2019年02月06日 13:00

海外の人材採用動向・給与相場を発表/ロバート・ウォルターズ・ジャパン

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専門スキルと英語力を備えたグローバル人材の転職を支援する人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社 (本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ジェレミー・サンプソン)は2月6日、1月末日までに世界各地でロバート・ウォルターズが刊行した「給与調査2019」から、主な海外市場の人材採用動向とヨーロッパ・アジア太平洋の給与相場を発表しました。


世界各地の人材採用トレンド(概況)

世界の採用需要は2018年も堅調に推移しました。景況感のもと各国では採用数の増加が報告されました。引き続き多くの市場では候補者不足に直面しました。なかでも、母国語と英語を扱えるバイリンガルで、デジタルスキルを備えたプロフェッショナルの不足は特に顕著でした。

ヨーロッパの採用市場は1年を通じて勢いが増し、フランスではプロビジネス政策の一環で雇用規制緩和に踏み切ったことを受け、多くの業界で事業投資と雇用が増加しました。ベルギーではビジネスの拡大が目立ち、ドイツとアイルランドでは分野を問わず採用数が増加しました。スペインではバイリンガルの候補者の需要が高く、なかでもバイリンガルの会計・人事スペシャリストの需要は特に高まりました。経済活動の弾みを受けて、オランダの採用市場は候補者優勢の売り手市場に転じました。若手~中堅層の人材不足は特に深刻でした。ヨーロッパ圏の他国とは異なり、スイスではわずかに採用数が伸びる程度に留まりました。EU離脱の波及で不確実性が続くイギリスでは、転職に消極的なプロフェショナルが多く、採用元各社は厳しい候補者不足に直面しました。IT分野は成長を続け、積極的な採用活動が見られました。

アフリカでは国際的なベストプラクティスを採用して国有化政策を支持しようといった企業姿勢が広がり、海外経験を持つプロフェッショナルへの需要が高騰しました。中東でも国有化プログラムの推進に向けて各社が国内の人材を積極的に採用しました。

インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムでの急速な需要増を受けて2018年の東南アジアの採用市場は活発でした。対外直接投資(FDI)の増加と、相次ぐ多国籍企業の参入もこの活況を支えています。 対して、シンガポールとマレーシアでは、プロフェッショナルの数よりもスキルを備えた質の高い人材の採用に重点を置いた、控えめで安定した採用活動となりました。

日本では国際経験を持ったバイリンガルの候補者を巡る企業間の獲得競争が激化し、人材不足感がさらに強まりました。2019年も業界を問わず採用市場の候補者優勢が続くでしょう。日本市場の採用トレンド・給与相場の詳細は先に発表の「給与調査2019 日本版」(https://www.robertwalters.co.jp/salarysurvey.html) の通りです。

2018年に著しい経済成長を経験した中華圏では、採用元各社のビジネス好調が活発な採用活動に繋がりました。オーストラリアとニュージーランドでは2018年も採用需要の伸びと緩やかな給与増加が見られましたが、2019年に向けて賃上げの圧力が高まっています。


デジタルスキルの世界的な不足

デジタル・ITに関わるスキルセットへの引き合いが世界全域で強まっており、2019年も減速の兆しは見られません。オーストラリアでは多くの業界でデジタルトランスフォーメーションが普及し、開発担当者とデジタル担当者の需要が継続的に増加しました。東南アジアでもデジタル化とサイバーセキュリティの導入が広がり、ビッグデータやAIを扱うスペシャリストへの引き合いが非常に強まりました。サンフランシスコではブロックチェーン&仮想通貨分野が経済成長を牽引しました。機械学習やAIといった先進技術のスタートアップ企業が引き続き優秀な人材を引き付けました。 日本では全業種でデータ活用に関わる仕事、AIの開発・導入・インフラに関わる仕事が急増しました。中華圏全域ではハイテク産業またはデジタルトランスフォーメーションの経験を積んだトップレベルの人材に対する需要が供給を大幅に上回りました。発展の順調なイギリスのIT業界でも候補者不足は深刻で、各社はソフトウェア開発者・エンジニアを巡る競争の激化に直面しています。


高まるリスク&コンプライアンス人材の需要

金融サービス分野の採用動向は地域によって異なりましたが、リスク&コンプライアンス人材、法務人材に対する需要は世界的に高まっています。イギリスとオーストラリアでは金融規制の厳重化が、コンプライアンスとリスクの専門人材に対する高い需要をもたらしており、これは2019年も続くことが見込まれます。ドイツとアイルランドでは2019年のイギリスのEU離脱にともなって、規制遵守に携わるリスク・監査・コンプライアンス・法務人材の需要がさらに高まることが予想されます。

詳しい地域・国別の採用トレンド「給与調査2019 主な海外市場の概況」:https://www.robertwalters.co.jp/content/dam/robert-walters/country/japan/files/salary-survey/salary-survey-2019-regional-trends.pdf

海外の給与相場:
https://www.robertwalters.co.jp/content/dam/robert-walters/country/japan/files/marketupdate/salary-survey-regional-trends-2019.pdf 
(3ページ、4ページをご覧ください)


ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社について

ロバート・ウォルターズは1985年に英国・ロンドンで設立され、世界30カ国の主要都市に拠点を持つ、スペシャリストのためのグローバル人材紹介会社です。ロバート・ウォルターズ・ジャパンは同社の日本オフィスで、バイリンガル人材に特化しています。2000年に東京オフィスを、2007年には大阪オフィスを開設。グローバル企業、日系企業ともに世界有数のトップ企業から新規参入企業、中小企業に至るまで、多岐に渡る業種・職種、正社員および派遣・契約社員と幅広い採用ニーズに応えた人材紹介をおこなっています。ラグビー日本代表のオフィシャルスポンサー、各種NPOの支援など、日本社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。(https://www.robertwalters.co.jp/


本件に関するお問い合わせ先
ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社 広報
TEL:03-4570-1500 e-mail:info@robertwalters.co.jp

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会社概要

ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社
商号
ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社(ロバート・ウォルターズ・ジャパンカブシキガイシャ)
代表者
ジェレミー サンプソン(ジェレミー サンプソン)
所在地
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル14階
TEL
03-4570-1500
業種
人材関連
上場先
未上場
会社HP
http://www.robertwalters.co.jp/
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