2018年05月10日 17:00

ニールセン、成長市場を地域別・国別に読み解く季刊レポート「QUARTER BY NUMBERS」の最新号を発行 ~ 世界的に消費意欲が向上した2017年、一方日本は?

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世界最大級のマーケティング調査&データ分析会社 ニールセン(日本法人:ニールセン カンパニー合同会社。以下、ニールセン ジャパン)は、世界市場を地域別・国別に、マクロ経済、消費者景況感、FMCG(日用消費財)業界の動向という観点から読み解く季刊レポート “Quarter By Numbers” の最新版である2017年第4四半期号を発行、本日公開しました。

世界最大級のマーケティング調査&データ分析会社 ニールセン(日本法人:ニールセン カンパニー合同会社。以下、ニールセン ジャパン)は、世界市場を地域別・国別に、マクロ経済、消費者景況感、FMCG(日用消費財)業界の動向という観点から読み解く季刊レポート “Quarter By Numbers” の最新版である2017年第4四半期号を発行、本日公開しました。

日本の国内景気は、失業率の低下*1 (2017年第4四半期で、対前年同期比0.4%減)など回復傾向を続けているものの、本年度第4四半期の名目GDPの成長率は0.0%と横ばい。 同第3四半期の天候不良による消費停滞は回復しましたが、落ち込みを相殺するまでには至っていません。主な上場企業の収益は著しく改善しており、内部留保も増えている一方で、給与賃上げの動きは遅く、さらに生鮮野菜の値上がりが物価上昇に影響しています。2017年12月の消費者物価指数(CPI)は、12月単月で対前年同月比+1.0%上昇。12カ月連続でプラスを示しており、燃料、電気などのエネルギー関連および牛肉やビールなどの価格上昇が指数を押し上げましたが、それでも政府目標の+2%には追い付いていません。

消費者物価指数が緩やかに上昇する中、総所得の伸びは低く、2017年の実質賃金は2年ぶりに下落しました。FMCGの伸びは-1.0%。大手チェーンは主要商品の値下げを行いましたが、消費は停滞、年間を通じて全四半期とも前年比マイナスとなりました。
一方、CVS(コンビニエンスストア)は僅かながら0.8%の伸びを示し、人口が減少しているにもかかわらず店舗数は上昇を続けています。既存店1店舗あたりの来客者数の減少と昨今の人手不足から従業員の確保が難しくなっているのが、今の日本のCVSが直面する問題です。

ニールセン ジャパン、CEO福徳 俊弘はこうコメントしています。
「お金と時間に余裕があるのはシニア世代で、若いファミリー層の消費は縮小傾向にあります。商品のターゲットは誰で、どの世代か、そのためのコミュニケーションはどうするか?年代ごとに精緻な調査や施策が非常に重要となるでしょう。 少子高齢化、共働き世帯の増加を見据えたコンビニエンスストアの商品や宅配と連携したオンラインサービスの充実が消費拡大に貢献するか、注目したいと思います。」
ニールセンとConference Board(R)が共同で調査した、2017年第4四半期 国際消費者景況感(Global Consumer Confidence)レポート*2 によれば、2017年は全世界の多くの市場で楽観傾向が高まり、調査対象63の国や地域のうち51で消費者景況感の上昇が見受けられました。特に経済規模の大きい、中国、日本、フランス、イタリアでは、前年同期比5ポイント以上上昇しました。こうした消費意欲の高まりがFMCGの売上げ増に貢献する市場がある一方で、インドや米国、英国では消費者景況感が5ポイント以上下落。 インフレ圧力の高まりから、消費支出よりも貯蓄にまわす傾向の見られる市場が存在するのも事実です。

*1 出所:総務省統計局「労働力調査」
*2 Fourth-quarter 2017 Conference Board(R) Global Consumer Confidence Survey (英語)(https://goo.gl/9kWK22


Quarter By Numbers について
“Quarter By Numbers” は、ニールセンが2016 年より四半期ごとに発行している、地域別・国別の調査報告書で、日本を含む世界の成長市場と新興市場について、マクロ経済データ、消費者インサイト、消費パターン、市場の最新トレンドについて各国のニールセン・オフィスがとりまとめたものです。“Quarter By Numbers” は、地域ごとに「アフリカ・中東版」、「アジア太平洋版」、「欧州版」、「中南米版」、「北米版」の5タイプを発行しています。

The Conference Board(R) 国際消費者景況感調査について
The Consumer Confidence Survey(R)(国際消費者景況感調査)は確率設計された無作為抽出により、The Conference Board(R)のために世界最大級のマーケティング調査&データ分析会社 ニールセンが実施した調査です。
The Conference Board(R)は、国際的かつ独立した会員制の公益調査研究機関です。国際的なリーディングカンパニーや団体に、実用的な知見を提供することでパフォーマンスを向上させ、ひいては社会に貢献することを使命としています。2016年Consensus Economics社(米国)Forecast Accuracy Award受賞。米国において非営利、非擁護団体として登記されています。詳細はウェブサイトをご覧ください: www.conference-board.org

ニールセンについて
Nielsen Holdings plc(NYSE: NLSN)は、世界最大級のマーケティング調査&データ分析の会社として消費者の視聴行動、購買行動の分析を行っています。視聴行動分析部門は、メディア・広告企業向けに各種デバイス上でのコンテンツおよび広告視聴動向を把握するトータルオーディエンス測定などを提供しています。購買行動分析部門は、消費財メーカーや小売企業を対象に業界で他に類を見ない世界規模のリテールパフォーマンス分析などを提供しています。視聴行動分析、購買行動分析を他のデータと組み合わせた世界レベルの測定・分析により、ニールセンはクライアント企業のパフォーマンス向上を支援します。S&P 500企業として、世界人口の90%を網羅する100カ国以上に拠点を有しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください: www.nielsen.com

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会社概要

ニールセン カンパニー合同会社
商号
ニールセン カンパニー合同会社(ニールセンカンパニーゴウドウカイシャ)
代表者
福徳 俊弘(フクトク トシヒロ)
所在地
〒107-0052
東京都港区赤坂2-17-7 赤坂溜池タワー11階
TEL
03-6837-6600
業種
リサーチ
上場先
未上場
従業員数
500名未満
会社HP
http://www.nielsen.com/jp/ja.html

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