ステキコンテンツ合同会社(代表:中村航、本社:東京都中央区)は、当社が運営する小説投稿サイト「ステキブンゲイ」で募集しておりました、第二回ステキブンゲイ大賞の結果を、2022年4月11日に発表いたしました。
ステキブンゲイ大賞は、小説投稿サイト「ステキブンゲイ」から、新たな「ブンゲイスター」を輩出するためのコンテストで、募集期間は2021年4月19日~2021年10月31日まで。応募作品数は、993作品となりました。たくさんのご応募ありがとうございました。
結果は下記の通りです。
大賞:
『WASHOKU ~コイ物語~』 塚田浩司
受賞コメント
受賞作は、高校生が和食の大会に出場する物語です。実在する大会でグランプリを受賞した萩原彩音さんに取材して書きました。
取材はしましたが、自分の職業が料理人だということ、描いている時にTHE FIRSTというオーディション番組にハマっていたこと、お店の献立に鯉料理を取り入れ始めていたことなど、執筆当時の自分が詰まっているように思います。その作品で作家デビューできることはとても嬉しいです。
もしもどんな作家になりたいですか? そう聞かれたら迷うことなく『売れる作家』と答えます。
自分は日本料理屋の経営者です。売上がなければお店を続けられないことはこのコロナ禍で嫌というほど実感しました。これを作家に置き換えるとやはり売れなければならないと強く感じます。美味しい料理を出してお客様に喜んでもらう。それと同じように、作家は面白い小説で読者様を喜ばせる。そして本を出し続ける。そんな作家になりたいです。
そして、ステキブンゲイ大賞のコンセプトである文芸スターになります。文芸スターになることでステキブンゲイに関わる皆さんに恩返ししたいと思っております。
準大賞:
『幸福の森』 千年砂漠
受賞コメント
この度は「第二回ステキブンゲイ大賞」におきまして準大賞という身に余る光栄な賞を頂き、誠にありがとうございました。
十代半ばよりずっと小説を書き続けて参りましたが、どの作品も賞にあと一歩届かない事の繰り返しでした。今回の受賞は、諦めず挑戦し続けた事に対してのご褒美のように思います。
ステキブンゲイサイト運営の皆様、ステキブンゲイ大賞の審査員の皆様、私の受賞作をお読みくださった全ての方々に、厚く御礼申し上げます。
審査員特別賞:
『マリーはなぜ泣く』 おかちめんこ太郎
受賞コメント
このような賞をご用意頂き身に余る光栄です。
受賞の知らせを頂いたあとに、気持ちを落ち着かせようと綾瀬はるかさんの経歴をグラビア画像と共に紹介する動画を見ていたところ、彼女もホリプロスカウトキャラバンで『審査員特別賞』を受賞していたと知り、なにか運命めいたものを感じております。
女優ははるか、ブンゲイはおかちめんこと言われるような存在になることを目指し、今後も精進していく所存にございます。
読者賞:
『ナナミと田中と煙草の火』ナカタニエイト
受賞コメント
この度は読者賞という素晴らしい賞をいただき、正直驚きしかありませんが、誠にありがとうございます。
初めての長編小説で荒削りな部分も多いですが、たくさんの方に楽しんでいただけたことが何よりも嬉しいです。
これからも皆様の心に響く物語をお届けできるよう頑張ります。
末尾となりますが、選考委員の皆様、ステキブンゲイ運営・編集の皆様、並びに賞に携わられた全ての方々、そして、家族、友人知人に心より感謝いたします。
■ 審査員長 中村航の総評・選評
ステキブンゲイ大賞も第二回を無事終わり、まずは応募していただいた方に、心から感謝いたします。ありがとうございました。
選考は一次に始まるわけですが、つくづく難しいものだ、ということを第一回に引き続き思わされました。応募作はそれぞれが力作で、作者にとっては大切で、唯一無二の“作品”です。千に近いそれらを数点に絞っていく選考は、身を切られるような気にもなりました。至らない点も多いですが、書籍化を目指す、文芸のスターを輩出する、といった視点で、続けられる限りはこのコンテストを続けていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
そのなかで最終選考まで残った五作には大きな拍手を送りたいです。
大賞となった『WASHOKU~コイ物語~』は、ともかく題材が強かったです。新しい題材、今まで書かれてこなかった題材、というものはそれだけで価値があります。作者の筆力も高く、丁寧に取材されているのが伝わってきました。青春小説として読みやすくて弱点の少ない小説ですが、タイトルは改題したほうが良いと思います。書籍化に際しては、改稿にも大期待したいと思います。
準大賞の『幸福の森』は、不穏な空気観があって、ホラー小説としては秀逸でした。大賞に並ぶ小説でしたが、序盤の読みづらさが選考会では明確な弱点として、不利に働いてしまいました。構成力や描写力に富んだ作品で、読んでいると深い森のなかに誘われたような豊かな読書体験を味わえました。
審査員特別賞の『マリーはなぜ泣く』は、勢いがあって個人的にはとても好きでした。パンクをパンクとして描いているので、小説としては弱点があって当然ですが、関係ないような気もします。クソみたいな俺の歌を聴いてくれ! というアティチュードで、今後も書き続けてほしいです。
『純不純文学』は一つの作品である連作短編というより、似たようなテーマを扱った短編集になってしまっていたかもしれません。作者の筆力は高く、中には抜群に面白い作品がありました。各小説のなかで出てくるモチーフに、作者の人生経験を思わせるリアルさがあり、そこに強く惹かれました。
『飛び地のジム(完全版)』は超大作で、作者の意図が最初から最後まで行き届いているのに感心を超えて、尊敬の念すら覚えました。読む人を選ぶ作品ですが、そのぶん、好きな人には確実に刺さる小説だと思います。架空の作者の架空の作品を翻訳した作品を読んでいるような不思議な感覚になりました。
詳細、各審査員の選評などはこちらよりご覧いただけます。
https://suteki-bungei.zendesk.com/hc/ja/articles/5574002794393
■ ステキブンゲイとは
小説家・中村航が中心となってスタートした、読み手と書き手どちらの気持ちにもよりそった小説投稿サイトです。
初めて小説を書く方も、プロとして書籍化を目指している方も、プロやアマチュアなどに関係なく活躍できる舞台を提供しています。
https://sutekibungei.com/
ステキブンゲイ大賞は、小説投稿サイト「ステキブンゲイ」から、新たな「ブンゲイスター」を輩出するためのコンテストで、募集期間は2021年4月19日~2021年10月31日まで。応募作品数は、993作品となりました。たくさんのご応募ありがとうございました。
結果は下記の通りです。
大賞:
『WASHOKU ~コイ物語~』 塚田浩司
受賞コメント
受賞作は、高校生が和食の大会に出場する物語です。実在する大会でグランプリを受賞した萩原彩音さんに取材して書きました。
取材はしましたが、自分の職業が料理人だということ、描いている時にTHE FIRSTというオーディション番組にハマっていたこと、お店の献立に鯉料理を取り入れ始めていたことなど、執筆当時の自分が詰まっているように思います。その作品で作家デビューできることはとても嬉しいです。
もしもどんな作家になりたいですか? そう聞かれたら迷うことなく『売れる作家』と答えます。
自分は日本料理屋の経営者です。売上がなければお店を続けられないことはこのコロナ禍で嫌というほど実感しました。これを作家に置き換えるとやはり売れなければならないと強く感じます。美味しい料理を出してお客様に喜んでもらう。それと同じように、作家は面白い小説で読者様を喜ばせる。そして本を出し続ける。そんな作家になりたいです。
そして、ステキブンゲイ大賞のコンセプトである文芸スターになります。文芸スターになることでステキブンゲイに関わる皆さんに恩返ししたいと思っております。
準大賞:
『幸福の森』 千年砂漠
受賞コメント
この度は「第二回ステキブンゲイ大賞」におきまして準大賞という身に余る光栄な賞を頂き、誠にありがとうございました。
十代半ばよりずっと小説を書き続けて参りましたが、どの作品も賞にあと一歩届かない事の繰り返しでした。今回の受賞は、諦めず挑戦し続けた事に対してのご褒美のように思います。
ステキブンゲイサイト運営の皆様、ステキブンゲイ大賞の審査員の皆様、私の受賞作をお読みくださった全ての方々に、厚く御礼申し上げます。
審査員特別賞:
『マリーはなぜ泣く』 おかちめんこ太郎
受賞コメント
このような賞をご用意頂き身に余る光栄です。
受賞の知らせを頂いたあとに、気持ちを落ち着かせようと綾瀬はるかさんの経歴をグラビア画像と共に紹介する動画を見ていたところ、彼女もホリプロスカウトキャラバンで『審査員特別賞』を受賞していたと知り、なにか運命めいたものを感じております。
女優ははるか、ブンゲイはおかちめんこと言われるような存在になることを目指し、今後も精進していく所存にございます。
読者賞:
『ナナミと田中と煙草の火』ナカタニエイト
受賞コメント
この度は読者賞という素晴らしい賞をいただき、正直驚きしかありませんが、誠にありがとうございます。
初めての長編小説で荒削りな部分も多いですが、たくさんの方に楽しんでいただけたことが何よりも嬉しいです。
これからも皆様の心に響く物語をお届けできるよう頑張ります。
末尾となりますが、選考委員の皆様、ステキブンゲイ運営・編集の皆様、並びに賞に携わられた全ての方々、そして、家族、友人知人に心より感謝いたします。
■ 審査員長 中村航の総評・選評
ステキブンゲイ大賞も第二回を無事終わり、まずは応募していただいた方に、心から感謝いたします。ありがとうございました。
選考は一次に始まるわけですが、つくづく難しいものだ、ということを第一回に引き続き思わされました。応募作はそれぞれが力作で、作者にとっては大切で、唯一無二の“作品”です。千に近いそれらを数点に絞っていく選考は、身を切られるような気にもなりました。至らない点も多いですが、書籍化を目指す、文芸のスターを輩出する、といった視点で、続けられる限りはこのコンテストを続けていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
そのなかで最終選考まで残った五作には大きな拍手を送りたいです。
大賞となった『WASHOKU~コイ物語~』は、ともかく題材が強かったです。新しい題材、今まで書かれてこなかった題材、というものはそれだけで価値があります。作者の筆力も高く、丁寧に取材されているのが伝わってきました。青春小説として読みやすくて弱点の少ない小説ですが、タイトルは改題したほうが良いと思います。書籍化に際しては、改稿にも大期待したいと思います。
準大賞の『幸福の森』は、不穏な空気観があって、ホラー小説としては秀逸でした。大賞に並ぶ小説でしたが、序盤の読みづらさが選考会では明確な弱点として、不利に働いてしまいました。構成力や描写力に富んだ作品で、読んでいると深い森のなかに誘われたような豊かな読書体験を味わえました。
審査員特別賞の『マリーはなぜ泣く』は、勢いがあって個人的にはとても好きでした。パンクをパンクとして描いているので、小説としては弱点があって当然ですが、関係ないような気もします。クソみたいな俺の歌を聴いてくれ! というアティチュードで、今後も書き続けてほしいです。
『純不純文学』は一つの作品である連作短編というより、似たようなテーマを扱った短編集になってしまっていたかもしれません。作者の筆力は高く、中には抜群に面白い作品がありました。各小説のなかで出てくるモチーフに、作者の人生経験を思わせるリアルさがあり、そこに強く惹かれました。
『飛び地のジム(完全版)』は超大作で、作者の意図が最初から最後まで行き届いているのに感心を超えて、尊敬の念すら覚えました。読む人を選ぶ作品ですが、そのぶん、好きな人には確実に刺さる小説だと思います。架空の作者の架空の作品を翻訳した作品を読んでいるような不思議な感覚になりました。
詳細、各審査員の選評などはこちらよりご覧いただけます。
https://suteki-bungei.zendesk.com/hc/ja/articles/5574002794393
■ ステキブンゲイとは
小説家・中村航が中心となってスタートした、読み手と書き手どちらの気持ちにもよりそった小説投稿サイトです。
初めて小説を書く方も、プロとして書籍化を目指している方も、プロやアマチュアなどに関係なく活躍できる舞台を提供しています。
https://sutekibungei.com/