SYOMIN’S第二回公演『砂の家族』【7/17(水)~7/21(日) 下北沢・シアター711】
の魅力をお伝えするべく、SYOMIN’S主宰の劇作家・演出家・俳優の今奈良孝行さんにインタビューしました。
(取材日:2019年6月1日)
―SYOMIN’S旗揚げのきっかけは?
ある芝居の現場で美津乃あわさんたちと飲んでた時、一人早々に帰っちゃった若い子がいたんです。何となく役者を辞めちゃいそうな雰囲気をしてて。それで、その子が辞める前に、小さな場所で楽しい公演をやってやろうと思った。自分なら出来そうだったから。それにあわさんが「じゃあ自分もやる。制作も」と手を挙げてくれて、一緒にユニットを組んだんです。結局、けっこう本格的な公演(旗揚げ公演『隻眼の産婆』)になっちゃったんですけど。
―そうして立ち上がった演劇ユニットSYOMIN’Sですが、相方である美津乃あわさんの印象は?
僕は彼女のことを関西時代から知っていて(美津乃は長年、大阪の人気劇団・ファントマの看板女優だった)。
最初は怖そうで厄介な印象で、近づかないようにしていたんだけど、何度か共演するうちに、一度も怒られたことがないことに気が付き、あれ、自分わりと気に入られてるのかな、と、次第に仲良しになったんです。あまりお酒は飲まない人なのに、よく酒に誘ってくれて。人をまとめるのがとても上手な人で、ほんと有難い。
―作品作りに入って彼女の印象は変わりましたか?
なんだかんだ自分に甘い人だと思っていたんだけど(笑)、実はすごい努力家で、周りも頑張らざるを得ない。
僕には、ぬるい部分、「ま、いっか」と考えてない部分が多いんですが、いつも「それアカんよ」と云ってくれて、信頼してます。
―旗揚げ公演『隻眼の産婆』(2018)の手ごたえはどうでした?
よかったです。自分の奥さんが助産院で子供を産んで、その時の助産師さんの働きぶりに感銘を受けて。いつか助産師の話をやってみたかったんです。元々女性に対するリスペクトが強いのもあります。
僕はね、本番をやることでしか役者は進歩しないと思ってるんです。だから、演出してる時は、本番までに、何度も通し稽古を繰り返すタイプ。『隻眼の産婆』では20回ほど通したかな。経験が浅い人も、繰り返し繰り返し本番と同じ気合で通しをやって、経験を積んでもらう。だから、劇場入りの頃には千秋楽を迎えている感じ。それで、公開ゲネ(全て本番通りに行う最終稽古「ゲネプロ」を、公開で行うこと)をやったら反応がよくて、それで評判がばっと広がったんです。
―今奈良孝行の劇作家としての特徴は何でしょう?
とにかくホンが早い。初稿を早く書き上げ、そのあと徹底的に直していく。
―今回の『砂の家族』はどんな作品ですか?
「レミゼ」っぽくしたい、というあわさんとの話が最初にあって。世の中の矛盾と戦う庶民の心情に寄り添うイメージ。実は、僕のおばあちゃんが鹿児島県の指宿温泉の砂風呂で働いていたんです。若くして旦那さんを戦争で亡くして、定年までずっと。だから、最初はおばあちゃんの話というか、戦争未亡人みたいな話を書こうとしていたんだけど、書き直しているうちに全然違ってきた。
―今回のキャストの座組みで特筆すべき点は?
やはりまず山中崇史さんですね。いてくれてほんと有難い。同い年ということもあって昔から仲良くさせてもらっているんですが、一つ一つのしぐさが実に洗練されていて。カーテンコールのお辞儀まで素晴らしい俳優です。あとは全然統一感なくて、特に男優はヘンな人ばっかり(笑)。動物園ぽいかも?楽しみにしてください。
―これから本格的な稽古ですが、どんな稽古場になりそうですか?
基本的には高山(和之)君が盛り上げてくれるかな。僕に文句が言いやすい場にしたいですね。まあほっといても云うだろうけど。あまりひどいと稽古場に行かなくなるかも(笑)。
―最後にひとことPRメッセージをお願いします
前作『隻眼の産婆』の評判が良かったので、それを更新したいですね。新記録が出てそうな気がします。
通し稽古をバンバンやるので、最初から完成度高く仕上がっているはずです。初日でも安心して観に来てください。
ずっと前に一通り台本は上がっているので、それを公演前に公開しようかな。古典ってそういうものだし。どうせ稽古場で変わっていくし。迷った人はそれを読んでもらったらいいと思います。
の魅力をお伝えするべく、SYOMIN’S主宰の劇作家・演出家・俳優の今奈良孝行さんにインタビューしました。
(取材日:2019年6月1日)
―SYOMIN’S旗揚げのきっかけは?
ある芝居の現場で美津乃あわさんたちと飲んでた時、一人早々に帰っちゃった若い子がいたんです。何となく役者を辞めちゃいそうな雰囲気をしてて。それで、その子が辞める前に、小さな場所で楽しい公演をやってやろうと思った。自分なら出来そうだったから。それにあわさんが「じゃあ自分もやる。制作も」と手を挙げてくれて、一緒にユニットを組んだんです。結局、けっこう本格的な公演(旗揚げ公演『隻眼の産婆』)になっちゃったんですけど。
―そうして立ち上がった演劇ユニットSYOMIN’Sですが、相方である美津乃あわさんの印象は?
僕は彼女のことを関西時代から知っていて(美津乃は長年、大阪の人気劇団・ファントマの看板女優だった)。
最初は怖そうで厄介な印象で、近づかないようにしていたんだけど、何度か共演するうちに、一度も怒られたことがないことに気が付き、あれ、自分わりと気に入られてるのかな、と、次第に仲良しになったんです。あまりお酒は飲まない人なのに、よく酒に誘ってくれて。人をまとめるのがとても上手な人で、ほんと有難い。
―作品作りに入って彼女の印象は変わりましたか?
なんだかんだ自分に甘い人だと思っていたんだけど(笑)、実はすごい努力家で、周りも頑張らざるを得ない。
僕には、ぬるい部分、「ま、いっか」と考えてない部分が多いんですが、いつも「それアカんよ」と云ってくれて、信頼してます。
―旗揚げ公演『隻眼の産婆』(2018)の手ごたえはどうでした?
よかったです。自分の奥さんが助産院で子供を産んで、その時の助産師さんの働きぶりに感銘を受けて。いつか助産師の話をやってみたかったんです。元々女性に対するリスペクトが強いのもあります。
僕はね、本番をやることでしか役者は進歩しないと思ってるんです。だから、演出してる時は、本番までに、何度も通し稽古を繰り返すタイプ。『隻眼の産婆』では20回ほど通したかな。経験が浅い人も、繰り返し繰り返し本番と同じ気合で通しをやって、経験を積んでもらう。だから、劇場入りの頃には千秋楽を迎えている感じ。それで、公開ゲネ(全て本番通りに行う最終稽古「ゲネプロ」を、公開で行うこと)をやったら反応がよくて、それで評判がばっと広がったんです。
―今奈良孝行の劇作家としての特徴は何でしょう?
とにかくホンが早い。初稿を早く書き上げ、そのあと徹底的に直していく。
―今回の『砂の家族』はどんな作品ですか?
「レミゼ」っぽくしたい、というあわさんとの話が最初にあって。世の中の矛盾と戦う庶民の心情に寄り添うイメージ。実は、僕のおばあちゃんが鹿児島県の指宿温泉の砂風呂で働いていたんです。若くして旦那さんを戦争で亡くして、定年までずっと。だから、最初はおばあちゃんの話というか、戦争未亡人みたいな話を書こうとしていたんだけど、書き直しているうちに全然違ってきた。
―今回のキャストの座組みで特筆すべき点は?
やはりまず山中崇史さんですね。いてくれてほんと有難い。同い年ということもあって昔から仲良くさせてもらっているんですが、一つ一つのしぐさが実に洗練されていて。カーテンコールのお辞儀まで素晴らしい俳優です。あとは全然統一感なくて、特に男優はヘンな人ばっかり(笑)。動物園ぽいかも?楽しみにしてください。
―これから本格的な稽古ですが、どんな稽古場になりそうですか?
基本的には高山(和之)君が盛り上げてくれるかな。僕に文句が言いやすい場にしたいですね。まあほっといても云うだろうけど。あまりひどいと稽古場に行かなくなるかも(笑)。
―最後にひとことPRメッセージをお願いします
前作『隻眼の産婆』の評判が良かったので、それを更新したいですね。新記録が出てそうな気がします。
通し稽古をバンバンやるので、最初から完成度高く仕上がっているはずです。初日でも安心して観に来てください。
ずっと前に一通り台本は上がっているので、それを公演前に公開しようかな。古典ってそういうものだし。どうせ稽古場で変わっていくし。迷った人はそれを読んでもらったらいいと思います。
【今奈良孝行(いまならたかゆき)】
熱狂的な人気を誇った劇団「HIGHLEG JESUS」に参加。2002年の解散後はコントグループ「エッヘ」や自身の企画公演など、自らの好奇心に忠実な活動をしてきた。逞しい体躯と歌唱力を活かしミュージカルや音楽劇への出演も多い。
(構成:株式会社707・山村啓介)
SYOMIN’S 第2回公演 『砂の家族』
■作/演出 今奈良孝行
■出演 山中崇史
矢尻真温 橋爪未萠里 岡遼平 原田志 石川雄也 新井友香 山田伊久磨 仲坪由紀子
今奈良孝行/高山和之/美津乃あわ
■日程 7/17(水) 19:00
18(木) 14:00 19:00
19(金) 19:00
20(土) 14:00 19:00
21(日) 13:00 17:00
■会場 下北沢・シアター711 (東京都世田谷区北沢1-45-15)
■料金 前売 3800円 当日 4200円 U-22 2500円 高校生以下 1000円
■企画・制作 SYOMIN’S (https://twitter.com/SYOMINS2018) ■広報協力 株式会社707
★本件に関するご連絡先 姫野ねむり(株式会社707)
090-2280-0425
himenonemuri@yahoo.co.jp
熱狂的な人気を誇った劇団「HIGHLEG JESUS」に参加。2002年の解散後はコントグループ「エッヘ」や自身の企画公演など、自らの好奇心に忠実な活動をしてきた。逞しい体躯と歌唱力を活かしミュージカルや音楽劇への出演も多い。
(構成:株式会社707・山村啓介)
SYOMIN’S 第2回公演 『砂の家族』
■作/演出 今奈良孝行
■出演 山中崇史
矢尻真温 橋爪未萠里 岡遼平 原田志 石川雄也 新井友香 山田伊久磨 仲坪由紀子
今奈良孝行/高山和之/美津乃あわ
■日程 7/17(水) 19:00
18(木) 14:00 19:00
19(金) 19:00
20(土) 14:00 19:00
21(日) 13:00 17:00
■会場 下北沢・シアター711 (東京都世田谷区北沢1-45-15)
■料金 前売 3800円 当日 4200円 U-22 2500円 高校生以下 1000円
■企画・制作 SYOMIN’S (https://twitter.com/SYOMINS2018) ■広報協力 株式会社707
★本件に関するご連絡先 姫野ねむり(株式会社707)
090-2280-0425
himenonemuri@yahoo.co.jp