北海道・十勝地方を拠点に、肉牛生産・酪農を通じて持続可能な農業を推進する畜産会社ノベルズグループの中核企業、株式会社ノベルズ(本社:北海道河東郡上士幌町、代表取締役社長:延與 雄一郎)は、この度黒毛和牛の自社ブランド、「玆」(げん)を新たに立ち上げることを、9月2日に発表いたしました。
新ブランドとしての販売展開は、9月5日の上場分(東京食肉市場、横浜食肉市場)からを予定しております。
新ブランドとしての販売展開は、9月5日の上場分(東京食肉市場、横浜食肉市場)からを予定しております。
高度な一貫生産体制を確立。「玆」は和牛づくりにおけるグループの叡智・技術の結晶
当社は農業ベンチャーとして2006年の創業以来、持続可能な生産モデルで、肉牛生産では交雑種の自社ブランド牛(十勝ハーブ牛)、酪農では生乳を生産・販売する一方、その飼養過程において交雑種とホルスタインを借り腹に、自社研究所で生産する高品質・低コストな和牛受精卵の移植を行い、和牛の子牛を効率的に生産しています。その出荷規模は全国有数で、各地の銘柄牛の素牛としても広く導入されています。
また、近年は和牛の一貫肥育にも取り組んでおり、「玆」となる素牛の多くは当社グループ牧場で繁殖、育成管理された選び抜かれた牛たちです。現在、主に北海道の音更町、幕別町、足寄町、弟子屈町にある牧場で飼養され、優秀な母牛の遺伝的な能力と血統を受け継いだ、高い産肉能力を持った牛たちの潜在能力を余すことなく引き出す飼養管理と自家設計の配合飼料で、時間と慈愛をかけて育まれています。
2018年からは和牛の肥育牛の食肉市場への出荷も本格化。近年、各所品評会でも優秀な成績を収めるなど、すでに市場関係者からも高い評価を獲得しています。
滑らかな脂の質感で滋味を堪能、格別な和牛体験を
「玆」の味わいの特徴は、上質なサシの抜け感の良い脂、そして赤身の旨み溢れる肉々しい風味とまろやかな食感です。両者が相まることで滑らかなのどごし、心地良さを創出。牛肉に対する消費者の嗜好が多様化する現代においても、「玆」は安定したおいしさを約束します。
当社では今後、新たなブランド展開を通じて、市場流通関係者、一般消費者に対し、当社和牛の商品価値を、生産背景、企業文化とともに広く訴求してまいります。また、研究、繁殖、育成部門と連携して「玆」の持続的な価値向上を図る一方、取引先農家様ともその価値を共有し高め合うことで、日本の和牛業界、食文化の発展に寄与できればと考えております。
■「玆」の定義
・ノベルズグループの肥育牧場で肥育された黒毛和種の去勢牛と未経産雌牛
・日本食肉格付協会の枝肉取引規格で肉質等級4等級以上
■「玆」 ウェブサイト
https://wagyu-gen.jp/
「玆」の文字について
「玄」+「玄」の会意文字で表外漢字です。「玄」は深みのある上質な黒を表す漢字で、そこから派生して趣き深く飛び抜けて優れている様を意味します。
【参考】ノベルズグループ和牛肥育牛の受賞歴(抜粋)
・「第32回横浜食肉市場ミートフェア」(2020年9月) 和牛の部 最優秀賞(2位)
・「第36回十勝和牛枝肉共励会」(2020年12月) 最優秀賞(1位)
・「第33回横浜食肉市場ミートフェア」(2021年7月) 和牛の部 名誉賞(1位)
・「令和3年度第50回全畜連肉用牛枝肉共進会」(2021年10月) 黒毛和種 雌牛の部 農林水産大臣賞(1位)
ノベルズグループについて
ノベルズグループの中核企業、株式会社ノベルズは、畜産業界にイノベーションを起こすべく、
2006 年に設立しました。和牛の繁殖農家が減少し、生産基盤の維持・拡大が求められる中、先進的な肉牛生産システム「交雑種 1 産取り肥育」により、市場価値の高い和牛の子牛と「十勝ハーブ牛」(交雑種肥育雌牛)を効率的に生産できる体制を確立。一方、2011 年に開始した酪農事業においても生乳と和牛の子牛を並行して生産する体制を構築し、「交雑種1産取り肥育」「和牛子牛」「酪農」を軸にした畜産事業の連携と相乗効果で成長を続けています。また、酪農を起点に耕畜連携による循環型農業にも積極的に取り組んでいます。現在、十勝を中心に北海道では12牧場、山形県で3牧場を経営しています。
*総飼養頭数(黒毛和種、交雑種、ホルスタイン計、グループ計):33,560 頭(2022 年7月末)
*出荷乳量:58,684 トン(2021 年度、グループ計)
※2020 年度実績:50,103 トンは全国 2 位、北海道 1 位の規模(酪農乳業速報社調べ)
■ノベルズグループ ウェブサイト
https://nobels.co.jp/