1月30日、積水ハウスがゴールドパートナーとして応援してきた「Minecraftカップ2021全国大会」の最終審査会と表彰式が開催されました。審査会の会場となったのは、積水ハウスの体験ミュージアム「Tomorrow’s Life Museum関東」。20組のファイナリストがMicrosoft Teamsを通じてプレゼンテーションに挑み、その様子はYouTubeでもライブ配信されました。
3000人以上の参加者の中から選ばれたファイナリストによるプレゼンテーションは、どれもクオリティの高いものばかり。審査の結果、総合的観点から最も優れた作品に与えられる「大賞」と、チームの中で最も優れた作品に与えられる「優秀賞【チーム部門】」、個人の中で最も優れた作品に与えられる「優秀賞【個人部門】」などのほか、パートナー企業による賞が授与されました。
3000人以上の参加者の中から選ばれたファイナリストによるプレゼンテーションは、どれもクオリティの高いものばかり。審査の結果、総合的観点から最も優れた作品に与えられる「大賞」と、チームの中で最も優れた作品に与えられる「優秀賞【チーム部門】」、個人の中で最も優れた作品に与えられる「優秀賞【個人部門】」などのほか、パートナー企業による賞が授与されました。
積水ハウス賞は浦和マイクラ部の「SDGsで未来を変えろ」
ゴールドパートナーの積水ハウスが選ぶ「積水ハウス賞」は、浦和マイクラ部(CoderDojo 浦和)の9人チームによる「SDGsで未来を変えろ」が受賞しました。
積水ハウス賞は、家族が笑顔になる夢あふれる「住めば住むほど幸せ住まい」が表現された作品に与えられる賞です。浦和マイクラ部の作品は、「すべての人がSDGsを実践できるワールド」をテーマに、MinecraftとSDGsに関する身近な課題をつなげた作品でした。そのストーリーは、SDGsが失敗した未来からやって来たエージェントが、ミッションをクリアしながら世界をより良い方向に変えていくというもの。ミッションには動画やAIスキャンを活用し、チームの地元である浦和市が楽しく紹介されています。
AIスキャンを使ったミッションは、エコマークの写真を集めるミッション。スキャンするとAIがマークの正当性を判断し、正しければ未来の街への切符となるパスワードが入手できます。未来の街はバリアフリーで、空飛ぶ電車が走り、水と緑のエリアで人々が楽しく便利に暮らしています。
積水ハウス賞の選定にあたった積水ハウス 代表取締役 副会長執行役員の堀内容介は、同チームの作品を選定した理由について、「当社の住生活研究所の研究テーマである『住めば住むほど幸せ住まい』がうまく表現されていました。幸せになるポイントについて家族にもインタビューするなど、まさに住まう人全員が笑顔になれる住まいの工夫が表現された作品。また、SDGsが達成されなかった未来のエージェントによる冒険というストーリーがユニークで、SDGsで未来を変えるというチームの心強いメッセージが伝わってきました」と発表しました。
優秀賞と大賞は誰の手に?
なお、優秀賞【チーム部門】は、沖縄県の11人チームCoderdojo Ishigakiによる「つなげるココロ~人も動物も植物も笑顔のまち~」が受賞。優秀賞【個人部門】は、大阪府のはやぶささんによる「~みどりあふれるふくしとクリーンエネルギーのまち~ふクリンシティ」が受賞しました。
Coderdojo Ishigakiは、小学2年生から中学3年生までがコラボレーションしたチーム。その作品は、石垣島をベースに山や川、湖などの自然も含め、街全体をMinecraftにて設計したもので、住宅が水を浄化し、自然を復活させる未来の姿を描きました。
はやぶささんは、なんと小学1年生。「ふクリンシティ」は、「福祉」と「クリーンエネルギー」を合わせた実験都市で、誰もがSDGsに親しめるよう、フクロウのキャラクター「ふクリン」も制作しました。シティ内のプロペラや水車を回すために「クロック回路とコマンドブロックをつなげた」と説明した時には、審査員から感嘆の声が漏れたほど。同作品は、三菱地所賞も同時に受賞しました。
そして、栄えある大賞に選ばれたのは山口県の熊谷武晴さんによる「EREC -地球蘇生実験都市-」。地球を再生するためのヒントは地球外にあるだろうという考えを基に、他の星の持続可能な状態を地球に応用するという作品で、オゾンホールの増加問題に対し、超高高度航空機でオゾンを散布するというものです。
建築賞も同時に受賞した同作品について、Minecraftカップ実行委員長の鈴木寛氏は、「構想力、調査力、技術力、計画力、作品完成度、すべての点ですばらしい作品。壊れてしまった地球を蘇生するというコンセプトからびっくりするようなアイデアが出てきて、満場一致で大賞に選ばれました」と、大絶賛でした。
審査会場の「Tomorrow’s Life Museum 関東」とは
審査会場となった茨城県古河市の「Tomorrow’s Life Museum 関東」は、家族が体験を通じて明日の暮らしを考え一日ゆっくりと楽しめる場所。その中央には施設のシンボルとなるツリーハウスが設けられ、住まいづくりの楽しさの象徴として子どもたちに人気のスペースとなっています。また、「グリーンと暮らす家」「音楽を愉しむ家」「子育てファミリーの家」など、7つの家族の暮らしを想定した「~さんち。」という名前のついた住宅が建てられています。
今回は、この中のひとつ「小林さんち。」が表彰会場として選ばれました。小林さんち。は、「フルタイムで働く共働き夫婦が、子育てのために建てた新居」を想定しています。リビングには部屋を仕切る壁や柱がなく、家族がある程度の距離を取りつつも、つながりを保てる空間になっています。床を一段低くしたピットリビングは、大きな空間の中で家族が自然と集まるような空間。窓際には段差を利用した収納ボックスがあり、子どもがすぐにおもちゃを片付けられるようになっています。
表彰式の前には、現地から中継で小林さんち。が紹介され、Minecraftの中に作られた小林さんち。と並行して家の中を見学しました。
今回の大会では、全国各地の積水ハウスの住宅展示場からMinecraftワールドのアイデア作りのヒントを得た人も多く、積水ハウス賞を受賞した浦和マイクラ部の作品を含め、ファイナリスト20作品のうち6作品が積水ハウスから学びを得、もしくはTomorrow's Life Museumを見学したことで、作品にその知識を活かしていました。
SDGsというテーマの意義
Minecraftカップ2021全国大会は、作品テーマを「SDGs時代のみんなの家、未来のまち」とし、「SDGs目標3:すべての人に健康と福祉を」「SDGs目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「SDGs目標15:陸の豊かさも守ろう」の中から1つ以上の目標を取り入れるよう定められていました。
この点について積水ハウスの堀内は、「コロナ禍が2年以上続いた結果、家で過ごす時間が増え、住宅の価値観や家族のつながりが見直されるようになりました。また、2015年に国連で採択されたSDGsの活動が世界中で始まっており、コロナ禍での健康や地球環境などへの取り組みがますます重要になってきました」と、SDGsをテーマにした背景を説明しています。
応募作品には、SDGsに関する具体的な取り組みが数多く盛り込まれていました。中でも堀内は、「積水ハウスの家づくりの動画や住宅展示場などで得た情報をもとに、最適な住まい空間や家族とのつながりを表現した人、太陽光や水力などの自然環境エネルギーでわくわくするようなワールドを作った人、そして積水ハウスの生物多様性に向けた取り組みである『5本の樹』計画にも触れて作品作りをした人もいました」と、積水ハウスが学びの機会を提供できたこと、そしてその知識を作品に活かしてもらえたことに感謝の意を表しました。
「積水ハウスは、”「わが家』を世界一 幸せな場所にする”というグローバルビジョンを掲げています。また、誰1人として取り残すことのない幸せな世界を目指しています。コロナ禍における健康や地球環境などの社会課題に真摯に向き合う機会づくりに関われたことは、パートナー企業として大変意義深い取り組みでした。皆様にとって今回の大会が、住まい作りの楽しさを知ることにつながり、SDGsへの深い関心や社会課題に取り組むきっかけの一助となれば幸いです」(堀内)
積水ハウス特設サイト:https://www.sekisuihouse.co.jp/minecraftcup2021/