齋藤 有希子さんがつくり出すうつわは、蹴り轆轤からスッとうまれる形を生かし、あまり削ることなく自然なフォルムを大事に、 料理を盛り付けた時により美しく見える、使う人が使いやすく 使い込むことで馴染んでいく、「用の美」を心がけて作陶しています。
陶芸との出逢い
学生時代はインテリアデザインを専攻していた齋藤さんは、建築を学ぶためイタリア トスカーナに留学し、そこで陶芸の魅力に出会いました。
留学当時、完成まで長い時間や多くの人の手を要する建築は、自分が思うものづくりの在り方とは少し乖離があると感じていました。そんな時、ギャラリーの多いシエナで、たまたま見たイタリア人陶芸家の展示に衝撃を受け、陶芸に引き込まれていったそうです。
そして、1から10までを全て自分の手で出来る陶芸にとても魅力的に感じ、そういったモノづくりを一生やっていきたいと考えるようになったそうです。
イタリアから帰国後、京都伝統工芸大学校へ入学。そこで陶芸を学んだ後に、唐津焼の中里 隆氏に師事し、2011年に独立し枝月窯(しげつがま)を。現在は東京・熊本・イタリアなど様々な拠点で、活動しています。
器は料理があって初めて完成する
「器は料理があって初めて完成する」これは、唐津焼の陶芸家、中里 隆さんの言葉。
中里 隆さんは、現在の齋藤さんの製作スタイルや生き方に、とても大きく影響を受けている師匠であり、憧れの人でもあるそうです。
京都で学んでいる際に中里 隆さんと出逢います。
イタリア語が話せることから、イタリアCALTAGIRONEにて陶芸家 中里 隆氏の通訳兼アシスタントを務めることに。中里さんの、食べること・飲むこと・出逢うことが好きで、いろんなものを軽やかにどんどん柔軟に受け取り、出逢っていくスタイルに感銘を受けたそうです。
「器は料理があって初めて完成する」という師から学んだことから、今でも、うつわは「作品」としてではなく、あくまで主役である食事や食卓を囲む人たちと調和する存在であること、自分の器をを介して、人がどう関わり楽しんでくれるか、その空間や空気自体を作れるようなモノづくりを大切にしているそうです。
数年前から中国茶にも深く関わるようになり2018年に中国国家資格中級茶藝師を取得し、自作茶器でイタリアやフランスなどでお茶会を開催。2019年に東京吉祥寺にて茶藝と料理とお酒とうつわを楽しむスペース「閒」をオープン し、器を通じて「食」「茶」「空間」「交流」を軸にさまざまな活動をしているそうです。
お茶を楽しむうつわ
今回は、そんな齋藤さんのうつわから、蓋碗・宝瓶・茶杯・茶托など、齋藤さんのこだわりを感じられるお茶を楽しむうつわをセレクトしました。
■開催期間:2022年5月1日(日)~
■時間:11:00~20:00 (東京ミッドタウンの営業時間に準ずる)
■場所:THE COVER NIPPON (東京ミッドタウン ガレリア3F)
詳細はこちらから
https://thecovernippon.jp/20220429-saito-yukiko/?utm_source=DN&utm_medium=referral&utm_id=DM20220503
【企画・運営】
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
〒104-0054 東京都中央区勝どき5-5-14-314
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