2022年7月20日~8月10日の予定でスタートした「地図を持たないワタシ」(主催:一般社団法人 ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ)は、4日間の会期延長となった。追加公演チケットは即満席・完売し、最終日までに1,060名が参加し、8月14日に会期終了となった。追加チケットは即完売、短期間にもかかわらずリピーターも続出するイベントとなった。
あっという間の90分間で実感する「誰もとり残さない」
「地図を持たないワタシ」は、「マイノリティ」たちがキャストとなってゲスト(最大8名)を迎え、1回90分のユニット(チーム)の中で、ともにミッションをクリアしていくという体験型の「リアル対話ゲーム」。舞台設定は宇宙、場所は「宇宙船スクランブル号」の中。宇宙からやってきたキャストは、地球人のゲストを「トラベラー」として迎え、「誰もとり残さない」という掟のもとに船内でのミッションをクリアしていく。
キャストは、耳の聞こえない人、目の見えない人、義手の使い手、車いすユーザー、目には見えない障がいなど、様々な個性をもつ13人。1回につき、1人のキャストがゲストを迎え、どのキャストにあたるかはスタートしてみてのお楽しみとなっていた。視覚を使うミッションを目の見えないキャストと、体を使うミッションを車いすユーザーや低身長のキャストと、といった具合に、「誰もとり残さない」という掟を守るために参加者全員が知恵を出し合い、同時に自分自身の思いも表現し合い、それがリアルな対話となる。
「地図を持たないワタシ」
https://rtg.dialogue.or.jp/
参加者の感想より
参加した「トラベラー」からは、「あっという間の90分だった」という声とともに、今まで気づかなかった「誰もとり残さない」ことの大切さに気付いたという感想が多くあった。世代ごとに少しずつ異なる視点があることが見えてくる。
(以下は体験した1060名の感想より広報活動に使用可の内容を一部抜粋)
● 「みんながよければとり残されてもいいや」から「誰もとり残さない」に、自分の考え方が変わりそうです。自分のことを出すとなると勇気がいるし、そんな自分が悔しく悲しくなったりもしました。「言わないと伝わらなくて苦しくなることは言ったほうがいい」とかけてもらったことばが、これからの私のカギになりそうです。(20代 女性)
● サポートを人にお願いしてもいいんだな、と気づける時間となりました。マイノリティについて考え、実際に体験する機会にとても感謝しています。(20代男性)
● 社会人になり、優れること、好かれること、誰かが求めることに応えなくてはならない、そんなプレッシャーがありましたが、もっとシンプルに人と人とのかかわりを多角的にみていけると気が楽になるなぁなんて、参加しながら考えていました。(20代 女性)
● 社会では強みをベースにしたコミュニケーションが多かった。でも弱みやサポートを前提にしたコミュニケーションは安心する。「誰もとり残さない」の「誰も」とは「自分も」である。(30代 男性)
● 初めて出会った人たちと対話することですごく近づけて、あたたかい気持ちになった。「とり残さない」ということを「耳の聞こえない方にとって」と考えたり、自分たちの身近なところで考えることができた。(40代 女性)
● 「誰もとり残さない」というのは簡単なようでとても難しい。みんなで支え合いながら、困りごとや心配なことも、隠すことなく生きていくにはどうすればいいんだろう…これからも考え続けます! またいつか、キャストにも会いたいです。(50代)
● 最初にサポートしてほしい点を聞かれて、いつもそういえば弱いところはいわないし、あえて言ったことがなかったと気づきました。参加者皆がサポートしてほしい点を言うことで、優しい気持ちになり、困りごとを伝えることから交流が始まるように思えました。(60代 男性)
● 私はすでに60歳を超えています。若いころ、障がい者との接点はほとんどありませんでした。今でも壁はあるかもしれないけれど、今日のような交流は考えられなかった時代です。壁はあっても昔より低くなっています。その壁を、乗り越える喜びや楽しみがあると思いました。障がいを持つ方の見方・感じ方が少しわかったようなきがしました。
(60代 男性)
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小学生、中学生からの感想も
(「地図を持たないワタシ」の参加は小学校1年生から)
● 最初は大丈夫かな、ちゃんとしゃべれるかなと不安でしたが、キャストの人が来てくれてだんだん楽しくなりました。私はこれからこまっている人がいたらどんな人でも助けようと思います。(10才 女性)
● みんなで一緒に様々な体験をする中で、今までの「当たり前」がそうではないということを感じた。もっと周りに目を向けて、マジョリティにとらわれない、より豊かな考え方、視点を持てるようにしたいと思う。(14歳 女性)
目指すのは「地図を持たないワタシ」が特別なイベントから日常生活になること
このイベント開催を経て、次に起こすアクションについて、主催の一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ志村真介はこう話す。
「たとえば今回と同じことを舞台として表現した場合、観客は『鑑賞』するだけですが、このリアル対話イベント『地図を持たないワタシ』では、観客も舞台に一緒に上がることになりました。キャストと同様、お客様も多種多様で、1度たりとも同じシナリオの回はありませんでした。イベントとしては終わりましたが、ここで体験したのと同じことを、今度は日常生活の中でやってみることが本番だと考えています」
ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」では、「地図を持たないワタシ」会期終了後も、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」をはじめとした、ダイバーシティを実感できる体験型プログラムを展開していく。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」では見えないこと、「ダイアログ・イン・サイレンス」では聞こえないこと、「ダイアログ・ウィズ・タイム」では年をとるということ、それぞれにできないことがあるからこそ、「対話」の大切を実感することになるプログラムという芯にあるものは変わらない。秋の行楽シーズン、ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で楽しくダイバーシティを学び、日常生活の中につなげることが、「誰もとり残さない」をつくる1歩となりそうだ。
ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」
https://taiwanomori.dialogue.or.jp/
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
https://taiwanomori.dialogue.or.jp/did-ticket/
【関連記事】
SDGsの「誰もとり残さない」をリアルに体験できる ソーシャルエンターテイメント「地図を持たないワタシ」、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティが開催開始!
https://www.dreamnews.jp/press/0000262707/
あっという間の90分間で実感する「誰もとり残さない」
「地図を持たないワタシ」は、「マイノリティ」たちがキャストとなってゲスト(最大8名)を迎え、1回90分のユニット(チーム)の中で、ともにミッションをクリアしていくという体験型の「リアル対話ゲーム」。舞台設定は宇宙、場所は「宇宙船スクランブル号」の中。宇宙からやってきたキャストは、地球人のゲストを「トラベラー」として迎え、「誰もとり残さない」という掟のもとに船内でのミッションをクリアしていく。
キャストは、耳の聞こえない人、目の見えない人、義手の使い手、車いすユーザー、目には見えない障がいなど、様々な個性をもつ13人。1回につき、1人のキャストがゲストを迎え、どのキャストにあたるかはスタートしてみてのお楽しみとなっていた。視覚を使うミッションを目の見えないキャストと、体を使うミッションを車いすユーザーや低身長のキャストと、といった具合に、「誰もとり残さない」という掟を守るために参加者全員が知恵を出し合い、同時に自分自身の思いも表現し合い、それがリアルな対話となる。
「地図を持たないワタシ」
https://rtg.dialogue.or.jp/
参加者の感想より
参加した「トラベラー」からは、「あっという間の90分だった」という声とともに、今まで気づかなかった「誰もとり残さない」ことの大切さに気付いたという感想が多くあった。世代ごとに少しずつ異なる視点があることが見えてくる。
(以下は体験した1060名の感想より広報活動に使用可の内容を一部抜粋)
● 「みんながよければとり残されてもいいや」から「誰もとり残さない」に、自分の考え方が変わりそうです。自分のことを出すとなると勇気がいるし、そんな自分が悔しく悲しくなったりもしました。「言わないと伝わらなくて苦しくなることは言ったほうがいい」とかけてもらったことばが、これからの私のカギになりそうです。(20代 女性)
● サポートを人にお願いしてもいいんだな、と気づける時間となりました。マイノリティについて考え、実際に体験する機会にとても感謝しています。(20代男性)
● 社会人になり、優れること、好かれること、誰かが求めることに応えなくてはならない、そんなプレッシャーがありましたが、もっとシンプルに人と人とのかかわりを多角的にみていけると気が楽になるなぁなんて、参加しながら考えていました。(20代 女性)
● 社会では強みをベースにしたコミュニケーションが多かった。でも弱みやサポートを前提にしたコミュニケーションは安心する。「誰もとり残さない」の「誰も」とは「自分も」である。(30代 男性)
● 初めて出会った人たちと対話することですごく近づけて、あたたかい気持ちになった。「とり残さない」ということを「耳の聞こえない方にとって」と考えたり、自分たちの身近なところで考えることができた。(40代 女性)
● 「誰もとり残さない」というのは簡単なようでとても難しい。みんなで支え合いながら、困りごとや心配なことも、隠すことなく生きていくにはどうすればいいんだろう…これからも考え続けます! またいつか、キャストにも会いたいです。(50代)
● 最初にサポートしてほしい点を聞かれて、いつもそういえば弱いところはいわないし、あえて言ったことがなかったと気づきました。参加者皆がサポートしてほしい点を言うことで、優しい気持ちになり、困りごとを伝えることから交流が始まるように思えました。(60代 男性)
● 私はすでに60歳を超えています。若いころ、障がい者との接点はほとんどありませんでした。今でも壁はあるかもしれないけれど、今日のような交流は考えられなかった時代です。壁はあっても昔より低くなっています。その壁を、乗り越える喜びや楽しみがあると思いました。障がいを持つ方の見方・感じ方が少しわかったようなきがしました。
(60代 男性)
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小学生、中学生からの感想も
(「地図を持たないワタシ」の参加は小学校1年生から)
● 最初は大丈夫かな、ちゃんとしゃべれるかなと不安でしたが、キャストの人が来てくれてだんだん楽しくなりました。私はこれからこまっている人がいたらどんな人でも助けようと思います。(10才 女性)
● みんなで一緒に様々な体験をする中で、今までの「当たり前」がそうではないということを感じた。もっと周りに目を向けて、マジョリティにとらわれない、より豊かな考え方、視点を持てるようにしたいと思う。(14歳 女性)
目指すのは「地図を持たないワタシ」が特別なイベントから日常生活になること
このイベント開催を経て、次に起こすアクションについて、主催の一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ志村真介はこう話す。
「たとえば今回と同じことを舞台として表現した場合、観客は『鑑賞』するだけですが、このリアル対話イベント『地図を持たないワタシ』では、観客も舞台に一緒に上がることになりました。キャストと同様、お客様も多種多様で、1度たりとも同じシナリオの回はありませんでした。イベントとしては終わりましたが、ここで体験したのと同じことを、今度は日常生活の中でやってみることが本番だと考えています」
ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」では、「地図を持たないワタシ」会期終了後も、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」をはじめとした、ダイバーシティを実感できる体験型プログラムを展開していく。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」では見えないこと、「ダイアログ・イン・サイレンス」では聞こえないこと、「ダイアログ・ウィズ・タイム」では年をとるということ、それぞれにできないことがあるからこそ、「対話」の大切を実感することになるプログラムという芯にあるものは変わらない。秋の行楽シーズン、ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で楽しくダイバーシティを学び、日常生活の中につなげることが、「誰もとり残さない」をつくる1歩となりそうだ。
ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」
https://taiwanomori.dialogue.or.jp/
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
https://taiwanomori.dialogue.or.jp/did-ticket/
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https://www.dreamnews.jp/press/0000262707/