株式会社パテント・リザルトは7月27日、独自に分類した医薬品業界の企業を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「医薬品業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2019年に最も引用された企業はMERCK(独・メルク)、次いでBAYER、ROCHE(F.HOFFMANN LA ROCHE)となりました。
集計の結果、2019年に最も引用された企業はMERCK(独・メルク)、次いでBAYER、ROCHE(F.HOFFMANN LA ROCHE)となりました。
1位 MERCKの最も引用された特許は「化合物および有機エレクトロルミッセンス素子」に関する技術で、半導体エネルギー研究所の4件など、計7件の審査過程で引用されています。このほかには「T細胞機能不全疾患及び癌の治療のための抗PD-L1抗体」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年にMERCKの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、DIC(28件)、次いでJNCとLG CHEM(いずれも23件)となっています。
2位 BAYERの最も引用された特許は「情報層中に吸光性化合物としてメロシアニン色素を含有する光学データ記録媒体」に関する特許で、LANXESSの4件を含む計5件の審査過程において引用されています。このほかには、「粘性を低下させたポリ硫化アリーレン」に関する特許や「ヒト組織因子経路インヒビターの特定のエピトープに結合する単離されたモノクローナル抗体」に関する特許などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年にBAYERの特許によって影響を受けた件数を見ると、COVESTRO DEUTSCHLANDが最も多く(15件)、次いでDOW AGROSCIENCES(6件)となっています。
3位 ROCHEの引用された件数が多い特許には「ヒトCSF-1Rに対する抗体の併用療法」に関する技術などが挙げられ、大日本住友製薬の「WT1抗原ペプチドおよび免疫調節剤の併用」関連特許の審査過程などで引用されています。
2019年にROCHEの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はGENETECH(8件)で、AMGEN(6件)と続いています。
日本企業では、7位に武田薬品工業(209件)、10位に大塚製薬(161件)がランクインしています。武田薬品工業の引用された件数が多い特許には「骨粗鬆症などの治療に有用なヒト副甲状腺ホルモンを含む薬学的製剤」「喘息及びCOPDをより効果的に治療する方法」などが、大塚製薬の引用された件数が多い特許には「コンディショニング効果を有する頭皮頭髪洗浄用組成物」「中枢神経疾患を治療するための組合せ薬剤」などが挙げられます。
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【本件に関するお問い合せ先】
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
Tel:03-5802-6580
Fax:03-5802-8271
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