「自分の考えが相手にうまく伝わらない」「このくらい、言わなくてもわかっていると思ったのに」など、「人に伝える難しさ」を感じたことはありませんか。伝え方ひとつで、予想もしなかった誤解が生まれたり、その気はなくても相手を傷つけてしまったりすることがあります。
学校法人青叡舎学院 勇志国際高等学校(野田将晴校長)は、「通学コース」と「ネットコース」をもつ通信制高校です。
ネットの世界でも普段の生活でも、必ず「相手」が存在します。特にネットの世界では、文字情報による発信が多いため、意見や気持ちを伝える難しさを感じる場面が多くあるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの影響による長い自粛期間で、私たちは人と直接話す機会が少なくなっています。元々会話することが苦手な人や対人関係にコンプレックスのある人は、特に、人とのコミュニケーションを億劫に感じているかもしれません。
私たちは、生きていく上で、必ず誰かとコミュニケーションをとります。在学中も卒業後の社会でも重要となる「コミュニケーション能力」をしっかり身につけるため、6月より始まる今年度の通学コースで「コミュニケーション授業」を取り入れることを決定しました。
◎表現のプロから学べる授業
今年度、新しく始まる「コミュニケーション授業」を担当する講師は、シマハラヒデキ先生です。
シマハラ先生は6歳から芸能界に入り、ドラマ・CM・映画・声優・舞台・ダンスと幅広く活躍されています。つかこうへい氏・倉本聰氏・Japan Action Enterpriseといった日本を代表する表現者のもとで学び、「役者は生命力を売る仕事」をモットーにさまざまな芸能シーンでパワフルに活動しています。20代半ばで商業演劇の若手指導員として活動していたシマハラ先生は、倉本聰氏と出会い、師事し、考えに感銘を受け、自身の出身地かつ師のつかこうへい氏ゆかりの地である九州において、表現を志す人間の人生を切り開く希望を作ろうと「陽(ひざし)project」を立ち上げました。
「陽project」は劇団でありながら、どんな若手にも挑戦の場を与えるために、毎回主役を含めたすべての役を一般オーディションで決定しています。「本気でお芝居に取り組みたい方」「お客様のためにがんばれる方」という応募資格からもわかるように、舞台経験のない初心者、経験者かかわらず、役者としての熱い志を重視する劇団です。また、ワークショップや出張レッスンも積極的に開催しており、個々のやりたい表現を否定せず、それを生かし伸ばす提案や指導をしています。
◎生きる力に繋がる独自の授業を提供
平成29年、勇志国際高校 福岡学習センターでは、表現を通して若者の未来をより豊かなものにしようと、シマハラヒデキ先生ご協力のもと「芸能コース」を立ち上げました。以来シマハラ先生は、芸術表現を通して、心を閉ざしてしまった学生達に熱意と根気をもって向き合い、劇団活動ともリンクさせながらひとりひとりの可能性を広げていくべく根強く活動してくださっています。一言もしゃべれなかった生徒が、数か月後には表現者として、喜々として台本を読む。この姿は保護者をはじめ多くの大人たちの心を打ち、生徒自身の可能性を最大限引き出すと同時に、すでに社会に出た人の可能性も開花させる力を秘めていることを、改めて証明してくれました。
今年度より新しく始まる「コミュニケーション授業」では、伝えるプロである表現者たちが作り上げてきたメソッドを使い、「聞く技術」と「伝える技術」を、勇志国際高等学校ならではの視点から学びます。英語を習得するには単語・文法を学んだ後多くの実践が必要となるように、「正しく伝える方法」を身につけるため、「陽project」とコラボレーションした独自の授業で表現方法を学び、実践できる環境をつくります。
「コミュニケーション授業」の対象は、熊本学習センター、福岡学習センター、千葉学習センターに所属の全生徒です。希望者は週に1回、学年別の授業を受けます。参加費は無料です。
「話す」技術ではなく、「伝える」技術が身につくと、自分本位な甘えによる「言った言わない論争」や不毛な争いを防ぐことができます。また、さまざまなシチュエーションで言葉を交わすことにより、人それぞれの「あたりまえ」や「普通」の差を発見できます。
生徒たちが「正しい伝え方」を身につけ、コミュニケーションに自信が持てるよう、勇志国際高等学校はオリジナル授業を展開します。
勇志国際高等学校ホームページ http://www.yushi-kokusai.jp
陽projectホームページ https://hizashi001.wixsite.com/info