この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社（本社＝大阪市西区、代表取締役社長＝川原喜治）は、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、乳酸菌の機能性が再び注目を集め、需要が拡大しているヨーグルト・乳酸菌飲料市場について調査を実施、その結果を発表した。
停滞期にあったヨーグルト・乳酸菌飲料市場は復調の兆しをみせている！
・ヨーグルト・乳酸菌飲料市場は、2019年度で前年比1.3％減の6,703億円となった。このうち、ヨーグルトは4,569億円（構成比68.2％）、乳酸菌飲料は2,134億円（同31.8％）であった。
・ヨーグルト市場は前年比0.8％減、2010年度比約1.5倍で推移。同市場は、乳酸菌配合商品のカテゴリーが広がったことで需要が流れ、2016年度をピークに微減が続いている。同じく、乳酸菌飲料市場は前年比2.4％減、2010年度比約1.3倍で推移した。「カルピス」（アサヒ飲料）や「ヤクルト」（ヤクルト本社）など上位ブランドの人気が根強く堅調であったものの、2019年度は天候不順の影響もあって落ち込んだ。
・2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、健康維持のためにヨーグルト・乳酸菌飲料の摂取ニーズが拡大。全体の市場規模は前年比3.9％増の6,964億円と復調する見込みである。
「整腸」の次に規模が大きい「免疫力向上」は、
新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに需要が高まっている！
・2019年度のヨーグルト・乳酸菌飲料市場を機能別にみると、整腸が4,702億5,000万円（構成比70.2％）で最も大きい。以下、免疫力向上が752億5,000万円（同11.2％）、胃の保護が487億5,000万円（同7.3％）、栄養補給が253億5,000万円（同3.8％）、抗肥満が252億5,000万円（同3.8％）で続いている。
・整腸は、前年比2.5％減で推移。同機能は、オーソドックスなヨーグルト・乳酸菌飲料の効果として数多くのブランド・商品が訴求している。しかし、近年は善玉菌の機能研究が進んだことで、様々な機能が台頭しており、需要が流出している。
・免疫力向上は、前年比0.9％増となった。同機能は、新型コロナウイルス感染拡大によって注目が集まっており、下期に入ってからニーズが急増。「R-1」（明治）や「iMUSE」（キリンホールディングス）、「ラクトフェリンヨーグルト」（森永乳業）、「カルピス由来の乳酸菌科学シリーズ」（アサヒ飲料）など複数のブランドから商品が展開されており、需要を獲得している。
・2020年度は、コロナ禍で高まる健康需要の中でも、特に免疫に対するものが高いことから、引き続き免疫力向上が好調に推移するとみられる。さらに、「iMUSE」が免疫効果の商品では初めて機能性表示食品として受理されたことから、同機能の注目度はさらに高まるとみられ、同機能の規模は前年比15.3％増の867億5,000万円と大幅に増加する見通しである。
【調査要覧】
＜調査対象＞
店販・通販問わず市販されているヨーグルト・乳酸菌飲料（PB商品も含む）
◎ プレーンヨーグルト
◎ ハードヨーグルト
◎ ソフトヨーグルト
◎ ドリンクヨーグルト
◎ 乳酸菌飲料
※ヨーグルト種菌、フローズンヨーグルト、乳酸菌・ビフィズス菌入りの清涼飲料水、サプリメント、加工食品は対象外
＜調査対象企業＞
◎ 明治
◎ アサヒ飲料
◎ ヤクルト本社
◎ 森永乳業
◎ 雪印メグミルク
◎ ダノンジャパン
◎ 日清ヨーク
◎ 日本ルナ
◎ 江崎グリコ
◎ オハヨー乳業
◎ キリンホールディングス
◎ チチヤス
◎ カゴメ
◎ 協同乳業
◎ タカナシ乳業
◎ フジッコ
◎ イオン
◎ ポッカサッポロフード＆ビバレッジ
◎ 日本コカ・コーラ
◎ マルサンアイ
◎ 国分フードクリエイト
◎ ハウスウェルネスフーズ
＜調査実査日＞
2020年8月～10月
＜資料名＞
「2020年 ヨーグルト・乳酸菌飲料市場の最新動向と将来展望」
― コロナ禍で再注目！健康維持のために免疫効果を訴求した商品のニーズが拡大！ ―
http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr120210544
発刊日：2020年10月9日 頒価：99,000円（税抜）
【会社概要】
会社名：TPCマーケティングリサーチ株式会社
所在地：大阪府大阪市西区新町2-4-2 なにわ筋SIAビル
事業内容：マーケティングリサーチおよび調査レポートの出版
コーポレートサイト：http://www.tpc-cop.co.jp/
オンラインショップ「TPCビブリオテック」：http://www.tpc-osaka.com/
ISO27001認証書番号：IS598110
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