平成31年4月29日(月)、毎年恒例のペア2名の釣果で競う「がまかつ へらぶなチーム対抗戦・西日本大会」(株式会社がまかつ・GAMAKATSU PTE LTD共催)が、今年も滋賀県甲賀市・甲南へらの池で、90組180選手を迎え開かれた。空には厚い雲がかかり、春とは思えないひんやりとした空気に包まれていた。急な水温低下の影響か活性が低く、口を使わずスレが多いようだった。そんな1回戦でトップに立ったのは、前回大会でも上位入賞した猪飼護仁選手・石原弘三選手ペア。2位にはわずかな差で伊藤正弘選手・山本敏之選手ペアが続いた。ここ10年間では最も活性の低い厳しい戦いで、上位陣もわずかな差の中にひしめいており2回戦の釣果次第では中~下位のペアでも一発逆転も狙える伯仲した戦いとなった。
2回戦がはじまる午前11時頃には太陽が少し顔をのぞかせた。水温も上がったのか、魚の活性が高まった様子で各所で竿が曲がりはじめた。しかし、正午前後には冷たい風が吹きはじめ、春には珍しい低活性状態に再び逆戻り。そんな変化が続く中、前回大会のリベンジをと1年間、甲南へらの池を制するために“7尺チョウチンセット釣り”に絞り込んで練習し続けた猪飼護仁選手、石原弘三選手ペアが、他の選手の苦戦をよそに前半戦と同じペースで順調に釣果を重ねた。
猪飼・石原ペアは、1回戦ではタナより上でエサをバラケさせ垂直に層を作っていたが、猪飼選手のアイデアで、いつもよりエサの水分を多くして、タナまで持つか持たないかぐらいの冬の釣りに変更。すると見事に魚が集まりはじめた。そこに小さな餌を入れ数尾釣るとまた大きめの餌に変える3パターンのローテーションで、追いすがる前回チャンピオンの鈴木千秋選手・南治孝選手ペアを振り切り、見事に昨年2位の雪辱を果たし平成最後の戦いを制した。
●優勝ペア
優勝した石原選手(表彰台中央右)はへらぶな歴15年。猪飼選手(同左)は8年。2年前にペアを組み始めた2人は以心伝心の間柄とか…。猪飼選手は、1回戦で苦戦する石原選手に、水分の多い餌で攻める冬の釣りがいいとアドバイスし優勝へと導いた。個人戦ではないペアマッチならではのシーンだ。ホームグラウンドは愛知県豊田市ひだ池。毎月第三日曜日に例会をおこなう「クラブサンデースリー」に所属。
優勝した石原選手(表彰台中央右)はへらぶな歴15年。猪飼選手(同左)は8年。2年前にペアを組み始めた2人は以心伝心の間柄とか…。猪飼選手は、1回戦で苦戦する石原選手に、水分の多い餌で攻める冬の釣りがいいとアドバイスし優勝へと導いた。個人戦ではないペアマッチならではのシーンだ。ホームグラウンドは愛知県豊田市ひだ池。毎月第三日曜日に例会をおこなう「クラブサンデースリー」に所属。
●次回大会概要(予定) がまかつへらぶなチーム対抗戦・東日本大会
令和元年11月16日(土) 埼玉県・椎の木湖
令和元年11月16日(土) 埼玉県・椎の木湖