日本・東京、2017年11月13日 - SABICは、米国プラスチック技術者協会(Society of Plastics Engineers:SPE)のオートモーティブ・イノベーション・アワードにおいて、同社の樹脂を用いたBMW Groupの2017年モデルMINIカントリーマン(日本名MINIクロスオーバー)に搭載されているインストルメントパネル・キャリアが、本年度のボディ・インテリア部門賞を受賞したことを本日明らかにした。
このインストルメントパネル・キャリアは、革新的な射出発泡成形技術と、軽量化を可能とするSABICの樹脂とを組み合わせることで、通常の硬質プラスチック製構造部品と比較し、部品重量を約15%軽量化することに成功している。
この成形部品には、SABICの高流動性ガラス長繊維強化ポリプロピレン(LGFPP)素材「STAMAX(tm)樹脂」と、コアバック技術を利用した射出発泡成形用の専用マスターバッチが用いられている。
本インストルメントパネル・キャリアに利用されている射出発泡成形は、樹脂を金型内に射出し完全に充填した後、金型コア側での樹脂の発泡に備えて金型を開くプロセスがとられている。このコアバック技術にもとづいて樹脂を発泡させることで部品の厚みを1.9mmから4mmに増すことができ、これによって部品重量を増加させることなく必要な強度と剛性を実現できる。またSTAMAX樹脂を用いた射出発泡成形によって、成形加工に必要な樹脂の量を低減できる上、サイクルタイムの短縮化にも貢献する。
このたびの開発プログラムにおけるTier 1サプライヤはInternational Automotive Components(IAC)Groupで、金型メーカーはSiebenwurstである。
SABIC自動車事業部門のリーダーであるScott Fallonは、「BMW Groupおよび今回の共同プロジェクトに携わった皆さまにお祝い申し上げます。こうした発泡技術を実現するのは容易ではなく、このたびの受賞は非常に価値あるものと云えるでしょう。最善の結果を得るための金型設計やプロセス最適化には、関係者すべてのスキル、知識、粘り強さが不可欠です。私たちは自分たちの能力に誇りを持ち、この軽量化ソリューションの開発と検証に役立つよう、今後も必要なサポートを提供してまいります。」とコメントしている。
今回の開発にあたりSABICでは詳細なCAE反り変形解析を実施し、この構造部品における反り変形挙動を予測した。この評価は開発工程の初期に実施され、部品と金型双方の設計に対する重要な知見が得られたことから、開発当初から最適な金型を設計することができた。
また同氏は、「こうしたコンピュータ・シミュレーションは硬質プラスチック部品では一般的に実施されていますが、発泡成形部品の開発シミュレーション・ツールとしてはまだ初期段階です。」としており、加えて「今回の開発プログラムが示すように、私たちSABICはこうした解析技術を直ぐにでも提供することができます。引き続き私たちは、新しい素材の開発や成形部品の特性予測技術の向上に取り組んでまいります。」と話している。
SPEが主催するオートモーティブ・イノベーション・アワードは今年で47年目を迎え、世界の自動車業界とプラスチック業界において最も長い伝統を持つ栄誉ある賞である。
SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)はサウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルリーダーです。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料、金属といった製品の世界規模での生産活動を行っています。
SABICでは解決すべき課題の特定やソリューションの開発を通して、建設、医療機器、包装、肥料、電気電子、輸送機器、クリーンエネルギーといった主要マーケットの顧客をサポートしています。
2016年にSABICは、178億サウジ・リヤル(48億米ドル)の純利益を計上しています。2016年の総売上高は計1,328億サウジ・リヤル(354億米ドル)、2016年末の総資産は3,169億サウジ・リヤル(845億米ドル)です。2016年の生産量は7億2,700万トンです。
SABICは世界50か国以上で事業を展開し、3万5,000人を上回る従業員を全世界で雇用しています。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで12,191件の特許出願を行っているほか、5つの主要地域(米国、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア)においてイノベーションのハブとなる研究開発のリソースを有しています。
SABIC株の70%はサウジアラビア政府が所有し、残りの30%はサウジアラビア証券取引所に上場されています。
https://www.sabic.com/
本プレスリリースについてのお問い合せ先
株式会社東京PR SABIC担当
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-15 三渓洞ビル5F
Tel:03-3273-2731 Email:pressinquiry@tokyopr.co.jp
このインストルメントパネル・キャリアは、革新的な射出発泡成形技術と、軽量化を可能とするSABICの樹脂とを組み合わせることで、通常の硬質プラスチック製構造部品と比較し、部品重量を約15%軽量化することに成功している。
この成形部品には、SABICの高流動性ガラス長繊維強化ポリプロピレン(LGFPP)素材「STAMAX(tm)樹脂」と、コアバック技術を利用した射出発泡成形用の専用マスターバッチが用いられている。
本インストルメントパネル・キャリアに利用されている射出発泡成形は、樹脂を金型内に射出し完全に充填した後、金型コア側での樹脂の発泡に備えて金型を開くプロセスがとられている。このコアバック技術にもとづいて樹脂を発泡させることで部品の厚みを1.9mmから4mmに増すことができ、これによって部品重量を増加させることなく必要な強度と剛性を実現できる。またSTAMAX樹脂を用いた射出発泡成形によって、成形加工に必要な樹脂の量を低減できる上、サイクルタイムの短縮化にも貢献する。
このたびの開発プログラムにおけるTier 1サプライヤはInternational Automotive Components(IAC)Groupで、金型メーカーはSiebenwurstである。
SABIC自動車事業部門のリーダーであるScott Fallonは、「BMW Groupおよび今回の共同プロジェクトに携わった皆さまにお祝い申し上げます。こうした発泡技術を実現するのは容易ではなく、このたびの受賞は非常に価値あるものと云えるでしょう。最善の結果を得るための金型設計やプロセス最適化には、関係者すべてのスキル、知識、粘り強さが不可欠です。私たちは自分たちの能力に誇りを持ち、この軽量化ソリューションの開発と検証に役立つよう、今後も必要なサポートを提供してまいります。」とコメントしている。
今回の開発にあたりSABICでは詳細なCAE反り変形解析を実施し、この構造部品における反り変形挙動を予測した。この評価は開発工程の初期に実施され、部品と金型双方の設計に対する重要な知見が得られたことから、開発当初から最適な金型を設計することができた。
また同氏は、「こうしたコンピュータ・シミュレーションは硬質プラスチック部品では一般的に実施されていますが、発泡成形部品の開発シミュレーション・ツールとしてはまだ初期段階です。」としており、加えて「今回の開発プログラムが示すように、私たちSABICはこうした解析技術を直ぐにでも提供することができます。引き続き私たちは、新しい素材の開発や成形部品の特性予測技術の向上に取り組んでまいります。」と話している。
SPEが主催するオートモーティブ・イノベーション・アワードは今年で47年目を迎え、世界の自動車業界とプラスチック業界において最も長い伝統を持つ栄誉ある賞である。
SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)はサウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルリーダーです。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料、金属といった製品の世界規模での生産活動を行っています。
SABICでは解決すべき課題の特定やソリューションの開発を通して、建設、医療機器、包装、肥料、電気電子、輸送機器、クリーンエネルギーといった主要マーケットの顧客をサポートしています。
2016年にSABICは、178億サウジ・リヤル(48億米ドル)の純利益を計上しています。2016年の総売上高は計1,328億サウジ・リヤル(354億米ドル)、2016年末の総資産は3,169億サウジ・リヤル(845億米ドル)です。2016年の生産量は7億2,700万トンです。
SABICは世界50か国以上で事業を展開し、3万5,000人を上回る従業員を全世界で雇用しています。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで12,191件の特許出願を行っているほか、5つの主要地域(米国、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア)においてイノベーションのハブとなる研究開発のリソースを有しています。
SABIC株の70%はサウジアラビア政府が所有し、残りの30%はサウジアラビア証券取引所に上場されています。
https://www.sabic.com/
本プレスリリースについてのお問い合せ先
株式会社東京PR SABIC担当
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-15 三渓洞ビル5F
Tel:03-3273-2731 Email:pressinquiry@tokyopr.co.jp