日本・東京、2022年3月30日 - 化学業界のグローバルリーダーであるSABIC(日本法人:SHPPジャパン合同会社、東京都千代田区)は本日、防爆対策が求められる用途に向けて、新たに2種のLNP(tm)コンパウンド「LNP STAT-KON(tm) DD000XI」および「LNP STAT-LOY(tm) D3000IEU6」を発表した。爆発性雰囲気で使用される機器の管理においては、欧州連合(EU)のATEX指令(防爆指令)への準拠が求められており、近年、同指令の厳しさが増している。SABICの新たなLNPコンパウンドは、規制対象となるアプリケーションに、より優れた帯電防止性能を提供する。これらの新製品は、電子機器の筐体、オートメーション機器、装置のハウジング、照明器具、安全装置、懐中電灯などの携帯型デバイスにおいて、従来の金属製品やコーティング製品、フィラー強化ポリマー製品に対する有力な代替材料となる。
SABICのスペシャリティ事業部でビジネスマネジメントLNP & NORYL担当ディレクターを務めるJoshua Chiawは、「SABICは、使用目的に特化した帯電防止材料を積極的に開発することで、お客様のATEX指令への対応を支援しています。SABICの新しいLNPグレードは、最適化された静電気放電性能を実現するとともに、着色性など独自の特性を備え、独立した第三者機関による厳格な試験を受けています。これらの新しいコンパウンドは、製品化までの時間短縮に寄与するだけでなく、アプリケーションの性能、耐久性、美観、加工性を向上し、競合他社との差別化を図ることができます。」と話している。
これらの2製品はSABICのLNPコポリマー技術をベースに開発されたもので、LNP STAT-KON DD000XIコンパウンドは、優れた静電気放電(ESD)性能を提供するとともに、繊細な電子機器を保護する卓越した耐衝撃性および加工性にも優れた先進的な材料である。また、LNP STAT-LOY D3000IEU6コンパウンドは着色可能な製品であるためコストのかかる二次塗装工程を削減することができる。これらは独自のポリマーブレンドによって、電気信号に干渉せず良好なESD性能を発揮する。
◆ATEX指令を考慮した設計
LNP STAT-KON DD000XIコンパウンドおよびLNP STAT-LOY D3000IEU6コンパウンドは、導電性に関するATEX指令の安全要件に対応しており、顧客は望ましい性能特性および加工特性を持つ製品を選択できる。
LNP STAT-KON DD000XIコンパウンドは、10^6~10^10オームの範囲の表面抵抗率を有し、低温環境および長期間のハイドロエージング後でも高い耐衝撃性と高耐熱性(荷重たわみ温度:140度C @ 0.45MPa)を維持する。また、多様な加工方法への適合と高い流動性を備えることで薄肉設計による軽量化が可能となるほか、比較的鋭利な抜き勾配を持つ成形部品に対応する優れた離型性によって、設計の自由度を高めることができる。
LNP STAT-KON DD000XIコンパウンドは、従来のカーボンパウダーを充填したポリカーボネート(PC)に比べ、より高い流動性と幅広い加工方法を提供することで、高い生産性と設計自由度を実現する。また、優れた耐衝撃性によって、要件の厳しい組み立てや使用条件にも対応できる。
LNP STAT-LOY D3000IEU6コンパウンドは、ATEX指令に対応する10^9~10^11オームの表面抵抗率を示すほか、レーダー、電波、wi-fiなど電気信号の高い透過性を実現している。また本製品の重要な特徴として、鮮やかな色調をはじめとした豊富な色揃えと、加工後の良好な保色性を示す優れた着色性が挙げられる。これまで、PCをベースとしたATEX対応グレードは黒色が主流だったが、幅広い色が選択可能なLNP STAT-LOYによって、コーティングや塗装の手間をかけることなく、ブランディングや美観、安全表示といった用途において、アプリケーションの強化を図ることができる。
さらに、LNP STAT-LOY D3000IEU6コンパウンドの特徴として、低温環境での高い耐衝撃性(-30度Cまで延性を維持)と、ハイドロエージング後における高い耐衝撃性の保持が挙げられる。
SABICのスペシャリティ事業部でフォーミュレーション & アプリケーション担当ディレクターを務めるLuc Govaertsは、「ATEX指令は更新されるたびに厳格さを増し、産業機器、電気機器、機械装置から電子機器、医療機器に至るまで、幅広い用途に影響を及ぼしています。SABICの新しい帯電防止材料は、独自のLNPコポリマー技術を用いて設計されており、お客様が最終用途におけるATEX要件をより簡単かつ確実に満たせるよう支援します。SABICは、新たな技術を継続的に開発することで、常に変化を続けるニーズを先取りし、差別化された新しい製品を生み出しています。こうした継続的なポートフォリオの拡大によって、新しいアプリケーションを実現するとともに、将来にわたってATEX指令を満たすためのソリューションを提供してまいります。」と話している。
SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)はサウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルカンパニーです。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料、金属といった製品の世界規模での生産活動を行っています。
SABICでは解決すべき課題の特定やソリューションの開発を通して、建設、医療機器、包装、肥料、電気電子、輸送機器、クリーンエネルギーといった主要アプリケーションに携わる顧客をサポートしています。2020年の生産量は6,080万トンです。
SABICは世界50か国以上で事業を展開し、3万2,000人を上回る従業員を全世界で雇用しています。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで9,946件の特許出願を行っているほか、5つの主要地域(アメリカ、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア)においてイノベーションのハブとなる研究開発のリソースを有しています。
https://www.sabic.com/
SHPPジャパン合同会社について
SABICは、2020年4月1日付で日本法人の称号をSABICジャパン合同会社からSHPPジャパン合同会社に変更しました。
SABICのスペシャリティ事業部でビジネスマネジメントLNP & NORYL担当ディレクターを務めるJoshua Chiawは、「SABICは、使用目的に特化した帯電防止材料を積極的に開発することで、お客様のATEX指令への対応を支援しています。SABICの新しいLNPグレードは、最適化された静電気放電性能を実現するとともに、着色性など独自の特性を備え、独立した第三者機関による厳格な試験を受けています。これらの新しいコンパウンドは、製品化までの時間短縮に寄与するだけでなく、アプリケーションの性能、耐久性、美観、加工性を向上し、競合他社との差別化を図ることができます。」と話している。
これらの2製品はSABICのLNPコポリマー技術をベースに開発されたもので、LNP STAT-KON DD000XIコンパウンドは、優れた静電気放電(ESD)性能を提供するとともに、繊細な電子機器を保護する卓越した耐衝撃性および加工性にも優れた先進的な材料である。また、LNP STAT-LOY D3000IEU6コンパウンドは着色可能な製品であるためコストのかかる二次塗装工程を削減することができる。これらは独自のポリマーブレンドによって、電気信号に干渉せず良好なESD性能を発揮する。
◆ATEX指令を考慮した設計
LNP STAT-KON DD000XIコンパウンドおよびLNP STAT-LOY D3000IEU6コンパウンドは、導電性に関するATEX指令の安全要件に対応しており、顧客は望ましい性能特性および加工特性を持つ製品を選択できる。
LNP STAT-KON DD000XIコンパウンドは、10^6~10^10オームの範囲の表面抵抗率を有し、低温環境および長期間のハイドロエージング後でも高い耐衝撃性と高耐熱性(荷重たわみ温度:140度C @ 0.45MPa)を維持する。また、多様な加工方法への適合と高い流動性を備えることで薄肉設計による軽量化が可能となるほか、比較的鋭利な抜き勾配を持つ成形部品に対応する優れた離型性によって、設計の自由度を高めることができる。
LNP STAT-KON DD000XIコンパウンドは、従来のカーボンパウダーを充填したポリカーボネート(PC)に比べ、より高い流動性と幅広い加工方法を提供することで、高い生産性と設計自由度を実現する。また、優れた耐衝撃性によって、要件の厳しい組み立てや使用条件にも対応できる。
LNP STAT-LOY D3000IEU6コンパウンドは、ATEX指令に対応する10^9~10^11オームの表面抵抗率を示すほか、レーダー、電波、wi-fiなど電気信号の高い透過性を実現している。また本製品の重要な特徴として、鮮やかな色調をはじめとした豊富な色揃えと、加工後の良好な保色性を示す優れた着色性が挙げられる。これまで、PCをベースとしたATEX対応グレードは黒色が主流だったが、幅広い色が選択可能なLNP STAT-LOYによって、コーティングや塗装の手間をかけることなく、ブランディングや美観、安全表示といった用途において、アプリケーションの強化を図ることができる。
さらに、LNP STAT-LOY D3000IEU6コンパウンドの特徴として、低温環境での高い耐衝撃性(-30度Cまで延性を維持)と、ハイドロエージング後における高い耐衝撃性の保持が挙げられる。
SABICのスペシャリティ事業部でフォーミュレーション & アプリケーション担当ディレクターを務めるLuc Govaertsは、「ATEX指令は更新されるたびに厳格さを増し、産業機器、電気機器、機械装置から電子機器、医療機器に至るまで、幅広い用途に影響を及ぼしています。SABICの新しい帯電防止材料は、独自のLNPコポリマー技術を用いて設計されており、お客様が最終用途におけるATEX要件をより簡単かつ確実に満たせるよう支援します。SABICは、新たな技術を継続的に開発することで、常に変化を続けるニーズを先取りし、差別化された新しい製品を生み出しています。こうした継続的なポートフォリオの拡大によって、新しいアプリケーションを実現するとともに、将来にわたってATEX指令を満たすためのソリューションを提供してまいります。」と話している。
SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)はサウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルカンパニーです。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料、金属といった製品の世界規模での生産活動を行っています。
SABICでは解決すべき課題の特定やソリューションの開発を通して、建設、医療機器、包装、肥料、電気電子、輸送機器、クリーンエネルギーといった主要アプリケーションに携わる顧客をサポートしています。2020年の生産量は6,080万トンです。
SABICは世界50か国以上で事業を展開し、3万2,000人を上回る従業員を全世界で雇用しています。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで9,946件の特許出願を行っているほか、5つの主要地域(アメリカ、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア)においてイノベーションのハブとなる研究開発のリソースを有しています。
https://www.sabic.com/
SHPPジャパン合同会社について
SABICは、2020年4月1日付で日本法人の称号をSABICジャパン合同会社からSHPPジャパン合同会社に変更しました。