2020年12月14日 09:00

インターネット放送局WALLOPにて3密実験! 室内空気質測定デバイスEmvinoを活用してインターネット公開生放送スタジオ内の二酸化炭素濃度を計測!

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株式会社ワロップ放送局(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:頃末 敬、以下、ワロップ放送局)が運営するインターネット放送局「WALLOP」は、シードプラス(埼玉県川口市:代表前嶋武氏)が開発した簡易式室内空気質(IAQ)測定デバイス・Emvino(エンビーノ)を使用して、2020年11月17日に公開放送中のスタジオ内の二酸化炭素濃度を計測いたしました。
 今回は日頃から3密対策を実施しながら公開生放送を行っているWALLOP観覧スタジオ(STUDIO WAROS)内に、Emvinoを設置して室内空気質(IAQ)を測定し、二酸化炭素濃度に換算した数値を計測いたしました。

 当日、通常の定員98名の観覧スタジオには、行政の指示制限に従い定員の半数である49名が番組の観覧をしており、Emvino2台を使ってステージサイドと観客席後方の2か所に設置し、室内空気質をチェックすることにいたしました。
 Emvinoは、3G回線を通じてデータ通信が行えるので、測定結果をサーバーに記録蓄積するとともに、サーバーを通じてリアルタイムでも確認できるので、PCを通じてモニターなどに表示することが出来るのが特徴です。それにより番組本番中にリアルタイムの室内空気質チェックが可能となります。スタジオ内の空気質が常に可視化できる機能は、スタジオ運営者やイベント主催者、ひいては来場中のお客様や出演者にとっても安心のできる機能であると今回の計測を通じて実感いたしました。

【実際の計測データ】
 2台のEmvinoは番組リハーサル開始前に観覧スタジオ内に設置し、別室で生配信を視聴しながら室内空気質の測定データをモニタリングいたしました。

 番組は19:00にスタートするため、18:30頃の番組リハーサル開始。リハーサルが開始してまもなく、ステージサイド(以後、前方)の数値に変化が見られました。計測当初500ppm程度だった二酸化炭素濃度が570ppm程度に上昇。観客席後方(以後、後方)は、観客の入場前であるため、ほとんど変化は見られませんでした。
 添付している画像の右側が前方、左側が後方の二酸化炭素濃度を表示しており、グラフ図はオレンジが前方、グリーンが後方の時間経過による二酸化炭素濃度の推移を表しています。
 18:50頃から観覧者の入場が始まり921ppmまで前方が上昇する。後方があまり変わらないのは前列から席が埋まっていくのと連動した数字だと判断できます。また、感情が高まると声が大きくなったり紅潮したりするのと同じように呼吸が増えるので二酸化炭素濃度は上昇する傾向にあるといわれています。

 19:00に番組がスタートすると数値が一気に1000ppmを超えました。出演者が発話を開始すると共に番組スタートによる観客の期待や興奮が数値になって可視化されていくのがわかります。その後上昇を続けて1200ppmを超えた辺りがピークとなり、以後は徐々に二酸化炭素濃度は下がり始めました。スタジオ内の換気装置が機能しているためと思われます。
 番組開始以後はおおむね前方後方共に1000ppmを超えた数値で推移していきました。
発話する出演者がいる前方よりも観客が多い後方空間の濃度が高いと考えられますが、その差はわずかでありこの時点ではほぼ均一の状態に保たれていると考えられます。
 この状態で19:30頃まで推移。前方の数値は次第に1000ppm以下の数値を示しますが、後方はやや上昇傾向にあり、第二波のピークが訪れ1300ppm辺りの数値に達しました。20:00で公開生放送が終了して番組エンディングとなり観客席に離席者やざわつきが見られたので、後方に若干の密が見られたという事も確認できます。

 番組は20:20頃に終了し、来場者は別フロアに設けられた特典会会場へと移動していきました。番組終了後3分程度で1000ppmを下回り、スタジオ内の換気機能が引き続き確保されていることを確認できます。
 上記の図は番組開始前から終了後までの時間経過による二酸化炭素濃度の推移グラフです。観客の入場を行った直後に急上昇して番組開始でピークに達し、徐々に下がっていきます。番組終了し、観客が退出すると一気に数値が下がることも確認できます。観客席の出口は後方に1か所のみとなるため若干の滞留も見られますが、徐々に数値も下がっていきます。

 ビル管理法に定める特定建築物(興行場、百貨店、集会所、演技場、店舗等の用途に供される延べ床面積3000平米以上の建築物であって多数の者が使用・利用するもの)に該当する場合の空気環境基準の二酸化炭素濃度は1000ppmを大きく超えない数値が好ましいとされており、また文部科学省の定める学校教室等における二酸化炭素濃度基準1500ppmを超えることはありませんでしたので、観覧スタジオも十分に換気が行き届いていると解釈することができます。また、前方後方で計測値に大きな差異が見られなかったことから、今回の観覧スタジオの規模ではEmvino1台でほぼカバー出来るとも考えられます。また発話を繰り返す演者サイドの前方よりも消防法に定められた定員の半数49名に制限されたとはいえ、多数の観客が居る後方の数値が高かったことは意外な結果でもありました。また番組担当スタッフによると、番組終了後に後方ドアを開放したとの事だったのでドアの開放で換気の効果が得られていることも明らかとなりました。


 3密回避方法として定員半分以下での開催や定期的な換気の励行が推奨されているものの、実際にクラスターも発生しているライブ会場などの室内イベント会場ではどの程度効果があるか、といった検証はこれまでほとんどなされていなかった様に見受けられます。実際に可視化することでより安全にイベント開催と3密回避対策が行われていることを示す数字として活用ができると考えます。なお、モニターを通じて二酸化炭素濃度をリアルタイムで会場内に表示することも可能であり、イベント主催者だけでなく、来場者、出演者が安心してイベントに参加することも可能になります。ワロップ放送局では、今後もより安心・安全な番組やイベントの開催を目指しスタッフ一同、取り組んでまいります。


【簡易式室内空気質測定デバイスEmvinoについて】
今回レポートで使用した簡易式室内空気質測定デバイスEmvinoの端末価格は参考上代75,000円(税抜 3Gモデル)、この他サーバー通信メンテナンスパッケージ(参考上代75,000円税抜)が必要となり1年ごとの更新が必要となります。
お見積もりや設置についての詳細のお問い合わせは株式会社スターリング関連会社の株式会社地域商社すみだ(東京都墨田区)までお願いいたします。

【「Emvino」お問い合わせ先】
株式会社地域商社すみだ
MAIL:info@pip-cosme.com
担当:吉井
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ワロップ放送局
TEL:03-5819-2288
MAIL:web@wallop.co.jp
担当:山本

---------会社概要---------
【社 名】株式会社ワロップ放送局
【所在地】東京都墨田区業平4-16-6
【URL】 http://www.wallop.tv/
【代表者】代表取締役社長 頃末 敬
【設立年月日】2011年10月
【事業内容】インターネット放送局の運営、外部中継、番組制作、CM・映像制作、イベント企画・運営、タレントキャスティング、アーティストプロデュース事業、音楽レーベル、レンタルスタジオ

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  • エンターテイメント、文化、芸能

会社概要

商号
株式会社ワロップ・3.0 (カブシキガイシャワロップサンテンゼロ)
代表者
頃末 敬(コロスエ タカシ)
所在地
〒130-0002
東京都墨田区業平4-16-6 
TEL
03-5819-2288
業種
エンターテイメント
上場先
未上場
従業員数
50名未満
会社HP
http://www.wallop.co.jp

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