渋谷PARCO「WHITE CINE QUINTO」オープニング映画
『草間彌生∞INFINITY』絶賛公開中!
ヘザー・レンズ監督、出野圭太氏(編集、共同脚本)インタビュー!
11月22日(金)から、公開されたドキュメンタリー映画『草間彌生∞INFINITY』。
新しくオープンした渋谷PARCO「WHITE CINE QUINTO」(ホワイト シネクイント)
を始め、全国で話題を呼んでいます。
本作は、70年以上にわたる芸術活動の中で、独自の芸術を表現し続け、
世界で最も有名な芸術家の1人となった草間彌生。
第2次世界大戦下の日本で暮らした過去、芸術への情熱を理解されなかった家庭環境、
芸術界における人種差別や性差別、自身の病など、数々の困難を乗り越えながら
様々な分野で輝かしい功績を残し、今もなお創作活動に全てを捧げる人生を送る彼女。
幼少期からアメリカへ単身で渡るまで、そしてニューヨーク時代に
苦悩しながら行った創作活動と、
当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、
知られざる過去をアメリカ人女性監督、ヘザー・レンズが捉えたドキュメンタリー作品です。
この度、ヘザー・レンズ監督、編集・共同脚本を担当した出野圭太さんの
オフィシャル・インタビューが本日解禁となりました。
──アーティスト草間彌生とはどんなふうに出会ったのでしょうか。
レンズ監督:大学では美術史とファインアート(視覚芸術)を、
大学院では映画制作を学んでいました。
美術史の教科書は6センチもある分厚い本なのに、
そのなかで紹介されている女性アーテイストは5人程度。
草間さんのことを知ったのは別の授業、彫刻の授業でした。
初めて(写真で)目にした彼女の作品はソフト・スカルプチャーで、
地元の美術館に同じシリーズの作品が展示されているのを知って見に行って、
それが草間彌生というアーティストとの出会い。
草間さんのことをもっと知りたいと思ったけれど、
当時は彼女のカタログは1冊しか出版されていなくて、
そのカタログを読んで彼女のことを知っていったの。
学生時代、アパートからアパートへ引っ越すとき、私が必ず持っていくもの、
それが草間彌生のカタログだった。
──そうしてドキュメンタリーを撮ろうと思ったわけですね。
レンズ監督:大学院で映画制作を学び、自分は何を作りたいのか? と
考えたときに思い浮かんだのが草間さんだった。
彼女のアメリカアート界への貢献が理解されていないと思って、
それをみんなに知ってもらいたいと思ったことがドキュメンタリーを
作りはじめたモチベーションになっているの。
2000~2001年くらいからリサーチを始めて、2004年から撮影を開始。
当時は、草間さんがこれほど世界的なスーパースターになるとは
想像していなかったけれど、彼女の映画を作ることで、
本来なら何年も前に受けるべきだった賞賛を受けてほしい、
少しでも光を当てることができたら……と思って作り始めました。
──どんなに大変でも続ける、続けたいと思わせる魅力が草間さんにあったということですね。
レンズ監督:もちろんその通りではあるけれど、時間も努力も思い入れも、
血も汗も流して、クレジットカードでたくさん借金もして……。
そうなると前に進むしかなかった、というのもあります。
実は、最初は草間さんを題材にしたフィクション系の脚本を書いていたの。
でも大学を卒業したての若者、しかも女性監督が商業映画を作ることは難しいと思っていて。
ドキュメンタリーの方が作りやすいのかもしれないと。
それに草間さんが草間さんの言葉で自分のストーリーを語ったら、素晴らしいじゃない!
でも、取材を始めて現実が見えてきて……インターナショナルな取材が必要になること、
記録映像や記録写真についてもライセンスをクリアにしなければならいこと、
最初はそういう出費まで考えていなかった。結果論だけど、
初長編監督作品としてはとても野心的な企画だと思っています。
──出野さんから見たレンズ監督は?
出野氏:情熱的な監督です。草間さんのライフを学ぶわけじゃないですか、制作において。
ハリウッドの白人男性社会で女性監督として働いていて、
ハリウッドビジネスですから、いろいろな所からプレッシャーが来ますよね、
その壁にぶつかりながら、乗り越えながら、というのを見ていると、
レンズ監督と草間さんがどんどんシンクロしていきました。
──二人からメッセージ
出野氏:多くの人に観てほしいというのはもちろん、クリエイティブな人にも観て欲しい。
日本人でも世界で通用するということを知ってほしい。
草間さんのコアなコンセプトは決まっていて、水玉だったりインフィニティーだったり、
それを時代にあわせて変えてはいるけれど、コアは同じ、
一つのことを追求して続けていくことの重要性を
この映画を見てインスパイアしてもらえたら嬉しいですね。
レンズ監督:草間彌生さんが有名なアーティストになっていく道のりのなかで、
どんな体験をしたのか、彼女の経験をすべて理解してもらいたいから見て欲しい。
いかに彼女が先駆者であるのか、いかに彼女が粘り強いか、
それを見た人がインスパイアされてほしですし、
アーティストになるためにどんなことを経験しなければならなかったのかを知って欲しい。
<イントロダクション>
70年以上にわたり独自の芸術を表現し続け、
2016年にTIMES誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出された草間彌生氏。
そんな彼女がまだ無名だった頃、芸術家としての高みを目指し、単身で渡米。
本作で捉えるのは幼少期の芸術への目覚めから、アメリカへ移住するまでの日々。
そして激動の1960年代ニューヨークで苦悩しながら行った創作活動と、
当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、
アメリカで活動するアーティストへ与えた影響といった、
草間氏の知られざる過去が映される。
監督:ヘザー・レンズ
脚本:へザー・レンズ、出野圭太
出演:草間彌生ほか
原題『KUSAMA: INFINITY』/2018年/アメリカ/76分/カラー/音声:5.1ch
(C) 2018 TOKYO LEE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:kusamayayoi-movie.jp
配給:パルコ
宣伝:ライトフィルム 宣伝協力:ブラウニー、プレイタイム
インタビュー画像(C)上條遼
『草間彌生∞INFINITY』絶賛公開中!
ヘザー・レンズ監督、出野圭太氏(編集、共同脚本)インタビュー!
11月22日(金)から、公開されたドキュメンタリー映画『草間彌生∞INFINITY』。
新しくオープンした渋谷PARCO「WHITE CINE QUINTO」(ホワイト シネクイント)
を始め、全国で話題を呼んでいます。
本作は、70年以上にわたる芸術活動の中で、独自の芸術を表現し続け、
世界で最も有名な芸術家の1人となった草間彌生。
第2次世界大戦下の日本で暮らした過去、芸術への情熱を理解されなかった家庭環境、
芸術界における人種差別や性差別、自身の病など、数々の困難を乗り越えながら
様々な分野で輝かしい功績を残し、今もなお創作活動に全てを捧げる人生を送る彼女。
幼少期からアメリカへ単身で渡るまで、そしてニューヨーク時代に
苦悩しながら行った創作活動と、
当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、
知られざる過去をアメリカ人女性監督、ヘザー・レンズが捉えたドキュメンタリー作品です。
この度、ヘザー・レンズ監督、編集・共同脚本を担当した出野圭太さんの
オフィシャル・インタビューが本日解禁となりました。
──アーティスト草間彌生とはどんなふうに出会ったのでしょうか。
レンズ監督:大学では美術史とファインアート(視覚芸術)を、
大学院では映画制作を学んでいました。
美術史の教科書は6センチもある分厚い本なのに、
そのなかで紹介されている女性アーテイストは5人程度。
草間さんのことを知ったのは別の授業、彫刻の授業でした。
初めて(写真で)目にした彼女の作品はソフト・スカルプチャーで、
地元の美術館に同じシリーズの作品が展示されているのを知って見に行って、
それが草間彌生というアーティストとの出会い。
草間さんのことをもっと知りたいと思ったけれど、
当時は彼女のカタログは1冊しか出版されていなくて、
そのカタログを読んで彼女のことを知っていったの。
学生時代、アパートからアパートへ引っ越すとき、私が必ず持っていくもの、
それが草間彌生のカタログだった。
──そうしてドキュメンタリーを撮ろうと思ったわけですね。
レンズ監督:大学院で映画制作を学び、自分は何を作りたいのか? と
考えたときに思い浮かんだのが草間さんだった。
彼女のアメリカアート界への貢献が理解されていないと思って、
それをみんなに知ってもらいたいと思ったことがドキュメンタリーを
作りはじめたモチベーションになっているの。
2000~2001年くらいからリサーチを始めて、2004年から撮影を開始。
当時は、草間さんがこれほど世界的なスーパースターになるとは
想像していなかったけれど、彼女の映画を作ることで、
本来なら何年も前に受けるべきだった賞賛を受けてほしい、
少しでも光を当てることができたら……と思って作り始めました。
──どんなに大変でも続ける、続けたいと思わせる魅力が草間さんにあったということですね。
レンズ監督:もちろんその通りではあるけれど、時間も努力も思い入れも、
血も汗も流して、クレジットカードでたくさん借金もして……。
そうなると前に進むしかなかった、というのもあります。
実は、最初は草間さんを題材にしたフィクション系の脚本を書いていたの。
でも大学を卒業したての若者、しかも女性監督が商業映画を作ることは難しいと思っていて。
ドキュメンタリーの方が作りやすいのかもしれないと。
それに草間さんが草間さんの言葉で自分のストーリーを語ったら、素晴らしいじゃない!
でも、取材を始めて現実が見えてきて……インターナショナルな取材が必要になること、
記録映像や記録写真についてもライセンスをクリアにしなければならいこと、
最初はそういう出費まで考えていなかった。結果論だけど、
初長編監督作品としてはとても野心的な企画だと思っています。
──出野さんから見たレンズ監督は?
出野氏:情熱的な監督です。草間さんのライフを学ぶわけじゃないですか、制作において。
ハリウッドの白人男性社会で女性監督として働いていて、
ハリウッドビジネスですから、いろいろな所からプレッシャーが来ますよね、
その壁にぶつかりながら、乗り越えながら、というのを見ていると、
レンズ監督と草間さんがどんどんシンクロしていきました。
──二人からメッセージ
出野氏:多くの人に観てほしいというのはもちろん、クリエイティブな人にも観て欲しい。
日本人でも世界で通用するということを知ってほしい。
草間さんのコアなコンセプトは決まっていて、水玉だったりインフィニティーだったり、
それを時代にあわせて変えてはいるけれど、コアは同じ、
一つのことを追求して続けていくことの重要性を
この映画を見てインスパイアしてもらえたら嬉しいですね。
レンズ監督:草間彌生さんが有名なアーティストになっていく道のりのなかで、
どんな体験をしたのか、彼女の経験をすべて理解してもらいたいから見て欲しい。
いかに彼女が先駆者であるのか、いかに彼女が粘り強いか、
それを見た人がインスパイアされてほしですし、
アーティストになるためにどんなことを経験しなければならなかったのかを知って欲しい。
<イントロダクション>
70年以上にわたり独自の芸術を表現し続け、
2016年にTIMES誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出された草間彌生氏。
そんな彼女がまだ無名だった頃、芸術家としての高みを目指し、単身で渡米。
本作で捉えるのは幼少期の芸術への目覚めから、アメリカへ移住するまでの日々。
そして激動の1960年代ニューヨークで苦悩しながら行った創作活動と、
当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、
アメリカで活動するアーティストへ与えた影響といった、
草間氏の知られざる過去が映される。
監督:ヘザー・レンズ
脚本:へザー・レンズ、出野圭太
出演:草間彌生ほか
原題『KUSAMA: INFINITY』/2018年/アメリカ/76分/カラー/音声:5.1ch
(C) 2018 TOKYO LEE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:kusamayayoi-movie.jp
配給:パルコ
宣伝:ライトフィルム 宣伝協力:ブラウニー、プレイタイム
インタビュー画像(C)上條遼