株式会社パテント・リザルトは6月18日、独自に分類した繊維・紙・パルプ業界の企業を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「繊維・紙・パルプ業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2019年に最も引用された企業は、東レ、次いで帝人、東洋紡となりました。
集計の結果、2019年に最も引用された企業は、東レ、次いで帝人、東洋紡となりました。
1位 東レの最も引用された特許は「淡水製造装置の運転方法および淡水製造装置」に関する技術で、栗田工業の5件の審査過程で引用されています。このほかには「積層体の製造方法」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年に東レの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、三菱ケミカル(77件)、次いで大日本印刷(38件)、富士フィルム(33件)となっています。
2位 帝人の最も引用された特許は「二軸配向積層ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体」に関する技術で、ソニーの6件の審査過程において引用されています。このほかには「圧電素子」に関する特許や「熱硬化性樹脂組成物」に関する特許などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年に帝人の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は三菱ケミカル(31件)、次いで東レ(18件)、日東電工(13件)となっています。
3位 東洋紡の最も引用された特許は「ガラス/樹脂積層体の製造方法」に関する技術で、AGCの「ガラス積層体、および電子デバイスの製造方法」関連特許など計4件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2019年に東洋紡の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は東レ(22件)で、三菱ケミカル(20件)、大日本印刷(18件)と続いています。
そのほか、4位のクラレは「特定の屈折率を有するシリカを含む合わせガラス用中間膜」、5位の王子ホールディングスは「圧縮トイレットペーパーロールの製造方法」が、最も引用された特許として挙げられます。
【ランキングの集計対象について】
日本特許庁に特許出願され、2019年12月までに公開されたすべての特許のうち、2019年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2020年5月29日の時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
また弊社では、本ランキングの詳細データを下記の通り販売しています。
【繊維・紙・パルプ業界 他社牽制力ランキング2019 ご提供データ】
納品物:以下のデータを収納したCD-ROM
1)ランキングトップ50社
繊維・紙・パルプ業界の被引用件数上位50社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
繊維・紙・パルプ業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載
価格:50,000円(税抜)
【本件に関するお問い合せ先】
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
Tel:03-5802-6580
Fax:03-5802-8271
ホームページURL https://www.patentresult.co.jp/