太陽光発電関連事業に関するコンサルティング業務を行う株式会社資源総合システム(本社:東京都中央区、代表取締役:一木 修)は、2020年7月28日(火)に世界及び日本の太陽光発電システム市場及び産業を多角的かつ多面的に整理・分析した総合調査レポート「太陽光発電マーケット2020~市場レビュー・ビジネスモデル・将来見通し~」を発行いたしました。
世界の太陽光発電市場は、2010年代前半の10GW規模から、フィードイン・タリフを中心とする各国政府主導の普及インセンティブと、プロジェクト入札による市場原理の導入により100GW規模へと急拡大しています。2019年は世界最大の中国市場が縮小したにもかかわらず、米国、インド、日本などの主要市場に加え、前年から倍増した欧州市場など、その他の国・地域の市場拡大により、年間導入量は100GW台を維持、累積導入量は600GWに達しました。
世界の太陽光発電市場は、2010年代前半の10GW規模から、フィードイン・タリフを中心とする各国政府主導の普及インセンティブと、プロジェクト入札による市場原理の導入により100GW規模へと急拡大しています。2019年は世界最大の中国市場が縮小したにもかかわらず、米国、インド、日本などの主要市場に加え、前年から倍増した欧州市場など、その他の国・地域の市場拡大により、年間導入量は100GW台を維持、累積導入量は600GWに達しました。
2019年の太陽電池生産量は、世界の太陽光発電市場での需要増加に加え、中国メーカー各社が増産したことにより、前年比21%増の140GWを記録しました。国・地域別では、中国が98GW超で世界全体の約7割を占め、引き続き世界最大の生産地かつ消費地となっています。太陽電池種類別では、結晶シリコン系が前年比20%増の135GWとなり、前年と同水準の96%のシェアを維持しました。このうち単結晶製品は、市場での高効率化指向や、単結晶シリコン・ウエハーの供給量の増加および価格低下により生産量が増加し、シェアは62%まで拡大し、多結晶製品を上回りました。2019年には大手製造各社が、2020年代の太陽光発電市場拡大に備えて年間10GW超の生産体制を実現し、寡占化がより進んでいます。太陽光発電関連機器の製造企業では、最新技術や設備の導入により価格と技術の競争力に格差が出つつあり、シリコン原料から太陽電池、インバータも含めたバリューチェーン全体での業界再編が加速していく見込みです。
太陽電池価格や太陽光発電システム・コストの低減、またシステム技術向上などにより、太陽光発電による発電コストは世界各地で大きく低下し、世界の人口の約3分の2にとって、太陽光発電は最も安価な電源となっています。太陽光発電産業の事業環境も毎年大きく変化し、今後の数100GW~TW時代への対応に向けた大きな転換期に入っています。産業界では、太陽光発電をめぐる状況変化に応じて、新たな技術導入や用途開発、資金調達、ビジネスモデル構築への取り組みが、より一層活発化しています。2019年には、「RE100」達成に向けた再生可能エネルギー電力の需要増加に対して、自家消費型システムやコーポレートPPA(電力購入契約)など新たなビジネスモデルが拡がりを見せました。日本では、卒FITの余剰電力買取や第三者所有(TPO)の初期投資不要設置モデルなどのビジネスが拡大しました。在来型の大手エネルギー企業では、再エネ事業への投資を拡大させています。今後、太陽光発電産業では、エネルギー転換を主導する『エネルギー産業』への脱皮が始まるとみられます。
世界では、2016年11月のパリ協定発効以降、『脱炭素社会の実現』がメガトレンドの一つとなっています。2020年には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行拡大により社会と経済が停滞していますが、脱炭素化など環境に配慮した持続可能な復興を目指す“グリーン・リカバリー”が新たな方向性として欧州を中心に動き出そうとしています。日本においては、2020年6月に「エネルギー供給強靱化法案」が可決・成立しました。経済産業省は、新たなエネルギー政策として「再エネ経済創造プラン」を打ち出し、再生可能エネルギーの導入拡大による経済構築に舵を切る方向となり、今後策定される「第6次エネルギー基本計画」では、再生可能エネルギーに対して新たな数値目標が上方修正されることが見込まれます。
長年に亘る技術革新で、在来型エネルギー並みの水準に達した太陽光発電は、これまで何度も限界と言われていたハードルを乗り越えてきました。理想のエネルギーとして、太陽光発電は自身の進化とともに、他の技術と補完・融合することで、今後も大きく成長していく伸び代を有しており、むしろ、これからが太陽光発電の本領を発揮する本番到来と言っても過言ではありません。
本レポートは、世界の太陽光発電をめぐる包括的レポートとして、市場動向(導入、生産・出荷、価格等)の調査・分析を行うとともに、今後の市場及び産業の展望をまとめたものです。太陽光発電システム関連事業における今後のマーケット開拓や事業構築・戦略立案、各種開発推進等にご活用していただけるものとなっています。
【本書の概要】
「太陽光発電マーケット2020~市場レビュー・ビジネスモデル・将来見通し~」
・発行:株式会社資源総合システム
・発行日:2020年7月28日(火)
・ページ情報:本編 約350ページ および付録
・媒体:冊子(本編)およびCD-ROM〈PDF〉(本編および付録)
・価格:
会員価格 80,000円(消費税別・送料込)
一般価格 100,000円(消費税別・送料込)
申し込み方法につきましては弊社ウェブサイトをご確認ください
https://www.rts-pv.com/business/report/
【株式会社 資源総合システムについて】
株式会社資源総合システムは、日本国内唯一の太陽光発電専門シンクタンク・コンサルティング企業として、35年以上にわたって培ってきた太陽光発電に関する経験と知見をもとに、関連情報の発信と、お客様の太陽光発電事業化支援及び事業の強化・支援を行っており、国内外に対して太陽光発電に関する各種レポート等も発刊しております。「太陽光発電」を石油代替エネルギーから基幹エネルギーの一つに発展させるために、その本格普及の実現と太陽光発電産業の更なる成長に貢献しております。そして、お客様のビジネスに価値ある各種サービスを提供し続けるため、今後も全社一丸となって取り組んで参ります。
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社資源総合システム(担当:鈴木、栗原)
Tel:03-3551-6345
e-mail:info@rts-pv.com
URL:http://www.rts-pv.com/
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