことができます。

そのため、「シャインマスカット」「巨峰」は、普通名詞のように使われていると考え、フルーツ・野菜系のアイテムに入れ、ランキング表などで使っています。

「品種名」が浸透して、認知が高いフルーツ・野菜には、”いちご“や”さつまいも“があります。
“いちご”は、「あまおう」「とちおとめ」 が抜きんでて高く、「あまおう」は「シャインマスカット」よりも高い意向があり、品種名では最大の”ブランド”と言えます。

ただ、「あまおう」はカテゴリー名の「いちご」には及びません。「いちご」は品種によって多様な品種を抱えていますが、明確な輪郭をもって品種名を括って、認知され続けています。


◆洋風系の意向
「バニラ」がトップ維持
「キャラメル」「モッツァレラチーズ」が順位アップ

洋風系アイテムで意向が最も高いのは「バニラ」、2018年から洋風系のトップを続けています。
次いで2位は乳系の「生クリーム」です。
「生クリーム」 の他に、”クリーム”がついたアイテムがトップ20に3つあります。6位「チョコクリーム」、12位「クリームチーズ」、18位「キャラメルクリーム」です。

3位は「ミルクチョコレート」です。同じ”チョコ・ココア” 系では「ミルクチョコレート」に次いで、6位「チョコクリーム」、 8位「ココア」、13位「ビターチョコレート」、17位「ホワイトチョコレート」がトップ20入りです。

4位は「キャラメル」です。「キャラメル」は2019年に比べて大きく順位アップしています
7位は「カフェラテ」、10位「カフェオレ」です。

9位は「モッツァレラチーズ」、2019年から大きく順位アップです。チーズは他に、12位「クリームチーズ」、20位「カマンベールチーズ」があります。


◆和・エスニック系の意向
トップは「はちみつ」から「カレー」に
「明太子」「ごま油」「にんにく」が順位アップ

和・エスニック系アイテムで意向が最も高いのは「カレー」です。2018年から2021年まで、和・エスニック系のトップは、「はちみつ」でしたが、今回、「はちみつ」は5位、大きく順位ダウンしました。

2位は「明太子」。「明太子」は昨年大きく順位アップして2位、今年も2位を維持しています。

3位は「きなこ」、4位は「抹茶」です。
同じ和スイーツ系の餡の「こしあん」は11位、「つぶあん」は14位。ともに、ダウン傾向です。

6位には「ごま油」、7位「にんにく」、9位「海苔」。いずれも順位アップです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

調査概要は次のようになります。

【調査概要】
調査方法    インターネット調査
対象者     15-69歳の一般男女
サンプル数   1800人
調査期間    2022年5月13日~19日
調査地域    全国



以上は、2018~2022年の順位ランキングで見た動向です。
同じ内容をこちらで見ることができます。

『好きな風味・素材 Flavor Taste 2022』
http://www.bmft.co.jp/publication/reports/flavortaste2022/


株式会社BMFTは、『好きな風味・素材 Flavor Taste 2022』の調査結果を2022年11月22日に発表、11月30日から調査報告書の販売を始めます。

詳細や疑問は、下記問い合わせ先までお願いします。



【問い合せ先】
担当 光岡(ミツオカ) info@bmft.co.jp

株式会社BMFT
http://www.bmft.co.jp/
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-4-7-101
Phone 03-6447-1271/Mobile 080-6638-0234

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • 飲食、料理

会社概要

商号
株式会社BMFT(カブシキカイシャ ビーエムエフティ)
代表者
小塚真澄(コヅカマスミ)
所在地
〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-4-7 グリーンパーク原宿101
TEL
03-6447-1271
業種
リサーチ
上場先
未上場
従業員数
10名未満
会社HP
http://www.bmft.co.jp/

株式会社BMFTの最新プレスリリース

2023年08月02日 10:00
シズルワードの2023年ランキング、味覚系「濃厚な」「うま味のある」、食感系「ジューシー」「もちもち」、情報系「贅沢な」「絶品」、感情系「幸せの」「元気が出る」がランキング1位2位に。
2023年03月17日 14:00
気になる健康インデックス、コロナ禍以前と比べて「ストレス」「疲れやすさ」「腸内環境」「睡眠」が大きくアップ。コロナ禍以前は上位だった「体重」「視力」「体脂肪」はダウン。
2022年11月25日 16:00
フルーツ野菜系は「シャインマスカット」が急アップ、「桃」「みかん」がダウン。洋風系は「バニラ」がトップ、「キャラメル」「モッツァレラチーズ」が順位アップ。和エスニック系は「はちみつ」から「カレー」に。
2022年07月19日 16:00
【新刊書】環境・生態系と情報・デジタル系のコモンズ。21世紀のCOMMONSの見取り図ができました。『コモンズ思考をマッピングするーポスト資本主義的ガバナンスへー』山本眞人著が、8月6日に発売です。
2022年06月29日 11:00
シズルワードの2022年ランキング、味覚系は「こくうま」「極うま」「コク深い」の複合造語がアップ。食感系は「ジューシーな」「もちもち」、情報系は「贅沢な」「焼きたて」「本格的」ランキング1、2位に。

この企業のプレスリリースをもっと見る

運営会社 プライバシーポリシー情報削除ガイドラインサイトのご利用についてサイトマップお問い合わせ

© 2007-2024 GlobalIndex Co.,Ltd. All Rights Reserved.