株式会社あさ出版(代表取締役:佐藤和夫、所在地:東京都豊島区)は、香取 貴信 著『新版 社会人として大事なことはみんなディズニーランドで教わった』を2019年6月15日(土)に刊行いたします。
本書は、2002年に刊行され20万人以上に読まれた書籍『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』(こう書房刊)を加筆・修正し新版としたものです。
「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ!
本書は、軽い気持ちで東京ディズニーランドのアルバイトを始めたヤンキー少年(著者)が社会人として成長していく姿を描いた物語です。魅力的な上司や先輩、お客さんから教わった「大事なこと」を当時の様子を振り返りながら、NO.1スタッフの称号「スピリット・オブ・東京ディズニーランド」の獲得、さらに企業の現場教育をするまでになった自身の体験・学び得たことをまとめています。多くの企業、官公庁で課題図書、推薦図書としても利用され、人材育成やサービスに影響を与えてきました。また、この書籍をきっかけにディズニーランドを目指しスタッフへとなった方も多くいらっしゃいます。
本書は、2002年に刊行され20万人以上に読まれた書籍『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』(こう書房刊)を加筆・修正し新版としたものです。
「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ!
本書は、軽い気持ちで東京ディズニーランドのアルバイトを始めたヤンキー少年(著者)が社会人として成長していく姿を描いた物語です。魅力的な上司や先輩、お客さんから教わった「大事なこと」を当時の様子を振り返りながら、NO.1スタッフの称号「スピリット・オブ・東京ディズニーランド」の獲得、さらに企業の現場教育をするまでになった自身の体験・学び得たことをまとめています。多くの企業、官公庁で課題図書、推薦図書としても利用され、人材育成やサービスに影響を与えてきました。また、この書籍をきっかけにディズニーランドを目指しスタッフへとなった方も多くいらっしゃいます。
書籍概要
書籍名『新版 社会人として大事なことはみんなディズニーランドで教わった』
刊行日 :2019年6月15日(土)
価格 :1404円(税込)
ページ数:248ページ
著者名 :香取 貴信 (かとり・たかのぶ)
ISBN :9784866671468
紹介URL:http://www.asa21.com/book/b456680.html
【目次】
プロローグ 迷ったらなにで判断するのか
第1章 「働く」って、こういうことなんだ
第2章 「教える」って、どういうことなんだろう
第3章 「本当のサービス」って、なんだろう
第4章 テーマパークはいろいろなことを教えてくれる
著者プロフィール
1971年、東京都生まれ。もとはヤンキー少年だったが、高校1年のときに東京ディズニーランドでアルバイトを始め、日々の体験のなかで「仕事」「教育」「サービス」の本当の意味をつかみ始める。1992年「スピリット・オブ・東京ディズニーランド」を受賞。1995年、レジャー施設等の現場運営コンサルティングを行なう(株)SHUU研究所に入社。2004年4月に独立し、(有)香取感動マネジメントを設立。著書に10万部の超ベストセラー『ディズニーランドであった心温まる物語』(監修、あさ出版)など多数。
「夢と魔法の王国」が教えてくれた「働くこと」「教えること」「本当のサービス」(本書より一部要約)
「ダメなものはダメ」と注意されたのははじめてだった
私が東京ディズニーランドで働くことになった初日、タバコを吸いながら休憩していると、
男性インストラクターが私の隣に腰かけ、話しかけてきました。いろいろ話しているうちに、横に座って熱心に話を聞いてくれる彼に親しみを覚えました。しかし最後に、彼は私の目を見て言いました。
「香取さんは、とてもユニークな人だね。きっと、このパークにふさわしい住人になれるよ。ひとつ、僕からアドバイスをするとすれば、今吸っているその“タバコ”をやめなさい。社会にはルールがあるんだよ。そのルールはここでも一緒。それが守れれば、きっといいスタッフになるよ、絶対にね」
私にとって、タバコを吸うことをきちんと注意されたのは、このときがはじめてだと思います。それも、感情的にではなく、好意的に注意されたのです。しかも、当時のいかつい私と目線を合わせて。はっきりいって、衝撃でした。怒るでもなく、怒鳴りつけるのでもなく、面と向かって、ダメなものはダメと教わったのです。
おもしろい発想で仕事を楽しく
オフィスからの電話で起こされた私はあせりました。無届け大遅刻! 車に飛び乗り信号が赤に変わらないことを祈りつつ、心臓をドキドキさせながら、猛スピードで会社へ。会社に着くなり責任者の白さんの元へ急ぎました。
「香取、大丈夫か? 遅刻するとパニックになるから事故をおこさないか心配だったよ。
それで、ここまで来る間はどんな感じだったんだ?」
「はやく行かなくちゃってあせるのと、遅刻した罪悪感みたいなもので、本当に大パニックでした」
「それをほかのスタッフにも体験させないように、『遅刻撲滅委員』になるっていうのはどう?」
「ちっ、遅刻撲滅委員……ですか?」
「そう、よし!! 今日から香取は遅刻撲滅委員ね!!」
悪いことをしたり約束を破ったりしたときには、怒鳴られ、叱られることしか体験したことのない私にとって、上司である白さんの発想は、目からウロコでした。この後、委員になった私は具体策として、終礼後に次回の勤務を復唱したり、何時に起きるのかを確認するなどを提案。楽しくみんなが遅刻しないようにと撲滅運動に励んだのでした。
目の前にいるゲストに全力で接すること
東京ディズニーランドには「シンデレラ城ミステリーツアー」というアトラクションがあります。このアトラクションではゲストのひとりを「ヒーロー」に選び、ヒーローメダルがプレゼントされます。
その昔、たまたまヒーローに選んだゲストのなかに、難病で、もう二度と東京ディズニーランドに遊びに来ることができないかもしれない子どもがいたそうです。 その子は、もらったヒーローメダルを首からさげて、大喜びだったそうです。病院に戻ってからも、お医者さんや看護師さん、お見舞いに来た人たちに「僕はシンデレラ城で悪の大王をやっつけたんだ!! だから、病気だってやっつけちゃうよ!!」と、いつも自慢げに話していたそうです。しかし、その子は天国へ……。
どんな人にでもできて、だけどとても大切なサービスの最低条件 -- 。それは、「いつでも絶対に手を抜かないこと」「いま目の前にいるゲストに全力で接すること」です。だって、いま私たちの目の前にいるゲストは、もう二度と来られないのかもしれないのだから……
書籍名『新版 社会人として大事なことはみんなディズニーランドで教わった』
刊行日 :2019年6月15日(土)
価格 :1404円(税込)
ページ数:248ページ
著者名 :香取 貴信 (かとり・たかのぶ)
ISBN :9784866671468
紹介URL:http://www.asa21.com/book/b456680.html
【目次】
プロローグ 迷ったらなにで判断するのか
第1章 「働く」って、こういうことなんだ
第2章 「教える」って、どういうことなんだろう
第3章 「本当のサービス」って、なんだろう
第4章 テーマパークはいろいろなことを教えてくれる
著者プロフィール
1971年、東京都生まれ。もとはヤンキー少年だったが、高校1年のときに東京ディズニーランドでアルバイトを始め、日々の体験のなかで「仕事」「教育」「サービス」の本当の意味をつかみ始める。1992年「スピリット・オブ・東京ディズニーランド」を受賞。1995年、レジャー施設等の現場運営コンサルティングを行なう(株)SHUU研究所に入社。2004年4月に独立し、(有)香取感動マネジメントを設立。著書に10万部の超ベストセラー『ディズニーランドであった心温まる物語』(監修、あさ出版)など多数。
「夢と魔法の王国」が教えてくれた「働くこと」「教えること」「本当のサービス」(本書より一部要約)
「ダメなものはダメ」と注意されたのははじめてだった
私が東京ディズニーランドで働くことになった初日、タバコを吸いながら休憩していると、
男性インストラクターが私の隣に腰かけ、話しかけてきました。いろいろ話しているうちに、横に座って熱心に話を聞いてくれる彼に親しみを覚えました。しかし最後に、彼は私の目を見て言いました。
「香取さんは、とてもユニークな人だね。きっと、このパークにふさわしい住人になれるよ。ひとつ、僕からアドバイスをするとすれば、今吸っているその“タバコ”をやめなさい。社会にはルールがあるんだよ。そのルールはここでも一緒。それが守れれば、きっといいスタッフになるよ、絶対にね」
私にとって、タバコを吸うことをきちんと注意されたのは、このときがはじめてだと思います。それも、感情的にではなく、好意的に注意されたのです。しかも、当時のいかつい私と目線を合わせて。はっきりいって、衝撃でした。怒るでもなく、怒鳴りつけるのでもなく、面と向かって、ダメなものはダメと教わったのです。
おもしろい発想で仕事を楽しく
オフィスからの電話で起こされた私はあせりました。無届け大遅刻! 車に飛び乗り信号が赤に変わらないことを祈りつつ、心臓をドキドキさせながら、猛スピードで会社へ。会社に着くなり責任者の白さんの元へ急ぎました。
「香取、大丈夫か? 遅刻するとパニックになるから事故をおこさないか心配だったよ。
それで、ここまで来る間はどんな感じだったんだ?」
「はやく行かなくちゃってあせるのと、遅刻した罪悪感みたいなもので、本当に大パニックでした」
「それをほかのスタッフにも体験させないように、『遅刻撲滅委員』になるっていうのはどう?」
「ちっ、遅刻撲滅委員……ですか?」
「そう、よし!! 今日から香取は遅刻撲滅委員ね!!」
悪いことをしたり約束を破ったりしたときには、怒鳴られ、叱られることしか体験したことのない私にとって、上司である白さんの発想は、目からウロコでした。この後、委員になった私は具体策として、終礼後に次回の勤務を復唱したり、何時に起きるのかを確認するなどを提案。楽しくみんなが遅刻しないようにと撲滅運動に励んだのでした。
目の前にいるゲストに全力で接すること
東京ディズニーランドには「シンデレラ城ミステリーツアー」というアトラクションがあります。このアトラクションではゲストのひとりを「ヒーロー」に選び、ヒーローメダルがプレゼントされます。
その昔、たまたまヒーローに選んだゲストのなかに、難病で、もう二度と東京ディズニーランドに遊びに来ることができないかもしれない子どもがいたそうです。 その子は、もらったヒーローメダルを首からさげて、大喜びだったそうです。病院に戻ってからも、お医者さんや看護師さん、お見舞いに来た人たちに「僕はシンデレラ城で悪の大王をやっつけたんだ!! だから、病気だってやっつけちゃうよ!!」と、いつも自慢げに話していたそうです。しかし、その子は天国へ……。
どんな人にでもできて、だけどとても大切なサービスの最低条件 -- 。それは、「いつでも絶対に手を抜かないこと」「いま目の前にいるゲストに全力で接すること」です。だって、いま私たちの目の前にいるゲストは、もう二度と来られないのかもしれないのだから……