スマートフォンベースの曝露通知システムをウェアラブルデバイスで活用できる仕様を策定
米国ワシントン州カークランド -- Bluetooth SIG(Special Interest Group)は、米国時間2020年8月18日、現在スマートフォンで動作する曝露通知システム(Exposure Notification Systems、略語:ENS)をウェアラブルデバイスでも利用できるようにする新しいBluetooth仕様を策定中であることを発表します。
既存の曝露通知システムがリストバンド等のウェアラブルデバイスでも利用できるようになることで、小学生や介護施設に住む高齢者といったスマートフォンの利用率が低い年齢層でも曝露通知システムを活用しやすくなります。仕様の草案は数ヶ月以内に公開予定です。
曝露通知システムはスマートフォンに搭載されているBluetooth (R) 技術を活用し、新型コロナウイルス感染症で陽性と診断された人と濃厚接触した可能性のあるユーザーに通知を行うシステムで、現在、各国の政府保健機関などで導入されています。スマートフォンは、その普及率の高さから曝露通知システムを利用する最適のデバイスです。
しかし、スマートフォンだけでは全ての年齢層をカバーできていないのが実情です。日本のスマートフォン保有率は20歳代と30歳代の各年齢層では9割以上であるものの、小学生は4割以下、75才以上は2割を切っています。※1
ミュンヘン工科大学の物理学教授で、新型コロナウイルスに対する非医薬品介入の研究を進めているエリザ・レスコーニ氏は次のように述べています。
「COVID-19のような感染症の場合、感染拡大の防止にあたってとりわけ重点的な管理が求められる年齢層が存在します。ですがこういった層ではスマートフォンの普及率が比較的低い場合が多く、スマートフォンをベースとした現在の曝露通知システムではカバーしきれていません。ウェアラブルデバイスによる曝露通知システムのサポートは、こういった年齢層が効果的に活用できるようになる画期的な方法と言えるでしょう」
このニーズに応えるため、Bluetoothメンバー企業130社以上によるBluetooth SIGの曝露通知のワーキンググループ(ENWG)を設立して各社が協力を進め、曝露通知システムの高度なプライバシーとセキュリティ保護機能を維持しながら、ウェアラブルデバイスの追加サポートを行うための標準化に取り組んでいます。曝露通知ワーキンググループ(ENWG)はBluetooth SIGメンバーであればどの企業も参加可能で、新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症の拡大防止のためにBluetooth技術が果たせる役割について積極的な議論が交わされています。
Bluetooth SIGのマーク・パウエルCEOは次のように述べています。「新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対し、Bluetoothコミュニティが一致団結してBluetooth技術を活用した革新的な対処方法を生み出していることは、本当に素晴らしい事です。Bluetoothメンバー企業の献身的な取り組みに深く感謝するとともに、この重要な活動を誇りに思います」
https://www.bluetooth.com/ens ではENSへのウェアラブルデバイスの追加対応の重要性について説明しています。また仕様の草案発表も同サイトから行います。
※1:総務省 令和元年 通信利用動向調査報告書(世帯編) 第9章 個人のモバイルサービスの利用状況 P.47
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
Bluetooth SIGについて
1998年に設立されたBluetooth SIGは、Bluetooth(R)技術を管理する非営利の業界団体です。35,000社を超えるメンバー企業のサポートにより、Bluetooth SIGは、技術を普及させる最新の改良された仕様と、世界規模の製品認証プログラムを通じたグローバルな相互運用性を実現します。また、技術に対する認知、理解を促すことでBluetooth技術の採用数の増加とブランド向上を図ります。https://www.bluetooth.com
Bluetooth無線技術について
毎年40億近くの製品が出荷されるBluetooth 技術は、シンプルでセキュアな無線接続のグローバル規格です。1998年の設立以来、BluetoothのコミュニティはBluetoothの機能拡大に取り組み続け、世界中でイノベーションを推し進め、新市場を創り出し、通信の定義を塗り替えてきました。今日Bluetoothは、オーディオストリーミング、データ転送、位置情報サービス、大規模デバイスネットワーク等、様々なソリューション分野で開発者に選ばれる無線技術となっています。
Facebook: https://www.facebook.com/Bluetooth.Japan/
Twitter: https://twitter.com/Bluetooth_Japan
米国ワシントン州カークランド -- Bluetooth SIG(Special Interest Group)は、米国時間2020年8月18日、現在スマートフォンで動作する曝露通知システム(Exposure Notification Systems、略語:ENS)をウェアラブルデバイスでも利用できるようにする新しいBluetooth仕様を策定中であることを発表します。
既存の曝露通知システムがリストバンド等のウェアラブルデバイスでも利用できるようになることで、小学生や介護施設に住む高齢者といったスマートフォンの利用率が低い年齢層でも曝露通知システムを活用しやすくなります。仕様の草案は数ヶ月以内に公開予定です。
曝露通知システムはスマートフォンに搭載されているBluetooth (R) 技術を活用し、新型コロナウイルス感染症で陽性と診断された人と濃厚接触した可能性のあるユーザーに通知を行うシステムで、現在、各国の政府保健機関などで導入されています。スマートフォンは、その普及率の高さから曝露通知システムを利用する最適のデバイスです。
しかし、スマートフォンだけでは全ての年齢層をカバーできていないのが実情です。日本のスマートフォン保有率は20歳代と30歳代の各年齢層では9割以上であるものの、小学生は4割以下、75才以上は2割を切っています。※1
ミュンヘン工科大学の物理学教授で、新型コロナウイルスに対する非医薬品介入の研究を進めているエリザ・レスコーニ氏は次のように述べています。
「COVID-19のような感染症の場合、感染拡大の防止にあたってとりわけ重点的な管理が求められる年齢層が存在します。ですがこういった層ではスマートフォンの普及率が比較的低い場合が多く、スマートフォンをベースとした現在の曝露通知システムではカバーしきれていません。ウェアラブルデバイスによる曝露通知システムのサポートは、こういった年齢層が効果的に活用できるようになる画期的な方法と言えるでしょう」
このニーズに応えるため、Bluetoothメンバー企業130社以上によるBluetooth SIGの曝露通知のワーキンググループ(ENWG)を設立して各社が協力を進め、曝露通知システムの高度なプライバシーとセキュリティ保護機能を維持しながら、ウェアラブルデバイスの追加サポートを行うための標準化に取り組んでいます。曝露通知ワーキンググループ(ENWG)はBluetooth SIGメンバーであればどの企業も参加可能で、新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症の拡大防止のためにBluetooth技術が果たせる役割について積極的な議論が交わされています。
Bluetooth SIGのマーク・パウエルCEOは次のように述べています。「新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対し、Bluetoothコミュニティが一致団結してBluetooth技術を活用した革新的な対処方法を生み出していることは、本当に素晴らしい事です。Bluetoothメンバー企業の献身的な取り組みに深く感謝するとともに、この重要な活動を誇りに思います」
https://www.bluetooth.com/ens ではENSへのウェアラブルデバイスの追加対応の重要性について説明しています。また仕様の草案発表も同サイトから行います。
※1:総務省 令和元年 通信利用動向調査報告書(世帯編) 第9章 個人のモバイルサービスの利用状況 P.47
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
Bluetooth SIGについて
1998年に設立されたBluetooth SIGは、Bluetooth(R)技術を管理する非営利の業界団体です。35,000社を超えるメンバー企業のサポートにより、Bluetooth SIGは、技術を普及させる最新の改良された仕様と、世界規模の製品認証プログラムを通じたグローバルな相互運用性を実現します。また、技術に対する認知、理解を促すことでBluetooth技術の採用数の増加とブランド向上を図ります。https://www.bluetooth.com
Bluetooth無線技術について
毎年40億近くの製品が出荷されるBluetooth 技術は、シンプルでセキュアな無線接続のグローバル規格です。1998年の設立以来、BluetoothのコミュニティはBluetoothの機能拡大に取り組み続け、世界中でイノベーションを推し進め、新市場を創り出し、通信の定義を塗り替えてきました。今日Bluetoothは、オーディオストリーミング、データ転送、位置情報サービス、大規模デバイスネットワーク等、様々なソリューション分野で開発者に選ばれる無線技術となっています。
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