[集英社クオータリー]コトバ
『kotoba』第37号、9月6日発売!
定価:本体:1333円+税
https://kotoba.shueisha.co.jp/
特集
新しい古典を探せ!
それまでの常識を覆し、社会のパラダイムを一変させた書籍は、何世紀にもわたって読み継がれることにより、古典と呼ばれるようになった。
書籍のもつ影響力が変化しつつある今、古典の意味を新たに問い直してもいいのではないだろうか?
21世紀に出版された書籍に焦点をあて、50年、100年後にも読まれ続けているであろう作品を選び、論じる。
【特集構成】
I 文明の行方を読む
佐藤 優 「21世紀の古典」の条件とは何か
鹿島 茂 過去から未来を見通す
根井雅弘 経済学の歴史から予測する21世紀の古典
中条省平 バルファキスが示す第三の道
池田清彦 パラダイムの外にあるもの
吉川浩満 伊藤計劃のポストヒューマンSF--古典という概念が消えゆく世界を描く
タカザワケンジ 写真集が古典になる条件とは何か
特別寄稿
林 望 古典は永遠に不滅です
永江 朗 ベストセラーは古典になり得るか
II 文学の行方を読む
野崎 歓 フランス文学はつねに古典である
佐藤良明 ピンチョンの新世紀--『ブリーディング・エッジ』を読む
斎藤兆史 21世紀における英語文学の正典
池内 紀 ゼーバルトのこと
永江 朗 一〇〇年後の古典 文芸編
豊﨑由美 非英語圏から届いた〈重要な資産〉
上岡伸雄 未来の古典としてのジョン・ル・カレ
志村真幸 ミステリーの新たな古典
長瀬 海 閻連科、反骨の魂~中国文学革命のゆくえ~
第17回開高健ノンフィクション賞 受賞作発表
『聖なるズー 動物性愛者、種も暴力も超えるセックス』濱野ちひろ
スペシャル・インタビュー
角田光代 没後30年。今も続く開高健の衝撃
ベン・ゲーツェル AI政治家が導くユートピアとディストピア
連載
大岡 玲 写真を読む
山下裕二 美を凝視する
鳥飼玖美子×斎藤兆史 亡国の英語教育--日本人と英語の未来
吉成真由美 知の巨人たち
中条省平 アルベール・カミュ--不条理に抗して生きるために--
松原 仁×池上高志 SF映画を科学する
奥本大三郎 ランボーとは何者か
小島道裕 見て楽しむ中世の古文書
タカザワケンジ いい写真とは何か
柳橋 閑 水を運ぶ人~スタジオジブリ証言録~
松原隆一郎 普遍と特殊
おほしんたろう おほことば
kotobaの森
著者インタビュー 佐藤 信 『日本婚活思想史序説-戦後日本の「幸せになりたい」』
仲俣暁生 二一世紀に書かれた「百年の名著」を読む
大村次郷 悠久のコトバ
山口 進 人は何を食べてきたか
町山智浩 映画の台詞
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