江戸初期に設置された平戸藩の御用窯の流れを汲む、三川内焼窯元。長崎県佐世保市の無形文化財指定「平戸菊花飾細工技法」など伝統技法により染付された繊細な意匠の数々が勢揃い。
平戸洸祥団右ヱ門窯
ひらどこうしょうだんえもんがま
平戸藩御用窯の創立時の陶工の一人、中里エイこと高麗媼(こうらいばば)の直系にあたる窯元です。現当主中里太陽は十八代目に当たります。天草陶石(あまくさとうせき)を使って、白磁に青色で描いた染付を主体に制作しています。長崎県無形文化財指定「平戸菊花飾(きっかかざり)」の細工法を用いた装飾品をはじめ、平戸蕪絵(ひらとかぶえ)を代表とする日用食器も多数制作しています。
特に蕪絵の柄は平戸藩主松浦隆信公が子孫繁栄を願って蕪づくりを推奨したところから来ている、この窯に伝わる伝統的な絵柄です。明治、大正、昭和と伝わってきた美しい意匠をすべて見直し、現代にも十分通用する卓越した器を選び、再現に取り組んでいます。
窯元「いま」語り
三川内焼という枠の中で
家族、親戚、周りの人たちはみんな、やきものに従事している環境でした。だから、生まれたときから家業を継ぐ選択肢しかありません。でも、いずれ家を継ぐのだからその前に自分の興味のあることをしてみようと思い、学生時代は福祉関係の勉強をしたり、海外に語学留学へ行ったり。でも、周りからは「本当にあの子は跡取りになるの?」と見られていたようです。
アメリカに語学留学をした後、長崎県窯業技術センターで研修生として学びました。その際に、九州電力若手工芸家国内外派遣制度に応募して、オランダへ留学。そこでやきものをしている日本人アーティストの工房で働き、デルフトの製陶所で研修。半年後、実家に戻りました。
当初は絵を描いてみようと思っていましたが、想像以上に難しく、絵柄を思いつくこともできない。ロクロや細工を手がけた方が私には合っていると思い、彫ったり、立体的に装飾したりする造形の専門になりました。
「三川内焼とは何か」ということを考えたときに、やはりキーワードとして染付や細かい細工ということが思い浮かびます。また、それと同時に三川内焼を名乗るなら、この原料でなくてはいけないといった「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」があります。これらの枠の中で、どのように手がけていくかを常に考えています。枠があるからこそ、今の三川内焼の歴史があると考えるからです。
自分の名前で個展をしていますが、本来は三川内焼の窯元であるということが大切だと思っています。中里太陽という名前はいつかなくなる。でも、先人たちが積み重ねてきた三川内焼は、自分自身の作品につながっていく。だからこそ、誰かから絶えず見られているということを意識しながら、三川内焼を手がけています。
平戸洸祥団右ヱ門窯 当主 中里 太陽(なかざと たいよう)
三川内焼という枠の中で
家族、親戚、周りの人たちはみんな、やきものに従事している環境でした。だから、生まれたときから家業を継ぐ選択肢しかありません。でも、いずれ家を継ぐのだからその前に自分の興味のあることをしてみようと思い、学生時代は福祉関係の勉強をしたり、海外に語学留学へ行ったり。でも、周りからは「本当にあの子は跡取りになるの?」と見られていたようです。
アメリカに語学留学をした後、長崎県窯業技術センターで研修生として学びました。その際に、九州電力若手工芸家国内外派遣制度に応募して、オランダへ留学。そこでやきものをしている日本人アーティストの工房で働き、デルフトの製陶所で研修。半年後、実家に戻りました。
当初は絵を描いてみようと思っていましたが、想像以上に難しく、絵柄を思いつくこともできない。ロクロや細工を手がけた方が私には合っていると思い、彫ったり、立体的に装飾したりする造形の専門になりました。
「三川内焼とは何か」ということを考えたときに、やはりキーワードとして染付や細かい細工ということが思い浮かびます。また、それと同時に三川内焼を名乗るなら、この原料でなくてはいけないといった「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」があります。これらの枠の中で、どのように手がけていくかを常に考えています。枠があるからこそ、今の三川内焼の歴史があると考えるからです。
自分の名前で個展をしていますが、本来は三川内焼の窯元であるということが大切だと思っています。中里太陽という名前はいつかなくなる。でも、先人たちが積み重ねてきた三川内焼は、自分自身の作品につながっていく。だからこそ、誰かから絶えず見られているということを意識しながら、三川内焼を手がけています。
■開催期間:2022年11月1日(火)~ 12月31日(土)
■時間:11:00~20:00 (東京ミッドタウンの営業時間に準ずる)
■場所:THE COVER NIPPON (東京ミッドタウン ガレリア3F)
詳細はこちら
https://thecovernippon.jp/20221101-mikawachiyaki/
【店舗情報】
THE COVER NIPPON
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
東京ミッドタウンガレリア3階E-0305
tel 03-5413-0658
fax 03-5413-0659
年中無休(年始を除く) 11am-8pm
【企画・運営】
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
〒104-0054 東京都中央区勝どき5-5-14-314
TEL 03-5534-9903 FAX 03-5534-9904
https://mijp.co.jp/
三川内焼という枠の中で
家族、親戚、周りの人たちはみんな、やきものに従事している環境でした。だから、生まれたときから家業を継ぐ選択肢しかありません。でも、いずれ家を継ぐのだからその前に自分の興味のあることをしてみようと思い、学生時代は福祉関係の勉強をしたり、海外に語学留学へ行ったり。でも、周りからは「本当にあの子は跡取りになるの?」と見られていたようです。
アメリカに語学留学をした後、長崎県窯業技術センターで研修生として学びました。その際に、九州電力若手工芸家国内外派遣制度に応募して、オランダへ留学。そこでやきものをしている日本人アーティストの工房で働き、デルフトの製陶所で研修。半年後、実家に戻りました。
当初は絵を描いてみようと思っていましたが、想像以上に難しく、絵柄を思いつくこともできない。ロクロや細工を手がけた方が私には合っていると思い、彫ったり、立体的に装飾したりする造形の専門になりました。
「三川内焼とは何か」ということを考えたときに、やはりキーワードとして染付や細かい細工ということが思い浮かびます。また、それと同時に三川内焼を名乗るなら、この原料でなくてはいけないといった「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」があります。これらの枠の中で、どのように手がけていくかを常に考えています。枠があるからこそ、今の三川内焼の歴史があると考えるからです。
自分の名前で個展をしていますが、本来は三川内焼の窯元であるということが大切だと思っています。中里太陽という名前はいつかなくなる。でも、先人たちが積み重ねてきた三川内焼は、自分自身の作品につながっていく。だからこそ、誰かから絶えず見られているということを意識しながら、三川内焼を手がけています。
■開催期間:2022年11月1日(火)~ 12月31日(土)
■時間:11:00~20:00 (東京ミッドタウンの営業時間に準ずる)
■場所:THE COVER NIPPON (東京ミッドタウン ガレリア3F)
詳細はこちら
https://thecovernippon.jp/20221101-mikawachiyaki/
【店舗情報】
THE COVER NIPPON
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
東京ミッドタウンガレリア3階E-0305
tel 03-5413-0658
fax 03-5413-0659
年中無休(年始を除く) 11am-8pm
【企画・運営】
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
〒104-0054 東京都中央区勝どき5-5-14-314
TEL 03-5534-9903 FAX 03-5534-9904
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