ボルカノ株式会社は、LNG燃料船向けボイラ用ガス/オイル同時混焼DFバーナ 新型「Vignis(ビグニス)※1」を2019年9月5日より販売開始しました。
LNG(液化天然ガス)燃料船向けボイラ用ガス/オイル同時混焼DF(Dual Fuel = 二元燃料、ここではガスとオイルの2種類を意味しています)バーナ「Vignis(ビグニス)」は、ガス専焼、オイル専焼だけでなく、ガスとオイルを同時に燃焼(混焼による連続燃焼可能)させることが可能です。混焼可能とすることで、LNG燃料タンクで発生した蒸発ガス( BOG = Boil Off Gas)のボイラ燃料としての有効活用が図れます。混焼時でも安定した燃焼を実現しており、燃料の切り替えも自動で円滑にできることから、お客様の状況に応じた専焼/混焼の選択が容易で、ヒューマンエラー防止に役立ちます。
LNG(液化天然ガス)燃料船向けボイラ用ガス/オイル同時混焼DF(Dual Fuel = 二元燃料、ここではガスとオイルの2種類を意味しています)バーナ「Vignis(ビグニス)」は、ガス専焼、オイル専焼だけでなく、ガスとオイルを同時に燃焼(混焼による連続燃焼可能)させることが可能です。混焼可能とすることで、LNG燃料タンクで発生した蒸発ガス( BOG = Boil Off Gas)のボイラ燃料としての有効活用が図れます。混焼時でも安定した燃焼を実現しており、燃料の切り替えも自動で円滑にできることから、お客様の状況に応じた専焼/混焼の選択が容易で、ヒューマンエラー防止に役立ちます。
新型「Vignis(ビグニス)」では、実際のLNG燃料船建造計画からのご要望に基づき製品構成、型式表記を一新しました。GCU※2モードを標準搭載しており、「Vignis(ビグニス)」を搭載したボイラをGCU(ガス燃焼ユニット)として使用することができます。また、より多くの蒸発ガスを処理することができる「ワイドレンジ型仕様」を新たに設定しました。
世界規模で厳格化されていく排出ガス規制への対応でもある「船舶でのLNG燃料利用」においては、LNG燃料タンク内で発生する蒸発ガスを環境負荷が低い方法で安全に処理することが必要です。LNG燃料船の燃料タンク内で発生する蒸発ガスの主成分「メタン(CH4)」は地球温暖化係数が二酸化炭素(CO2)の25倍であり、ガス燃料船に対する国際基準であるIGFコード※3はLNG燃料船からの可燃ガスの大気放出を禁止しています。蒸発ガスを処理する手段の一つとしてボイラ用ガス/オイル同時混焼DFバーナの導入検討が増加してきていることが新型「Vignis(ビグニス)」発売の背景です。新型「Vignis(ビグニス)」はLNG燃料船で発生する蒸発ガスをボイラ内で燃焼させて活用することで、メタンガス大気放出ゼロを実現しており、環境負荷軽減に貢献します。
新型「Vignis(ビグニス)」での変更点
・製品構成の変更
従来、VignisとVignis-miniに分かれていた製品構成を統合し、
新「Vignis(ビグニス)」とし、ボイラ蒸発量1~7t/hに対応可能としました。
・ワイドレンジ型仕様を追加
ワイドレンジ型は、GCUモード時のガス燃焼量が通常ボイラ使用時の3倍まで可能
です。LNG燃料船、バンカリング船におけるガスフリー※5の際に、作業時間を大幅に
短縮できます。
ボルカノ ガス/オイル同時混焼DFバーナの特徴
・ガス/オイル同時混焼:
ガスとオイルを単独燃焼及び同時混焼させることができるため、
燃料を安全に自動切換えすることができます。
また、同時混焼によりボイラ用バーナをGCUとして機能させる
ことができるようになるため、メタンガス大気放出ゼロに貢献
します。
・GCUモードを標準搭載:
通常ボイラモードとは別にGCUモードを設けました。
GCUモードを活用いただくことでGCU搭載不要とできる
場合があるなど、機器構成の簡潔化に貢献します。
・不活性ガス100%になるまで蒸発ガスを燃焼:
メインバーナでガスとオイルを同時に混焼させることにより、
蒸発ガスが不活性ガス100%になるまで完全に燃焼させることが
できます。
・高TDR性能:
最大10:1のTDR(ターンダウン比)により点消火回数が減少し、
熱損失やトラブルを低減します。
・広がる対象ボイラ:
蒸発量1~7t/hのボイラに対応します。
ボイラ蒸発量7t/h以上は、
現行製品ガス/オイル同時混焼DFバーナ「SFFGII」を
利用いただけます。
・国際基準IGFコード※3、IGCコード※4 に完全準拠:
38年にわたる、船舶でのガス燃焼経験に基づき、
ボルカノDFバーナは、IGFコード、IGCコードに完全準拠
しています。
世界規模で厳格化されていく排出ガス規制への対応でもある「船舶でのLNG燃料利用」においては、LNG燃料タンク内で発生する蒸発ガスを環境負荷が低い方法で安全に処理することが必要です。LNG燃料船の燃料タンク内で発生する蒸発ガスの主成分「メタン(CH4)」は地球温暖化係数が二酸化炭素(CO2)の25倍であり、ガス燃料船に対する国際基準であるIGFコード※3はLNG燃料船からの可燃ガスの大気放出を禁止しています。蒸発ガスを処理する手段の一つとしてボイラ用ガス/オイル同時混焼DFバーナの導入検討が増加してきていることが新型「Vignis(ビグニス)」発売の背景です。新型「Vignis(ビグニス)」はLNG燃料船で発生する蒸発ガスをボイラ内で燃焼させて活用することで、メタンガス大気放出ゼロを実現しており、環境負荷軽減に貢献します。
新型「Vignis(ビグニス)」での変更点
・製品構成の変更
従来、VignisとVignis-miniに分かれていた製品構成を統合し、
新「Vignis(ビグニス)」とし、ボイラ蒸発量1~7t/hに対応可能としました。
・ワイドレンジ型仕様を追加
ワイドレンジ型は、GCUモード時のガス燃焼量が通常ボイラ使用時の3倍まで可能
です。LNG燃料船、バンカリング船におけるガスフリー※5の際に、作業時間を大幅に
短縮できます。
ボルカノ ガス/オイル同時混焼DFバーナの特徴
・ガス/オイル同時混焼:
ガスとオイルを単独燃焼及び同時混焼させることができるため、
燃料を安全に自動切換えすることができます。
また、同時混焼によりボイラ用バーナをGCUとして機能させる
ことができるようになるため、メタンガス大気放出ゼロに貢献
します。
・GCUモードを標準搭載:
通常ボイラモードとは別にGCUモードを設けました。
GCUモードを活用いただくことでGCU搭載不要とできる
場合があるなど、機器構成の簡潔化に貢献します。
・不活性ガス100%になるまで蒸発ガスを燃焼:
メインバーナでガスとオイルを同時に混焼させることにより、
蒸発ガスが不活性ガス100%になるまで完全に燃焼させることが
できます。
・高TDR性能:
最大10:1のTDR(ターンダウン比)により点消火回数が減少し、
熱損失やトラブルを低減します。
・広がる対象ボイラ:
蒸発量1~7t/hのボイラに対応します。
ボイラ蒸発量7t/h以上は、
現行製品ガス/オイル同時混焼DFバーナ「SFFGII」を
利用いただけます。
・国際基準IGFコード※3、IGCコード※4 に完全準拠:
38年にわたる、船舶でのガス燃焼経験に基づき、
ボルカノDFバーナは、IGFコード、IGCコードに完全準拠
しています。
※1 「Vignis」(登録商標)は、
商標ボルカノの頭文字Vとラテン語ignis(炎)を組合せた造語です。
※2 GCU:ガス燃焼ユニット(Gas Combustion Unit)の略。LNGを扱う船において
様々な場面で発生する可燃ガス、不活性ガスが含まれる蒸発ガスを安全に処理する
装置。
※3 IGFコード: International Code Of Safety for Ships Using Gases Or
Other Low-Flash Point Fuels(国際ガス燃料船コード、日本語に直訳するとガス燃料
及び低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際規則)。
LNG燃料船に適用される国際基準。
※4 IGCコード: International Code for the Construction and Equipment of Ships
Carrying Liquefied Gases in Bulk(液化ガスの撒積運送のための船舶構造および
設備に関する国際規制)。LNG運搬船に適用される国際基準。
※5 ガスフリー:LNG燃料船、バンカリング船は入渠前に可燃ガスをLNGタンク内
から除去する必要があります。その際に大量の可燃ガスの処理が必要となります。