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この教育法を現代に応用することで、思考力や発想力、実践力などリーダーに必要不可欠な能力を高め、優れた後継者を育てることができるのです。
社会で活躍するリーダー人材には、複数の視点から物事を考える「思考力」、常識にとらわれない自由な「発想力」、そして思考を現実化する「実践力」が求められますが、日本の学校教育ではこれらの力を養うことができておらず、リーダー人材不足による後継者不在問題は日本全体の課題となっています。
後継者不在問題を解決する糸口となるのが、薩摩で生まれた「郷中教育（ごじゅうきょういく）」です。郷中教育は鎌倉時代から700年近く薩摩を統治してきた島津家に受け継がれてきた教育システムで、「僉議（想定問答）」と呼ばれる独自の教育メソッドを通じ、先輩が先生から学んだことを後輩に教え、後輩は先輩から教わったことをまた自分の後輩に教えていきます。僉議は常に正解のない問題・課題を出し合い、それについて先輩・後輩と議論して自分の頭で考える力を身に付けるという方法です。郷中教育を行うことによって状況に応じて複数の選択肢を想定する思考力や発想力、そのなかから臨機応変に最適解を選んで行動する実践力が身に付くため、後継者育成方法として最適であるといえるのです。
本書では、薩摩の郷中教育をもとにした後継者育成方法について解説します。
【書籍情報】
書 名：『薩摩の郷中教育に学ぶ 最強の後継者育成』
著 者：塩野時雄（シオノ・トキオ）
発売日：2022年4月22日
定 価：900円（税込価格990円）
体 裁：新書版・並製／170ページ
ISBN ：978-4-344-93847-2
【目次】
第１章 後継者育成に悩む中小企業の経営者たち
後継者にとって必要な資質・能力とは――
第２章 後継者育成のカギは薩摩の教育システムにあった！
数々の英傑たちを輩出した「郷中教育」とは――
第３章 島津義久・西郷隆盛・大久保利通……薩摩の英傑たちに学ぶ
実践的、郷中教育のポイント
第４章 郷中教育を現代に活かす
自身を超える後継者を育てるには――
【著者プロフィール】
塩野時雄（しおの ときお）
一般財団法人 日本学力検定協会理事長
株式会社 学検代表取締役
1956年生まれ 埼玉県川越市出身
日本大学芸術学部映画学科卒業
雑誌社に就職するも将来の独立に向け、営業力を身に付けるために３年で退職。飛び込み、ルート、談合（非公式）等で武者修行し営業力を鍛える。36歳で旺文社販売代理店（塾経営含む）として、念願の独立を果たす。
学校内で予備校講師のライブ授業を行うという画期的な手法により、学校再生を実現。大宮開成高校に導入時、大学合格実績ほぼゼロ状態（過去・法政大学１名）から毎年東大に複数合格者を出すまでに躍進させる等、リアル『ドラゴン桜』を実現し、再生コンサルティングの地位を築く。
著書
『なぜ貴方の子は就職できないのか』（ユーフォーブックス）
『必ず内定が獲れる情報数量Ｑ.100』（ごきげんビジネス出版）
『エンターテイメント小説・創作の基本』（スクール・エンドレス）等
