大阪いずみ市民生協
2018年度 コープ・ラボ(商品検査センター)検査実績報告 ~2019年6月11日まとめ~
2018年度(2018年4月~2019年3月)の検査実績がまとまりましたのでご報告します。
大阪いずみ市民生協は、食品の安全を確かなものにするためには、メーカーや産地との書面だけの約束(仕様書等の確認)では、不十分だと考えます。科学的に検査・検証することが必要であり、そのことが仕様書等の約束事をより有効なものにすると考えます。
1.検査内容と検査件数
(1)微生物検査 20,514件
微生物による食品の腐敗や変敗、食中毒を未然に防止するため、新規取り扱い時や抜き取り検査を行っています。検査
結果は取引先にフィードバックし、品質向上に役立てています。
(2)残留農薬検査 1,777件
野菜、米、冷凍野菜、果物、農産物を主原料とした加工品の農薬検査を実施しています。
(3)食品添加物検査 1,360件
一般的に使用量が多い保存量、発色剤、着色料などの検査を中心に実施しています。商品が仕様書どおりか、また添加物
が使われている場合、使用基準に適合しているかを検査しています。
(4)放射性物質検査 298件
食品に含まれる放射性物質を検査しています。
(5)PCR(遺伝子増幅)検査 137件
(1)遺伝子組換え原料の使用の有無を検査しています。
(2)米の品種特定の検査をしています。
(3)食肉原料の畜種判別の検査をしています。
(6)特定原材料検査 89件
食品に含まれる特定原材料(小麦、乳、たまご、そば、落花生、えび、かに)の検査を行い、表示内容に問題がないか検証し
ています。
(7)重金属検査(総水銀82件・カドミウム64件)
食品中(近海魚やお米など)のカドミウムや鉛、水銀などの重金属検査を実施しています。
(8)微量元素検査(産地判別) 71件
(1)微量元素検査とは、栽培地の土壌条件の違いなどから産地を判別する検査です。
(2)現在、14種類を検査しています。
玉ねぎ、乾しいたけ、梅加工品、白ねぎ、ごぼう、しょうが、にんにく、黒豆、落花生、南瓜、里芋、塩蔵わかめ、昆布、うなぎ
(9)ヒスタミン検査 48件
魚介類によるじんましんなどの症状の原因となるヒスタミンを測定検査しています。
(10)動物用医薬品検査 12件
牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、たまご、うなぎなどを対象に抗生物質、合成抗菌剤やホルモン剤などの検査をしています。
年間24,400件以上の検査を実施しました。
検査の8割以上は食中毒を防ぐための微生物検査です。
2.2018年度の前進点
●検査の効率化と検査精度向上のとりくみをすすめました。
残留農薬検査では、自動前処理作業などを機械化することにより、分析データの解析作業の技術向上に時間をかけ、検査精度の向上をすすめることができました。
また微生物検査では、検出される細菌の種類を特定し工場点検時の拭き取り検査等から、汚染原因を調査し品質改善をすすめました。
●臭気分析の項目数を増やし、お申し出商品の異臭分析を実施しました。
臭気化合物一斉分析の項目数を22化合物から42化合物に増やし、お申し出の原因物質の特定をすすめました。
年間63件のお申し出品の検査を実施し、一部から臭気の原因物質も確認できました。
引き続き、他検査機関との情報収集や交流をすすめ確かな臭気分析をすすめていきます。
また食品の異臭検査に欠かすことができない嗅覚官能検査の嗅覚トレーニングをすすめました。
3.今後の課題
●残留農薬検査では自動前処理装置の活用を全面的に行いさらに効率化をめざしていきます。
またデータ解析の力量を高めるよう教育訓練を引き続き実施します。
●臭気分析では実績と検査経験を積み上げていきます。
機器分析の検査精度をより向上させ、原因の特定ができる技術を高めるよう努めます。
また職員の嗅覚官能検査トレーニングを継続して実施していきます。
コープ・ラボの詳細はこちらでご覧いただけます
http://www.izumi.coop/activity/safety/inspection/
2018年度 コープ・ラボ(商品検査センター)検査実績報告 ~2019年6月11日まとめ~
2018年度(2018年4月~2019年3月)の検査実績がまとまりましたのでご報告します。
大阪いずみ市民生協は、食品の安全を確かなものにするためには、メーカーや産地との書面だけの約束(仕様書等の確認)では、不十分だと考えます。科学的に検査・検証することが必要であり、そのことが仕様書等の約束事をより有効なものにすると考えます。
1.検査内容と検査件数
(1)微生物検査 20,514件
微生物による食品の腐敗や変敗、食中毒を未然に防止するため、新規取り扱い時や抜き取り検査を行っています。検査
結果は取引先にフィードバックし、品質向上に役立てています。
(2)残留農薬検査 1,777件
野菜、米、冷凍野菜、果物、農産物を主原料とした加工品の農薬検査を実施しています。
(3)食品添加物検査 1,360件
一般的に使用量が多い保存量、発色剤、着色料などの検査を中心に実施しています。商品が仕様書どおりか、また添加物
が使われている場合、使用基準に適合しているかを検査しています。
(4)放射性物質検査 298件
食品に含まれる放射性物質を検査しています。
(5)PCR(遺伝子増幅)検査 137件
(1)遺伝子組換え原料の使用の有無を検査しています。
(2)米の品種特定の検査をしています。
(3)食肉原料の畜種判別の検査をしています。
(6)特定原材料検査 89件
食品に含まれる特定原材料(小麦、乳、たまご、そば、落花生、えび、かに)の検査を行い、表示内容に問題がないか検証し
ています。
(7)重金属検査(総水銀82件・カドミウム64件)
食品中(近海魚やお米など)のカドミウムや鉛、水銀などの重金属検査を実施しています。
(8)微量元素検査(産地判別) 71件
(1)微量元素検査とは、栽培地の土壌条件の違いなどから産地を判別する検査です。
(2)現在、14種類を検査しています。
玉ねぎ、乾しいたけ、梅加工品、白ねぎ、ごぼう、しょうが、にんにく、黒豆、落花生、南瓜、里芋、塩蔵わかめ、昆布、うなぎ
(9)ヒスタミン検査 48件
魚介類によるじんましんなどの症状の原因となるヒスタミンを測定検査しています。
(10)動物用医薬品検査 12件
牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、たまご、うなぎなどを対象に抗生物質、合成抗菌剤やホルモン剤などの検査をしています。
年間24,400件以上の検査を実施しました。
検査の8割以上は食中毒を防ぐための微生物検査です。
2.2018年度の前進点
●検査の効率化と検査精度向上のとりくみをすすめました。
残留農薬検査では、自動前処理作業などを機械化することにより、分析データの解析作業の技術向上に時間をかけ、検査精度の向上をすすめることができました。
また微生物検査では、検出される細菌の種類を特定し工場点検時の拭き取り検査等から、汚染原因を調査し品質改善をすすめました。
●臭気分析の項目数を増やし、お申し出商品の異臭分析を実施しました。
臭気化合物一斉分析の項目数を22化合物から42化合物に増やし、お申し出の原因物質の特定をすすめました。
年間63件のお申し出品の検査を実施し、一部から臭気の原因物質も確認できました。
引き続き、他検査機関との情報収集や交流をすすめ確かな臭気分析をすすめていきます。
また食品の異臭検査に欠かすことができない嗅覚官能検査の嗅覚トレーニングをすすめました。
3.今後の課題
●残留農薬検査では自動前処理装置の活用を全面的に行いさらに効率化をめざしていきます。
またデータ解析の力量を高めるよう教育訓練を引き続き実施します。
●臭気分析では実績と検査経験を積み上げていきます。
機器分析の検査精度をより向上させ、原因の特定ができる技術を高めるよう努めます。
また職員の嗅覚官能検査トレーニングを継続して実施していきます。
コープ・ラボの詳細はこちらでご覧いただけます
http://www.izumi.coop/activity/safety/inspection/