[集英社クオータリー]コトバ
『kotoba』第39号、3月6日発売
特集 悪の研究
悪のカリスマ「DIO」(『ジョジョの奇妙な冒険』)やアカデミー主演男優賞を受賞した『ジョーカー』――
悪党、悪女、悪役の本質にある「悪」がもつ、毒、攻撃性、不道徳性、反体制の精神には、
物事の本質をあらわにし、真実をあぶり出す力があるのだろうか。
悪の魅力と恐ろしさを考え、論じ尽くす。
【特集構成】
PartI 悪を創り出す
荒木飛呂彦 至高の悪としてのDIOの存在
フレデリック・フォーサイス 「ジャッカル」の生みの親が語る悪
真山 仁 現代社会の光と影――見えないものを見るために
阿部和重 魅力的な悪役ほど悪ではない
PartII 悪を読み解く
石戸 諭 私たちの隣にいる「ジョーカー」
河合祥一郎 シェイクスピア作品No.1の悪党は誰か?
島田雅彦×野崎歓 文学的に読む悪という存在
中条省平 悪魔の影の下に――サドにおける悪
上岡伸雄 死神に魅入られし人々の運命
佐藤忠男 今村昌平が描いた生粋の悪
仲俣暁生 悪の偏在について――宮部みゆきが戦ったもの
長谷川町蔵 アメコミ映画が描いてきた「悪」
小松 宰 時代劇に見る“悪”のかたち――『東海道四谷怪談』と『大菩薩峠』
PartIII 悪を学ぶ、悪に学ぶ
山口二郎 政治における「凡庸な悪」
津上英輔 悪の美学
神島裕子 ニーチェの思想から悪人について考える
江戸生まれの善玉・悪玉――山東京伝『心学早染草』の世界
[スペシャル・インタビュー]
鎌田遵 先住民社会から見えるアメリカの本質――問題を克服できない大国の「癒し」
[連載]
大岡 玲 写真を読む
山下裕二 美を凝視する
佐々涼子 囚われの異邦人
高橋源一郎 失われたTOKIOを求めて
斎藤幸平 人新世の資本論
中野香織 スポーツとファッション
池田清彦 現代の優生思想
川内有緒 見えないアート案内
鳥飼玖美子×斎藤兆史 亡国の英語教育――日本人と英語の未来
中条省平 アルベール・カミュ――不条理に抗して生きるために――
奥本大三郎 ランボーとは何者か
小島道裕 見て楽しむ中世の古文書
柳橋 閑 水を運ぶ人~スタジオジブリ証言録~
おほしんたろう おほことば
[kotobaの森]
著者インタビュー 岩内章太郎 『新しい哲学の教科書―現代実在論入門』
仲俣暁生 21世紀に書かれた「百年の名著」を読む
大村次郷 悠久のコトバ
山口 進 人は何を食べてきたか
町山智浩 映画の台詞
[集英社クオータリー]コトバ
定価:本体1336円+税
https://kotoba.shueisha.co.jp/
【発売日】
3月6日(季刊・3月、6月、9月、12月の各6日発売・土曜の場合は5日)
【お問い合わせ】
集英社広報部 03-3230-6314
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