2022年06月07日 13:00

歯科技工所の市場規模、2027年に465億米ドル到達予測

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株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「歯科技工所の世界市場:材料(メタルセラミック、CAD/CAM材料(ジルコニア、ガラスセラミック))、装置別(ミリング装置、CAD/CAMシステム、3Dプリンティングシステム、スキャナー、炉)、補綴物別 - 2027年までの予測」(MarketsandMarkets)の販売を6月6日より開始いたしました。

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歯科技工所市場には、効率的な修復物や補綴物を提供するための歯科材料や機器、およびクラウンや義歯などの製品も含まれます。歯科技工士は、義歯、クラウン、ブリッジ、クリアアライナー、ベニアなどの歯科補綴物を製造する際、免許を持つ歯科医の処方箋に従います。歯科技工所市場の材料・機器別の主要企業には、Dentsply Sirona, Inc.(米国)、Envista Holdings Corporation(米国)、3M company(米国)、Ivoclar Vivadent(リヒテンシュタイン)、Planmeca Oy(フィンランド)などが挙げられます。歯科技工所の市場規模は、2022年の350億米ドルからCAGR5.9%で成長し、2027年には465億米ドルに達すると予測されています。同市場の成長は、高齢者人口の急増とそれに伴う無歯顎症の有病率の増加、高度なソリューションの開発、新興市場におけるデンタルツーリズムの拡大、などの要因によってもたらされています。

COVID-19による歯科技工所市場への影響

COVID-19の大流行により、2020年1月以降、世界的な医療危機が発生し、経済的影響が広範囲に及んでいます。2020年第1四半期には、多くの歯科医院や病院がウイルスの蔓延を抑えるために限られた能力で機能していました。同時に、ほとんどの患者が歯科医院への受診を延期し、米国では歯科医院の収益が最大で80~90%減少しました。

2020年第3四半期に世界各地で歯科医院の活動が再開され、間接修復材料とラボ機器の需要が徐々に回復しました。2020年8-9月までに、北米と欧州の歯科技工所市場は高い回復率を見せました。一方、APAC(アジア太平洋)市場は中国・韓国を中心に依然として苦戦を強いられています。その後、歯科技工用機器・材料の成長が堅調であるため、市場は完全に回復すると思われます。市場を押し上げる牽引要因としては、歯科販売代理店の設立、歯科技工所の急速なデジタル化、CAD/CAMシステム、3Dプリンタ、CAD/CAMミリングシステム、高度CAD/CAM材料の導入の増加などが挙げられます。

牽引要因:高齢化社会の到来と無歯顎症の増加

WHO(2020年)によると、世界では65歳から74歳の高齢者の19%が無歯顎であるとされています。歯周病や虫歯は、歯を失う主な原因です。高齢者はこのような病気にかかりやすいため、この人口層の増加は、世界的に口腔の健康問題に悩む人々の数を増加させる事につながります。国連によると、世界の老年人口(65歳以上)は、2019年の7億300万人から2050年には15億人に増加すると言われています。老年人口の著しい増加とそれに伴う無歯顎症の有病率の増加が、今後数年間、同地域の歯科技工所市場を促進すると予想されます。

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