2021年04月28日 11:30

Microchip、宇宙システム向けRH(耐放射線強化) Arm(R) コア採用マイクロコントローラ ファミリの拡充を発表

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[NASDAQ: MCHP] - 惑星探査、軌道衛星ミッション、宇宙研究を含む深宇宙計画には優れたコネクティビティと処理能力を備えた革新的な宇宙船システム技術が必要です。開発コストの削減と開発期間の短縮を実現しながらシステムの集積度と性能を向上させるため、宇宙アプリケーションにおけるCOTS技術とスケーラブルなソリューションの採用が増えています。Microchip Technology Inc.(日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 吉田洋介 以下Microchip社)は本日、SAMRH71https://www.microchip.com/wwwproducts/en/SAMRH71) ArmベースMPU(マイクロプロセッサ)の認定取得とSAMRH707https://www.microchip.com/wwwproducts/en/SAMRH707) MCU(マイクロコントローラ)の受注開始を発表しました。どちらの製品もArm Cortex-M7 SoC RH(耐放射線強化)技術を実装しています。

「運用側が宇宙船と人工衛星のコスト、サイズ、重量低減の方法を探る一方で、堅牢で新しい通信およびデータ機能、より高い信頼性、より速い処理速度が求められているため、宇宙船と人工衛星はますます複雑になりつつあります。」とMicrochip社の航空宇宙および防衛部門副社長のBob Vampolaは述べています。「そのような状況にある今日、機能の向上と宇宙システムの統合を実現しながらシステム開発コストを低減する事がこれまで以上に重要です。」

Microchip社のSAMRH71とSAMRH707は、ESA(欧州宇宙機関)とフランスの宇宙機関であるCNES(国立宇宙研究センター)のサポートを受けて研究、開発されました。

「Armコアベースの製品を採用する事により、コンシューマおよび産業用市場で実績のあるエコシステムを使えるため、宇宙アプリケーションにおける可能性が広がります」とCNESのVLSIコンポーネント エキスパートのDavid Dangla氏は述べています。「SAMRH71はArm Cortex-M7を採用した市販のRH(耐放射線強化)MPUです。本製品なら宇宙向けでない部品の採用時に必要な、大掛かりな耐放射線防護策が不要であり、シングルコア プロセッサのシンプルさと先進アーキテクチャの高性能が得られます。」

「パワフルなプロセッサコア、DAC (D/Aコンバータ)、ADC (A/Dコンバータ)の統合は航空宇宙アプリケーションにおける新しい課題に対応するために重要です」とESAのオンボード コンピュータ エンジニアであるKostas Marinis氏は述べています。「Microchip社のSAMRH707は使いやすい機能を備えた低コストRH MCUです。」

標準的なArm Cortex-M7アーキテクチャと車載および産業用プロセッサと同じ周辺モジュールを備えたSAMRH71とSAMRH707ならコンシューマ デバイス向けの標準的なソフトウェアおよびハードウェア ツールを活用できるため、システム開発コストの削減と迅速な開発が可能です。

Microchip社製COTS車載SoCのRH版であるSAMRH71は、宇宙コネクティビティ インターフェイスと200 DMIPS (Dhrystone MIPS)超の高性能アーキテクチャを備えています。高水準の耐放射線性能、高温対応、高信頼性向けに設計されたSAMRH71は、Arm Cortex-M7コアとSpaceWire、MIL-STD-1553、CAN FD、Ethernet等の高帯域幅通信インターフェイス、IEEE 1588 gPTP (Generalized Precision Time Protocol)機能を備えています。本製品はCNESのサポートによりESCC認定を取得しており、MIL規格Class VおよびQ高信頼性グレードに準拠しているため、システムは厳しいコンプライアンス要件を満たせます。

Microchip社RH Arm Cortex-M7ベースMCUポートフォリオを拡充するSAMRH707は、高い耐放射線性能、高温対応、高信頼性向けに設計されており、100 DMIPSを超えるDSP(デジタル信号処理)機能付きプロセッサ ユニット、アナログ機能、宇宙コネクティビティ インターフェイスを小フットプリントに統合しています。SAMRH707はSRAM、フラッシュメモリ、SpaceWire、MIL-STD-1553、CAN FD等の高帯域幅通信インターフェイス、12ビットADC、DAC等のアナログ機能を備え、高水準の統合を実現しています。

宇宙用に設計されたMCU、MPU、FPGA(フィールド プログラマブル ゲートアレイ)によって、Microchip社は新しいシステムの開発にクリティカルな部品を提供します。Microchip社は宇宙用部品認定済みRHおよびRT(耐放射線)パワー、タイミング、クロックデバイス、コネクティビティ、メモリ ソリューションを含むトータルシステム ソリューションを提供しています。

開発ツール
迅速なシステム設計を支援するため、SAMRH71F20-EKおよびSAMRH707F18-EK評価用ボードを提供いたします。Microchip社のエコシステム全体がSAMRH707とSAMRH71をサポートしており、MPLAB? Harmonyツールスイートとサードパーティの宇宙アプリケーション ソフトウェア サービスも利用できます。両製品ともMicrochip社のMPLAB X IDE(統合開発環境)を使った開発とデバッグ、ソフトウェア ライブラリ、MPLAB Harmony v3.0でサポートされます。

在庫/供給状況
QMLQ (SAMRH71F20C-7GB-MQ)およびQMLV (SAMRH71F20C-7GB-SV)相当認定レベルのSAMRH71セラミック パッケージ デバイスは本日より受注を開始いたします。大量生産と低コストが必要なアプリケーション向けには、BGA(ボールグリッド アレイ) プラスチック パッケージのSAMRH71をプリント基板設計または評価用に提供いたします。CQFP164セラミック パッケージのSAMRH707 (SAMRH707F18A-DRB-E)は本日よりサンプル出荷を開始いたします。

詳細と製品のご購入はMicrochip社または正規代理店にお問い合わせ頂くか、Microchip社ウェブサイトhttps://www.microchip.com/en-us/solutions/aerospace-and-defense)をご覧ください。

リソース
高画質の写真はFlickrでご覧ください。
● アプリケーション画像: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/51105116672/
● 製品画像: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/51105428959/

Microchip Technology社について
Microchip Technology社(以下、Microchip社)はスマート、コネクテッド、セキュアな組み込み制御ソリューションのトッププロバイダです。使いやすい開発ツールと包括的な製品ポートフォリオにより、リスクを低減する最適な設計を作成し、総システムコストの削減、迅速な商品化を実現できます。Microchip社は産業、車載、民生、航空宇宙と防衛、通信、コンピューティングの市場で120,000社を超えるお客様にソリューションを提供しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社ウェブサイト(http://www.microchip.com)をご覧ください。

詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社): daphne.yuen@microchip.com

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

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会社概要

商号
マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社(マイクロチップテクノロジージャパンカブシキガイシャ)
代表者
櫟 晴彦(イチイ ハルヒコ)
所在地
〒105-0013
東京都港区浜松町 1-10-14 住友東新橋ビル3号館4階
TEL
03-6880-3770
業種
その他IT関連
上場先
その他

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