◆Cコンパイラ（GNU C Compiler）欠点や欠落を補うemRun
GCCを使用するほとんどのツールチェーンは、newlib、newlib-nano、glibcのいずれかを使用します。残念ながら、これらのライブラリには、組み込みシステム用のランタイムライブラリに比べて重大な欠点があります。その部分を補い、GCCベースのツールチェーンを専門能力開発の選択肢に変換するSEGGERランタイムライブラリ「emRun」を使うことで、問題を解決ができます。SEGGERランタイムライブラリemRunは、組み込みデバイス向けにゼロから設計および作成されており、低要件で高度な最適化を実現します。
・ コードサイズの大幅な削減（通常は約5 kB）
・ アセンブリ言語で記述されたタイムクリティカルなルーチンを備えた高性能
・ 高度に最適化された関数。使用しても、多くの追加のサポート関数（printfなど）が含む
・ フォーマットされた入出力機能は、基本的なI/Oからフル機能のI/Oまでカスタマイズ可能であり、最終的なコードフットプリントの削減を可能
・ ローカリゼーション、UTF-8、コードページ、およびロケールコーデックの完全サポートは、使用されている場合にのみリンク
・ 多くの場合、emRunのROM節約により、オンチップメモリの少ない小型のマイクロコントローラを使用。これにより、特にマスマーケット向けに大量に製造されたデバイスの場合、大幅なコスト削減が可能
・ newlibやnewlib-nanoなどのライブラリの単純な代替品であるため、組み込みアプリケーションを縮小および高速化します。newlibの主な関心事がフラッシュのサイズ、パフォーマンス、またはバイラルライセンスの帰属条項であるかどうかにかかわらず、SEGGERランタイムライブラリemRunがソリューションです。
◆最適化された浮動小数点ライブラリ
emRunの主要コンポーネントはemFloatです。これは、組み込みシステム向けにゼロから設計された、高度に最適化されたIEEE754準拠の浮動小数点ライブラリです。非常に高速で非常に小さく、純粋なソフトウェアでFPUのようなパフォーマンスを提供します。FPUが利用可能な場合でも、emFloatは複雑な数学関数に対するFPUのパフォーマンスを向上させます。20年以上にわたって開発および研ぎ澄まされたemFloatは、小さなコードサイズ、実行速度の向上、またはその組み合わせに対して構成可能であり、計算結果はすべてのモードで同じです。
・ ヒープやメモリの管理は不必要
・ RAM使用量を削減
・ ROMの使用量を削減
・ パフォーマンスが大幅に向上
・ ウイルスライセンスまたは帰属条項は含まれていません
◆emRunとは
emRunとは、SEGGERランタイムライブラリとは、SEGGERのランタイムライブラリemRunは、組み込みシステム向けに最適化されています。
・ アセンブリ言語で記述されたタイムクリティカルなルーチンを備えた高性能
・ コードサイズの大幅な削減
・ 高速または小型サイズ用に構成可能
・ SEGGERの最適化された浮動小数点ライブラリemFloatを含む
・ さまざまなツールチェーンで使用するために設計されています
・ EABI互換機能
・ 最小RAM使用量
・ ヒープ要件はありません
・ バイラルライセンス、帰属条項なし
SEGGERのランタイムライブラリemRunは、そのツールチェーン（通常はnewlib、newlib-nano、またはその他のバリアント）で提供されるランタイムライブラリをemRunに置き換えることにより、GCCベースのIDE /ツールチェーンで使用できます。
例は次のとおりです。
・ Segger Embedded Studio
・ STM32用AC6システムワークベンチ（SW4STM32）
・ Atmel Studio 7
・ Atollic TrueStudio for STM32
・ NXP MCUXpresso
・ Renesas e 2 studio（SynergyまたはRZターゲット用）
・ SiLabs Simplicity Studio
・ SEGGER組み込みメーカーとローリーのCrossWorks、emRunはすでにデフォルトのCライブラリに採用
SEGGERのランタイムライブラリemRunはソースコードで提供され、必要なものがすべて含まれています。
2021年8月、RISC-VベースのDSPのスペシャリストプロバイダであるBeijing Haawking Technology社が、HX2000シリーズチップ用のコンパイラツールとともに配布するために、SEGGER社emRun forRISC-Vランタイムライブラリのライセンスを取得したことを発表しました。emRun for RISC-Vは、RISC-V用に最適化されたアセンブリであるため、RISC-Vデバイスで比類のないパフォーマンスとコードサイズを実現します。
多くの場合、コードサイズが小さいため、より小さなマイクロコントローラとより少ないオンチップメモリを使用できます。これにより、特にマスマーケット向けに大量に製造されたデバイスの場合、大幅なコスト削減が可能になります。性能の向上は、さらに高速な反応時間とより低い消費電力でより良い製品につながります。
HX2000シリーズは、RISC-V命令セットに基づくリアルタイムの産業用制御DSPであり、高性能コアとアプリケーション周辺機器を統合しています。産業用制御、モーター駆動、デジタル電源、新エネルギーなどの分野で幅広く使用できます。
ポジティブワンは、ARMのみだけではなく、RISC-Vを利用した開発にはかかせないランタイムライブラリとツールチェーンを提案をしてきます。
【SEGGER社について】
SEGGER Microcontrollerは、組み込みシステム向けのソフトウェア、ハードウェア、開発ツールのフルレンジサプライヤです。同社は、手頃な価格で、柔軟で使いやすいツールとコンポーネントを使用して、開発プロセス全体を通じてサポートを提供しています。SEGGERは、急速に発展するIoT、エッジコンピューティングのニーズを満たすセキュアな通信とデータおよび製品セキュリティのためのソリューションを提供します。Segger社は1992年に設立され、着実に成長しています。詳細については、以下をご覧ください。https://www.segger-pocjapan.com
【ポジティブワン株式会社について】
社名 ポジティブワン株式会社（POSITIVE ONE CORPORATION）
所在地 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂１－１２－１ 渋谷マークシティ・ウエスト22F
所在地 〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6神戸国際会館 22F
ＵＲＬ https://www.positive-one.com
ポジティブワン株式会社は、「サービスモデル」のための「ものづくり（IoT端末側から）」の仕様設計から開発製造に至るまでのワンスポットソリューションを提供いたします。
今までの半導体関連を取り巻くエンベデッドのプレイヤは、自社開発をしたコア製品を販売することにフォーキャスをしているため、サービスモデルや仕様にあった製品を提案することは難しいかったです。ポジティブワンは、海外の有力な最先端技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できる商社機能、自社のハードウエアからソフトウエアの開発製造、そして、テストから認証サービスのための第三者試験機関との提携と支援サービスにより、多様にあったサービスに対応できます。企画段階での仕様作成、技術的な問題定義や解決、最先端技術の導入に選ばれます。それは、IoT端末以外、自動車、医療、産業機器などの安全性や信頼性を求められる分野での経験や実績を積んでいます。
【本件に関するお問い合わせ先】
ポジティブワン株式会社
メールアドレス：poc_sales@positive-one.com
