・ EARTHテクノロジーは、ICISイノベーションアワード2022の最優秀プロセスイノベーション賞と、ハイドロカーボンプロセッシングアワード2022の最優秀精製技術賞を受賞
・ この復熱式改質テクノロジーは、大規模水素製造において、高い性能とコスト効率に優れたCO2削減を両立
・ EARTHは欧州の世界規模の水素プラントへの導入が無事完了し、CO2排出量と燃料消費量を削減しながら生産量を20%増加させる見込み
独ミュンヘン、2022年10月18日 - クラリアントとエンジニアリングおよびテクノロジーパートナーであるテクニップ・エナジーズ(Technip Energies)社は、画期的なEARTHテクノロジーにおいて、2つの権威ある業界アワードを受賞したことを本日発表しました。世界最大の石油化学市場情報プロバイダであるICISは、ICISイノベーションアワード2022において、両社のテクノロジーを「最優秀プロセスイノベーション賞」に選出しました。また、EARTHテクノロジーは、エネルギー下流部門における革新的な技術を表彰するハイドロカーボンプロセッシングアワードの「最優秀精製技術賞」も獲得しました。復熱式水蒸気メタン改質をベースとしたEARTHテクノロジーは、水素の生産量を増加させるとともに、エネルギー消費量とCO2排出量の削減に貢献する画期的なドロップインソリューションです。
また、クラリアントとテクニップ・エナジーズ社は、欧州・石油精製業者の大規模水素プラントにEARTHテクノロジーを導入したことで、新たなマイルストーンを達成しました。既存の改質装置チューブに対するEARTH内部機構と触媒の装填は予定された期間内に完了し、今年、無事に運用が開始されました。この改修によって、同プラントの生産能力は20%以上の向上が見込まれています。
クラリアントの触媒担当プレジデントであるイェンス・カンツェ(Jens Cuntze)は「当社の触媒に関する専門知識とテクニップ・エナジーズ社のプロセス技術に関するノウハウを組み合わせたEARTHテクノロジーは、業界最先端の技術です。また、お客様のプラントへの導入が無事完了したことも大変嬉しく思います。これは、より効率的で持続可能な水素製造の量産化に向けた転換点となるものです」と話しています。
テクニップ・エナジーズ社のガスおよび低炭素エネルギー担当シニアバイスプレジデントであるロイク・シャピュイ(Loic Chapuis)氏は「世界規模の石油精製施設内に置かれた大規模水素製造プラントへのEARTHテクノロジーの導入は、重要なマイルストーンです。これは、革新的な技術によって水素製造のCO2排出量削減と生産量増加が実現可能であることを示しています。エネルギー効率は、持続可能な未来を築く上での鍵となる要素の1つです」と話しています。
テクニップ・エナジーズ社が開発し特許を取得したEARTHテクノロジーは、水蒸気メタン改質装置内の同心チューブ部品に、クラリアントとの共同開発による特別設計の構造体触媒を組み合わせたものです。この画期的なソリューションは、水素製造の効率を向上させます。標準的な改質装置で従来のクラリアント社製触媒を使用した場合と比較して、水素の収率を最大20%増加させると同時にCO2の排出量を最大10%削減するほか、補給燃料消費量を単位水素生産量当たり最大50%削減することが実証されています。
「Enhanced Annular Reforming Tube for Hydrogen」(水素用拡張環状改質チューブ)の頭字語を取ったEARTHテクノロジーは、外部環状スペースに触媒を装填して既存または新規の改質装置チューブに取り付けることができるドロップインソリューションです。この新設計の触媒は低圧力損失に加えて、活性および熱伝達を最大化します。この触媒は、卓越した安定性と機械的堅牢性によって、改質プロセスにおける熱的応力や機械的応力、EARTH触媒床の体積減少時においても、優れた性能を維持します。この技術はそのまま二酸化炭素の回収・貯留に対応しており、グローバルにおける炭素排出量低減への取り組みにおいて重要なカギとなり得るものです。
クラリアントについて
中期戦略を持った革新的なスペシャリティケミカル会社であるクラリアント社の本拠地は、スイス、バーゼル近郊のムッテンツにあります。2020年12月31日付従業員数は13,235名、2020年度売上高(継続事業)は38億8600万スイスフランを計上しました。 同社はケア・ケミカルズ、触媒、天然資源の3つの事業分野で展開しています。クラリアントの企業戦略は「人と地球がもたらす偉大な化学」という包括的な目的によって主導されており、それらは、顧客重視、革新、持続可能性、および人を結び付けることの重要性を反映しています。
https://www.clariant.com
クラリアント・触媒ビジネスユニットについて
クラリアント社の触媒ビジネスユニットは、工業プロセス用触媒の世界的な大手開発生産者です。同ユニットは2011年のドイツSüd-Chemie社買収以降、クラリアントグループの触媒事業の一部となっています。クラリアント触媒は世界各地に合計16の生産拠点(合弁事業を含む)、7つの営業所および10のR&Dおよびテクニカルセンターを保有しています。約2,044名の従業員が全地域市場の顧客に対応しています。顧客に持続可能な価値をもたらすことを目指して、クラリアント社の触媒および吸着剤は、生産量を増加させ、エネルギー消費量を低減し、工業プロセスからの有害排出物を削減するように設計されています。広範なポートフォリオにはまた、化学品および燃料製造用の代替原料の使用を可能にする製品も含まれます。
https://www.clariant.com/catalysts
・ この復熱式改質テクノロジーは、大規模水素製造において、高い性能とコスト効率に優れたCO2削減を両立
・ EARTHは欧州の世界規模の水素プラントへの導入が無事完了し、CO2排出量と燃料消費量を削減しながら生産量を20%増加させる見込み
独ミュンヘン、2022年10月18日 - クラリアントとエンジニアリングおよびテクノロジーパートナーであるテクニップ・エナジーズ(Technip Energies)社は、画期的なEARTHテクノロジーにおいて、2つの権威ある業界アワードを受賞したことを本日発表しました。世界最大の石油化学市場情報プロバイダであるICISは、ICISイノベーションアワード2022において、両社のテクノロジーを「最優秀プロセスイノベーション賞」に選出しました。また、EARTHテクノロジーは、エネルギー下流部門における革新的な技術を表彰するハイドロカーボンプロセッシングアワードの「最優秀精製技術賞」も獲得しました。復熱式水蒸気メタン改質をベースとしたEARTHテクノロジーは、水素の生産量を増加させるとともに、エネルギー消費量とCO2排出量の削減に貢献する画期的なドロップインソリューションです。
また、クラリアントとテクニップ・エナジーズ社は、欧州・石油精製業者の大規模水素プラントにEARTHテクノロジーを導入したことで、新たなマイルストーンを達成しました。既存の改質装置チューブに対するEARTH内部機構と触媒の装填は予定された期間内に完了し、今年、無事に運用が開始されました。この改修によって、同プラントの生産能力は20%以上の向上が見込まれています。
クラリアントの触媒担当プレジデントであるイェンス・カンツェ(Jens Cuntze)は「当社の触媒に関する専門知識とテクニップ・エナジーズ社のプロセス技術に関するノウハウを組み合わせたEARTHテクノロジーは、業界最先端の技術です。また、お客様のプラントへの導入が無事完了したことも大変嬉しく思います。これは、より効率的で持続可能な水素製造の量産化に向けた転換点となるものです」と話しています。
テクニップ・エナジーズ社のガスおよび低炭素エネルギー担当シニアバイスプレジデントであるロイク・シャピュイ(Loic Chapuis)氏は「世界規模の石油精製施設内に置かれた大規模水素製造プラントへのEARTHテクノロジーの導入は、重要なマイルストーンです。これは、革新的な技術によって水素製造のCO2排出量削減と生産量増加が実現可能であることを示しています。エネルギー効率は、持続可能な未来を築く上での鍵となる要素の1つです」と話しています。
テクニップ・エナジーズ社が開発し特許を取得したEARTHテクノロジーは、水蒸気メタン改質装置内の同心チューブ部品に、クラリアントとの共同開発による特別設計の構造体触媒を組み合わせたものです。この画期的なソリューションは、水素製造の効率を向上させます。標準的な改質装置で従来のクラリアント社製触媒を使用した場合と比較して、水素の収率を最大20%増加させると同時にCO2の排出量を最大10%削減するほか、補給燃料消費量を単位水素生産量当たり最大50%削減することが実証されています。
「Enhanced Annular Reforming Tube for Hydrogen」(水素用拡張環状改質チューブ)の頭字語を取ったEARTHテクノロジーは、外部環状スペースに触媒を装填して既存または新規の改質装置チューブに取り付けることができるドロップインソリューションです。この新設計の触媒は低圧力損失に加えて、活性および熱伝達を最大化します。この触媒は、卓越した安定性と機械的堅牢性によって、改質プロセスにおける熱的応力や機械的応力、EARTH触媒床の体積減少時においても、優れた性能を維持します。この技術はそのまま二酸化炭素の回収・貯留に対応しており、グローバルにおける炭素排出量低減への取り組みにおいて重要なカギとなり得るものです。
クラリアントについて
中期戦略を持った革新的なスペシャリティケミカル会社であるクラリアント社の本拠地は、スイス、バーゼル近郊のムッテンツにあります。2020年12月31日付従業員数は13,235名、2020年度売上高(継続事業)は38億8600万スイスフランを計上しました。 同社はケア・ケミカルズ、触媒、天然資源の3つの事業分野で展開しています。クラリアントの企業戦略は「人と地球がもたらす偉大な化学」という包括的な目的によって主導されており、それらは、顧客重視、革新、持続可能性、および人を結び付けることの重要性を反映しています。
https://www.clariant.com
クラリアント・触媒ビジネスユニットについて
クラリアント社の触媒ビジネスユニットは、工業プロセス用触媒の世界的な大手開発生産者です。同ユニットは2011年のドイツSüd-Chemie社買収以降、クラリアントグループの触媒事業の一部となっています。クラリアント触媒は世界各地に合計16の生産拠点(合弁事業を含む)、7つの営業所および10のR&Dおよびテクニカルセンターを保有しています。約2,044名の従業員が全地域市場の顧客に対応しています。顧客に持続可能な価値をもたらすことを目指して、クラリアント社の触媒および吸着剤は、生産量を増加させ、エネルギー消費量を低減し、工業プロセスからの有害排出物を削減するように設計されています。広範なポートフォリオにはまた、化学品および燃料製造用の代替原料の使用を可能にする製品も含まれます。
https://www.clariant.com/catalysts