日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二、略称:日販)は、山口県で書店を営む株式会社文栄堂(代表取締役社長:清地 泰宏、屋号:文榮堂)と山口大学経済学部(学部長:兵藤 隆)の学生とともに、「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2020」を開始し、11月6日(金)より、文榮堂山口大学前店の2階に、学生企画による4軒の書店をオープンしました。
実施の背景
文化発信の拠点である書店が市町村に1店舗も存在しない「書店ゼロ自治体」は、全国の市町村数のうち2割強を占めるまでとなりました。山口県もその例外ではなく、4つの市町村に書店がありません(日販調べ)。
そのような中、山口県で71年続く書店・文榮堂とともに地域の活性化に取り組み、地域に貢献したいという思いから、2017年度より地方創生プロジェクトを開始しました。2020年度で4回目の実施となります。
実施内容
2020年度は、「ニューノーマル時代における、本と書店の地域貢献」をテーマに、山口大学経済学部 松田温郎准教授、平野哲也准教授のゼミを受講する学生を中心とした16名が、4チームに分かれて自由に書店のアイデアを企画します。文榮堂山口大学前店の2階を間借りして、11月6日(金)から12月31日(木)まで書店を運営し、売上や企画力を競います。最終的に、2021年1月19日(火)、運営した書店の成果報告として学生自ら文榮堂へプレゼンテーションを行い、全ての企画の中から最優秀賞が決定されます。
書店のスペースは、1チームにつき本棚1本。学生たちが思い思いの書店を実際にオープンさせることで、山口の街を巻き込み、活性化を考える産学連携のプロジェクトです。
学生企画店舗概要
1.店舗名「ゆらりぼん」
所属ゼミ:松田ゼミ
学生 :経済学部4年生2名 2年生3名
企画概要:200円の入場料を支払い、入室できるレトロな空間を創作。
コロナ禍で刺激の少ない毎日に、五感を刺激する非日常体験を提案。
店舗紹介:私たちは、「贅沢に時間を使う、レトロ空間」をイメージした本棚を作っています。
古き良き時代のレトロ空間に包まれて、ゆったりとした時間をお過ごしください。
SNS :Twitter https://twitter.com/Yuraribon4649
▼外観 ▼内観
2.店舗名「未来書店」
所属ゼミ:松田ゼミ
学生 :経済学部2年生4名
企画概要:漠然とした不安な毎日を過ごす就活生をターゲットに、悩みの種類に応じた選書フェアを実施。
店舗紹介:私たち未来書店は、コロナの影響で「就職活動や働き方」への不安を抱えている学生の
「見えない将来」を「見える将来」に変える、厳選した5冊の本を並べています。
3.店舗名「restart」
所属ゼミ:平野ゼミ
学生 :経済学部3年生4名
企画概要:コロナで、時間的な余裕ができたので、新たな趣味を始めたいけど何をしたいかわからない。
そんなニーズに“おみくじ”で応え、書店店頭でのセレンディピティを演出。
店舗紹介:「意外とこの趣味私にあってるかも。」
筋トレや料理など、おうちでできる趣味を始めてみませんか。
私たちrestartの棚では、おみくじや入門書、雑誌などを通して、新しい趣味の紹介を
していこうと思っています。
4.店舗名「PASS&TRAVEL」
所属ゼミ:平野ゼミ
学生 :経済学部3年生3名
企画概要:書店のお客さん同士の交流を活性化。あえてアナログな伝言板を設置することで、
物理的な関わりを高めながらお客さん同士の交流を演出。
店舗紹介:PASS&TRAVELは伝言板を通じて人と人とが繋がる場を提供しています。
伝言板には、本の紹介・募集欄、自由記述欄があり、間接的に色々な人と交流できます。
新たなコミュニケーションの場として、ぜひご利用ください。
「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2020」概要
出店場所 文榮堂山口大学前店2階
出店スペース 1チームにつき本棚1本分
販売期間 2020年11月6日(金)~12月31日(木)
取扱商品 文榮堂で取り扱い可能な商品
(書籍・雑誌・コミック・文具・雑貨など)
学生の役割 ・店名、取扱商品、商品量の決定
・陳列、VMDの実施
・店舗販促活動
※清掃・販売は文榮堂が行う
評価基準 成果、企画力、運営能力、プレゼン評価 の4つの項目で評価します。
企画実施店舗
文榮堂山口大学前店
住所 〒753-0831 山口県山口市平井775
TEL:083-923-2319 FAX:083-932-2008
営業時間 10:00~22:00
■本件に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会社 社長室広報課 担当:吉野
TEL.03-3233-3829 FAX.03-3233-6045
E-mail:press@nippan.co.jp