日本・東京、2021年9月21日 - 国際電気標準会議による消費者用電気機器に向けた新しい安全規格IEC 62368-1の施行を受け、多くのメーカーは、より高性能な難燃(FR)材料を必要としている。こうした中、SABIC(日本法人:SHPPジャパン合同会社、東京都千代田区)は、中国の大手スマートフォン・メーカーであるRealme社が、同社製スマートフォンRealme C25のバッテリー用エンクロージャーの成形素材にSABICのLNP(tm) ELCRES(tm)(エルクレス)EXL7414コポリマーを採用したことを本日明らかにした。これにより、0.6mm厚でUL-94規格V-0の難燃性に準拠し、新たなIEC規格に対応した。加えて、LNPコポリマーの優れた難燃性は、超薄肉部品用途における使用の可能性を広げ、これまでにない薄肉設計によってデバイスの軽量化や省スペース化を可能にする。さらに、SABICのLNP ELCRES EXL7414コポリマーは、薄肉成形を可能とする優れた流動性、落下による損傷に耐える高い延性、紫外線(UV)硬化塗装にも対応できる高耐薬品性を有している。Realme社の新しいスマートフォンは2021年3月に発売されている。
SABICのLNP & NORYL部門のビジネスマネジメント担当ディレクターであるJoshua Chiawは、「SABICは、Realme社のようなお客様が、世界的に厳しさを増す規制に迅速に対応し、コンプライアンスに準拠できるよう、特殊材料の開発を続けてまいります。SABICは画期的な素材のポートフォリオを拡大させていくだけでなく、この動きのはやい業界におけるアプリケーション開発のニーズを後押しするため、豊富な技術サービスと専門知識をお客様に提供しています。」とコメントする。
超薄肉で優れた難燃性
IEC 62368-1規格は、オーディオ・ビデオ機器を扱っていたIEC 60065およびIT機器を扱っていたIEC 60950など各種の国際規格が統一されたものであり、安全要件がさらに強化されている。2020年12月に施行されたこの新しい規格では、リチウムイオン電池などの危険を伴うエネルギー源は内蔵の安全装置に封入し、機器のユーザーにエネルギーが伝わらないようにすることが求められている。
Realme社のC25スマートフォンは、急速充電が可能な高出力6000mAHリチウムイオン・バッテリーを搭載している。この強力なバッテリーを収容するため、同社はSABICの優れた難燃性を持ったLNP ELCRES EXL7414コポリマーで射出成形されたカバーを採用している。またC25スマートフォンは、同業界の小型化トレンドに対応するため、薄型(約9.6mm)で軽量(約209グラム)な設計が採られている。
製品の軽量化と、内部コンポーネントの極限までの省スペース化を可能にするため、Realme社ではIEC規格に準拠した超薄肉のバッテリー・カバーを求めていた。同社は、SABICのELCRES EXL7414コポリマーを採用した初の消費者用電気機器ブランドである。ポリカーボネート(PC)をベースとするこのコポリマーは、標準のPCに代わるもので、0.6mm厚でUL-94規格V-0に準拠する優れた難燃性(FR)を提供する。安全重視の一環として、LNP ELCRES EXL7414コポリマーは、非塩素系および非臭素系の難燃剤が使用されている。
SABICのLNP ELCRES EXL7414コポリマーの優れた流動性は、超薄肉設計が可能な上、標準のPCと比較して成形サイクルタイムが短く、生産性が高いといった特徴を発揮する。また、この素材は、落下時でも高い弾力性を実現する低温延性(-40度C)や、二次塗装に対する耐薬品性に優れている。本製品は、幅広い不透明色のカラーバリエーションが取り揃えられており、世界中で入手可能である。
SABICのAPAC地域におけるフォーミュレーション & アプリケーション担当ディレクターであるJenny Wangは、「SABICの研究開発チームはお客様と緊密に連携し、性能向上から新たな規制の準拠に至るまで、さまざまな要件に対応できる創造的なソリューションを迅速に提供しています。SABICは業界に関する深い知識を活用することで、薄型化、小型化、高性能化が進む消費者用デバイスの最新トレンドに対応しています。今回のRealme社とのコラボレーションは、素材におけるイノベーションをお客様のニーズに適合させる有用性を示すものです。」とコメントしている。
SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)はサウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルカンパニーです。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料、金属といった製品の世界規模での生産活動を行っています。
SABICでは解決すべき課題の特定やソリューションの開発を通して、建設、医療機器、包装、肥料、電気電子、輸送機器、クリーンエネルギーといった主要アプリケーションに携わる顧客をサポートしています。2020年の生産量は6,080万トンです。
SABICは世界50か国以上で事業を展開し、3万2,000人を上回る従業員を全世界で雇用しています。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで9,946件の特許出願を行っているほか、5つの主要地域(アメリカ、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア)においてイノベーションのハブとなる研究開発のリソースを有しています。
https://www.sabic.com/
SHPPジャパン合同会社について
SABICは、2020年4月1日付で日本法人の称号をSABICジャパン合同会社からSHPPジャパン合同会社に変更しました。
SABICのLNP & NORYL部門のビジネスマネジメント担当ディレクターであるJoshua Chiawは、「SABICは、Realme社のようなお客様が、世界的に厳しさを増す規制に迅速に対応し、コンプライアンスに準拠できるよう、特殊材料の開発を続けてまいります。SABICは画期的な素材のポートフォリオを拡大させていくだけでなく、この動きのはやい業界におけるアプリケーション開発のニーズを後押しするため、豊富な技術サービスと専門知識をお客様に提供しています。」とコメントする。
超薄肉で優れた難燃性
IEC 62368-1規格は、オーディオ・ビデオ機器を扱っていたIEC 60065およびIT機器を扱っていたIEC 60950など各種の国際規格が統一されたものであり、安全要件がさらに強化されている。2020年12月に施行されたこの新しい規格では、リチウムイオン電池などの危険を伴うエネルギー源は内蔵の安全装置に封入し、機器のユーザーにエネルギーが伝わらないようにすることが求められている。
Realme社のC25スマートフォンは、急速充電が可能な高出力6000mAHリチウムイオン・バッテリーを搭載している。この強力なバッテリーを収容するため、同社はSABICの優れた難燃性を持ったLNP ELCRES EXL7414コポリマーで射出成形されたカバーを採用している。またC25スマートフォンは、同業界の小型化トレンドに対応するため、薄型(約9.6mm)で軽量(約209グラム)な設計が採られている。
製品の軽量化と、内部コンポーネントの極限までの省スペース化を可能にするため、Realme社ではIEC規格に準拠した超薄肉のバッテリー・カバーを求めていた。同社は、SABICのELCRES EXL7414コポリマーを採用した初の消費者用電気機器ブランドである。ポリカーボネート(PC)をベースとするこのコポリマーは、標準のPCに代わるもので、0.6mm厚でUL-94規格V-0に準拠する優れた難燃性(FR)を提供する。安全重視の一環として、LNP ELCRES EXL7414コポリマーは、非塩素系および非臭素系の難燃剤が使用されている。
SABICのLNP ELCRES EXL7414コポリマーの優れた流動性は、超薄肉設計が可能な上、標準のPCと比較して成形サイクルタイムが短く、生産性が高いといった特徴を発揮する。また、この素材は、落下時でも高い弾力性を実現する低温延性(-40度C)や、二次塗装に対する耐薬品性に優れている。本製品は、幅広い不透明色のカラーバリエーションが取り揃えられており、世界中で入手可能である。
SABICのAPAC地域におけるフォーミュレーション & アプリケーション担当ディレクターであるJenny Wangは、「SABICの研究開発チームはお客様と緊密に連携し、性能向上から新たな規制の準拠に至るまで、さまざまな要件に対応できる創造的なソリューションを迅速に提供しています。SABICは業界に関する深い知識を活用することで、薄型化、小型化、高性能化が進む消費者用デバイスの最新トレンドに対応しています。今回のRealme社とのコラボレーションは、素材におけるイノベーションをお客様のニーズに適合させる有用性を示すものです。」とコメントしている。
SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)はサウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルカンパニーです。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料、金属といった製品の世界規模での生産活動を行っています。
SABICでは解決すべき課題の特定やソリューションの開発を通して、建設、医療機器、包装、肥料、電気電子、輸送機器、クリーンエネルギーといった主要アプリケーションに携わる顧客をサポートしています。2020年の生産量は6,080万トンです。
SABICは世界50か国以上で事業を展開し、3万2,000人を上回る従業員を全世界で雇用しています。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで9,946件の特許出願を行っているほか、5つの主要地域(アメリカ、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア)においてイノベーションのハブとなる研究開発のリソースを有しています。
https://www.sabic.com/
SHPPジャパン合同会社について
SABICは、2020年4月1日付で日本法人の称号をSABICジャパン合同会社からSHPPジャパン合同会社に変更しました。