社会福祉法人 聖隷福祉事業団(法人本部:静岡県浜松市/理事長:山本敏博 以下、聖隷) が運営する聖隷横浜病院(所在地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区/代表者:院長 林 泰広)は、より専門的に、迅速な対応に努めていくため、4月9日(月)より、乳腺科を独立新設し、地域の皆さまに貢献してまいります。
■乳腺センター/乳腺科 の概要と特徴
乳腺科では、早期乳がんに対する乳房温存療法やセンチネルリンパ節生検、局所進行乳癌に対する術前化学療法などを行います。乳がん術後の補助療法や、進行・再発乳がんに対する集学的治療には力を入れており、分子標的療法では開発段階から関わり、豊富な知識と経験を有しています。
外来化学療法は、快適な設備が整った外来化学療法センターで、専任の医師・看護師・薬剤師による安全で確実、かつ迅速な治療を行います。
また、悪性疾患の診断時から終末期に至るまでの患者やそのご家族も含めた身体的・精神的な緩和ケアを積極的に行い、安心して癌の治療を受けられるような診療に努めていきます。
■■■ 徳田 裕先生 ■■■
・日本外科学会指導医・専門医
・日本乳癌学会乳腺専門医
・日本臨床腫瘍学会暫定指導医
・がん治療認定医
・検診マンモグラフィ読影認定医
■手術・周術期療法
治療計画の決定にあたり、ご本人に詳細な病状を説明します。
乳房温存術と乳房切除術の利点・欠点を説明したうえで、可能となる術式を提示し、選択していただけます。乳房切除術では一期的な乳房再建も可能な体制にあり、乳房喪失感の軽減に配慮しています。
また、術前化学療法による奏効が期待できる場合には、積極的に導入し、乳房温存を目指します。
乳房温存術では、術前に高分解能乳房MRI検査を行い、適切な切除範囲を決定しています。
術中・術後の詳細な病理学的検索から、科学的根拠に基づいて積極的な術後薬物療法を原則として通院で行います。術後放射線療法は、通院可能な施設を紹介します。
■テーラーメード治療
進行・再発乳癌の治療も最新の科学的根拠に基づく治療を原則としつつ、個々の患者さんの希望や状況を
考慮したテーラーメード治療を行います。
また新規薬剤の開発試験や臨床試験に積極的に関わり、他の施設に比較して治療の選択肢が多くなり、
既存の治療の無効症例に対する治療成績の向上に努めています。
乳がんの診断・治療は専門性が重要で、内容は日々進歩しています。乳腺疾患の治療方針は乳腺専門医を中心として、病理専門医、放射線専門医、撮影認定診療放射線技師、超音波検査技師と共に合同力ンファレンスを行い、チーム医療を行ってまいります。