SYOMIN’S第二回公演『砂の家族』【7/17(水)~7/21(日) 下北沢・シアター711】
の魅力をお伝えするべく、女優・美津乃あわさんにインタビューしました。
(取材日:2019年6月3日)
―去年の旗揚げ公演『隻眼の産婆』で主人公を演じられましたが、手応えはどうでしたか?
最終的に全日満員御礼で大成功だったと思います、率直に。
内容的には古いタイプの演劇だったんですけど、意外と皆さんこういうのを求めていたのかな、と。ダンスや殺陣など、パフォーマンス的な部分が何もない、超ストレートな昭和の演劇で・・・。
―今回の戯曲『砂の家族』(作・今奈良孝行)を読んで、どうでしたか?
今奈良君らしいなぁ、と。思いました。どぎつい。でもそれは、彼の正直さの表れなんです。現代ではなかなか表現されることのないような、前回だと出産シーンみたいな生々しい場面を、平気で舞台に載せる。誰しも持っている人間のエグさをちゃんと描く。だけど決して下品というわけではなくて、戦後のすさんだ日本の状況なんかを、気の利いた台詞と役者の愛嬌で、サラリと観られるように作劇されているんです。だから、小手先の演技方法では通用しないなあ、と。
―今回のキャスト陣への期待は?
やっぱり人気ドラマ「相棒」の山中崇史さんが主人公で、私と幼馴染の役をやってくださる、ってところですね。あと、今奈良っちが所属していた劇団・HIGHLEG JESUSの看板女優だった、仲坪由紀子さん、新井友香さん。この2人は何というか、とにかくエンジンがでかい!女優としてこのエンジンはすごいです。矢尻真温ちゃんは 元々ダンサーなんですけど、ほんとお客様に愛される演技をするんです。それから関西時代からよく知ってる劇団赤鬼の看板女優・橋爪未萠里(いゆり)ちゃんでしょ。そう、女優陣がすごいので是非ご覧になってほしい。
―SYOMIN’S結成のきっかけは何ですか?
ある劇団の公演に参加した際、客演グループでよく飲んでいたんです。今奈良っちも一緒で、前から知り合いだったんですけど、あるとき、「レミゼみたいな芝居したいね!」「やろうやろう!」ってめっちゃ意気投合したんですよ。
本当云うと、私は帝劇のミュージカルみたいなのをイメージしていて。でも彼は、庶民の戦いを描く芝居という意味で「レミゼ」をとらえていた。彼、実際「レ・ミゼラブル」のオーディションを受けたこともあって、ミュージカルも得意なのに!
―関西と東京、演劇においていちばん違うのはどこだと感じますか?
それはもうお稽古時間です。東京が圧倒的に長いです。関西だと、仕事を終えた人も含めて夜6時か7時に集まって、それから9時、10時まででしょ。東京では稽古場を3週間とか1か月借り切ってしまうんです。だから、朝から晩までみっちり稽古できる環境がある。それは正直作品のクオリティにも直結するわけで…。私たちSYOMIN’Sも頑張って、今回都内に1か月スタジオを借りてセットも組んで、もうみっちり…
―SYOMIN’S代表・今奈良さんの、困ったところってありますか?
あー…それが別にないんです。温かいし、稽古場でキレることもないし、面倒見もいいし。・・・あ!酒癖が!!・・・飲みだすと、後半で話したコトは絶対忘れるんです。だから大事な話は必ず前半にするようにしています。そして翌日までに、その夜話した内容を箇条書きにしてLINEで送る。
ウチね、稽古場借りているんですけど、実は遅くまではやらない。だいたい昼イチくらいに集まって、5、6時間集中的に稽古して、それから飲む。稽古場で。で、帰りたい人は帰る。そういうシステムで(笑)
―最後に『砂の家族』、まだ観劇を決めかねている方へのメッセージを
最近あまり見かけない、敗戦直後の日本を描いた作品ですが、初めて演劇を観た人にも、「人が人を演じるとはこういうことか」と感じてもらえる、熱いドラマです。かといって重いだけではなく、3分に1回は笑ってもらえるはずです。是非是非ご覧ください!
の魅力をお伝えするべく、女優・美津乃あわさんにインタビューしました。
(取材日:2019年6月3日)
―去年の旗揚げ公演『隻眼の産婆』で主人公を演じられましたが、手応えはどうでしたか?
最終的に全日満員御礼で大成功だったと思います、率直に。
内容的には古いタイプの演劇だったんですけど、意外と皆さんこういうのを求めていたのかな、と。ダンスや殺陣など、パフォーマンス的な部分が何もない、超ストレートな昭和の演劇で・・・。
―今回の戯曲『砂の家族』(作・今奈良孝行)を読んで、どうでしたか?
今奈良君らしいなぁ、と。思いました。どぎつい。でもそれは、彼の正直さの表れなんです。現代ではなかなか表現されることのないような、前回だと出産シーンみたいな生々しい場面を、平気で舞台に載せる。誰しも持っている人間のエグさをちゃんと描く。だけど決して下品というわけではなくて、戦後のすさんだ日本の状況なんかを、気の利いた台詞と役者の愛嬌で、サラリと観られるように作劇されているんです。だから、小手先の演技方法では通用しないなあ、と。
―今回のキャスト陣への期待は?
やっぱり人気ドラマ「相棒」の山中崇史さんが主人公で、私と幼馴染の役をやってくださる、ってところですね。あと、今奈良っちが所属していた劇団・HIGHLEG JESUSの看板女優だった、仲坪由紀子さん、新井友香さん。この2人は何というか、とにかくエンジンがでかい!女優としてこのエンジンはすごいです。矢尻真温ちゃんは 元々ダンサーなんですけど、ほんとお客様に愛される演技をするんです。それから関西時代からよく知ってる劇団赤鬼の看板女優・橋爪未萠里(いゆり)ちゃんでしょ。そう、女優陣がすごいので是非ご覧になってほしい。
―SYOMIN’S結成のきっかけは何ですか?
ある劇団の公演に参加した際、客演グループでよく飲んでいたんです。今奈良っちも一緒で、前から知り合いだったんですけど、あるとき、「レミゼみたいな芝居したいね!」「やろうやろう!」ってめっちゃ意気投合したんですよ。
本当云うと、私は帝劇のミュージカルみたいなのをイメージしていて。でも彼は、庶民の戦いを描く芝居という意味で「レミゼ」をとらえていた。彼、実際「レ・ミゼラブル」のオーディションを受けたこともあって、ミュージカルも得意なのに!
―関西と東京、演劇においていちばん違うのはどこだと感じますか?
それはもうお稽古時間です。東京が圧倒的に長いです。関西だと、仕事を終えた人も含めて夜6時か7時に集まって、それから9時、10時まででしょ。東京では稽古場を3週間とか1か月借り切ってしまうんです。だから、朝から晩までみっちり稽古できる環境がある。それは正直作品のクオリティにも直結するわけで…。私たちSYOMIN’Sも頑張って、今回都内に1か月スタジオを借りてセットも組んで、もうみっちり…
―SYOMIN’S代表・今奈良さんの、困ったところってありますか?
あー…それが別にないんです。温かいし、稽古場でキレることもないし、面倒見もいいし。・・・あ!酒癖が!!・・・飲みだすと、後半で話したコトは絶対忘れるんです。だから大事な話は必ず前半にするようにしています。そして翌日までに、その夜話した内容を箇条書きにしてLINEで送る。
ウチね、稽古場借りているんですけど、実は遅くまではやらない。だいたい昼イチくらいに集まって、5、6時間集中的に稽古して、それから飲む。稽古場で。で、帰りたい人は帰る。そういうシステムで(笑)
―最後に『砂の家族』、まだ観劇を決めかねている方へのメッセージを
最近あまり見かけない、敗戦直後の日本を描いた作品ですが、初めて演劇を観た人にも、「人が人を演じるとはこういうことか」と感じてもらえる、熱いドラマです。かといって重いだけではなく、3分に1回は笑ってもらえるはずです。是非是非ご覧ください!
【美津乃あわ(みづのあわ)】
大阪の人気劇団「ファントマ」の看板女優を長らく務め、関西小劇場の一時代を築き上げた。退団後もその美貌と低音ボイスを武器に各方面で活躍し、悲哀と笑いを自由に操る小劇場界の破壊女王して君臨し続けている。約9年前東京に移住。
(構成:株式会社707・山村啓介)
SYOMIN’S 第2回公演 『砂の家族』
■作/演出 今奈良孝行
■出演 山中崇史
矢尻真温 橋爪未萠里 岡遼平 原田志 石川雄也 新井友香 山田伊久磨 仲坪由紀子
今奈良孝行/高山和之/美津乃あわ
■日程 7/17(水) 19:00
18(木) 14:00 19:00
19(金) 19:00
20(土) 14:00 19:00
21(日) 13:00 17:00
■会場 下北沢・シアター711 (東京都世田谷区北沢1-45-15)
■料金 前売 3800円 当日 4200円 U-22 2500円 高校生以下 1000円
■企画・制作 SYOMIN’S (https://twitter.com/SYOMINS2018) ■広報協力 株式会社707
★本件に関するご連絡先 姫野ねむり(株式会社707)
090-2280-0425
himenonemuri@yahoo.co.jp
大阪の人気劇団「ファントマ」の看板女優を長らく務め、関西小劇場の一時代を築き上げた。退団後もその美貌と低音ボイスを武器に各方面で活躍し、悲哀と笑いを自由に操る小劇場界の破壊女王して君臨し続けている。約9年前東京に移住。
(構成:株式会社707・山村啓介)
SYOMIN’S 第2回公演 『砂の家族』
■作/演出 今奈良孝行
■出演 山中崇史
矢尻真温 橋爪未萠里 岡遼平 原田志 石川雄也 新井友香 山田伊久磨 仲坪由紀子
今奈良孝行/高山和之/美津乃あわ
■日程 7/17(水) 19:00
18(木) 14:00 19:00
19(金) 19:00
20(土) 14:00 19:00
21(日) 13:00 17:00
■会場 下北沢・シアター711 (東京都世田谷区北沢1-45-15)
■料金 前売 3800円 当日 4200円 U-22 2500円 高校生以下 1000円
■企画・制作 SYOMIN’S (https://twitter.com/SYOMINS2018) ■広報協力 株式会社707
★本件に関するご連絡先 姫野ねむり(株式会社707)
090-2280-0425
himenonemuri@yahoo.co.jp