ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 潤)は、医療法人社団こうかん会 日本鋼管病院(以下、日本鋼管病院)が、病院経営のKPIをBIダッシュボード「MotionBoard」で可視化し、作成したチャートなどをWeb画面(院内ポータルサイト)に埋め込むことで、毎日必ず病院スタッフ全体の目にとまる効果的なレポート配信体制を整えたことを、本日お知らせします。
【日本鋼管病院について】
川崎市の中核病院の一つである日本鋼管病院は、急性期(一般)病棟および地域包括ケア病棟で計395病床を有し、専門性の高い医療を提供しながら地域社会に貢献しています。
【導入の背景】
日本鋼管病院は、1990年代から診療報酬請求を担うレセプト電算処理システム、検査や処方などの指示を電子的に管理するオーダリングシステムなどの整備を進め、2012年より電子カルテシステムの運用を開始しました。その延長線上で、理事長や院長、看護部長などマネジメント層から「病院経営に関するKPI(重要評価指標)をデイリーで可視化してほしい」という声が上がってくるようになりました。
必要なデータは電子カルテ等に保管されているものの、エンドユーザーにわかりやすい形のレポートを作成するには、データをいったんExcelに出力して加工する必要がありました。複数のデータを計算式に組み込まなければ算出できないKPIもあり、すべての作業が完了するまでに1~2時間程度かかっていました。
【導入効果】
日本鋼管病院は、2018年5月に「MotionBoard」の導入を正式決定しました。最初に、在院患者数、入退院患者数、病棟別利用率、平均在院日数、全病棟稼働率、診療科別達成率、病棟別看護必要度といったKPIを可視化しました。ただし、ダッシュボードの画面を開いてデータを自在に閲覧・操作できるスタッフは限られてしまうため、院内に約400台設置されている電子カルテ端末上で運用しているポータルサイトのトップ画面に、「MotionBoard」で作成したチャートを埋め込んで表示することで、毎日必ずスタッフの目にとまるようにしました。
電子カルテからのリアルタイムでのデータの可視化、KPIの算出、チャートの加工まで、すべてのプロセスが「MotionBoard」で自動化されており、その最新状態のレポートが常にポータルサイトに反映されます。Excelを使ってレポートを作成していた場合には避けられなかった手作業はゼロとなり、レポート作成業務の工数削減を実現できました。
【今後について】
「MotionBoard」の活用面でも拡張/改善すべきポイントのひとつとして、地域医療連携を推進していくためのKPIの可視化があります。地域医療連携とは、高度な医療設備を備え専門性の高い医療を提供する基幹病院と、患者にとって身近なかかりつけ医(医院、診療所、クリニックなど)が、互いの長所を活かしながら連携し、病気の早期発見、集中的な治療、持続的なケアの提供などを通じ、地域で患者ごとのニーズに合った最適な医療サービスの実現を目指すものです。この取り組みをより効率化する方策のひとつとして日本鋼管病院では、入院患者や外来患者がどの地域から来院されているのか、地図上で居住地域分布を可視化することを考えています。日本鋼管病院は、今後もウイングアークと協力しながら、関連データの整備、院内のデータ分析リテラシーの向上などに取り組み、地域中核病院としての機能を高めるべく、経営支援や業務効率化に向けて、「MotionBoard」のさらなる高度利用を進めていく考えです。
■事例紹介
http://www.wingarc.com/product/usecase/detail.php?id=247
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